「点が取れる名古屋」への布石は打てたのか?~長谷川名古屋1年目の現在地をデータから検証する~

1.  はじめに:長谷川名古屋が起こそうとする「変化」の現在地をデータから評価する 名古屋に11年ぶりのタイトルをもたらしたマッシモ・フィッカデンティ監督が退任し、長谷川健太監督が就任した2022年の名古屋。 この体制移行において何が新たなチーム・スタッフ陣に期待されていたかといえば、それはやはり「攻撃面での向上」ではないかと思います。 フィッカデンティ体制の強みはなんといってもその堅守にあり、2年連続の無失点試合数のリーグ記録更新やランゲラック選手の連続無失点時間新記録の達成など、まさに歴史的な守備の堅さを発揮していましたが、一方で攻撃面での物足りなさを指摘されてもいました。 リーグトップレベルであった失点の少なさのいっ…