サッカーの競技規則、読まれたことはありますか?
サッカーの競技規則は他の競技に比べるとシンプルで比較的コンパクトになっています。特に我々サポーターが理解しておいたほうが良いのはファウルと不正行為に関わる規則ですね。ファウルはわざと行われることもありますが、多くの場合はプレーを必死で行う上で発生するものなので、ファウルがいっさい発生しない試合なんてあり得ません。それだけに何がファウルなのか、ファウルじゃないのかハッキリと理解しておいたほうが試合を見る上でストレスがたまらないでしょう。
プレーの上で、重いファールまたは不正行為と認められると懲戒処分が課せられます。これがいわゆる「イエローカード=警告」と「レッドカード=退場」ですね。
警告について競技規則では以下のようになっています。
警告となる反則
競技者は、次の7 項目の反則のいずれかを犯した場合、警告され、イエローカードを示される。
●反スポーツ的行為
●言葉または行動による異議
●繰り返し競技規則に違反する
●プレーの再開を遅らせる
●コーナーキック、フリーキックまたはスローインでプレーが再開されるときに規定の距離を守らない
●主審の承認を得ず、フィールドに入る、または復帰する
●主審の承認を得ず、意図的にフィールドから離れる
退場については以下のように記されています。
退場となる反則
競技者、交代要員または交代して退いた競技者は、次の7 項目の反則のいずれかを犯した場合、退場を命じられる。
●著しく不正なファウルプレー
●乱暴な行為
●相手競技者またはその他の者につばを吐く
●意図的にボールを手または腕で扱い、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止する(自分のペナルティーエリア内でゴールキーパーが行ったものには適用しない)
●フリーキックまたはペナルティーキックとなる反則で、ゴールに向かっている相手競技者の決定的な得点の機会を阻止する
●攻撃的な、侮辱的な、または下品な発言や身振りをする
●同じ試合の中で二つ目の警告を受ける
今回の件について、赤鯱新報に闘莉王本人の言葉が掲載されています。
http://www.targma.jp/akasyachi/2015/07/20/post3171/ (有料記事)
【清水vs名古屋】田中マルクス闘莉王「Here is Japan,Please respect!」
要約すれば、清水デューク選手が「攻撃的な、侮辱的な、または下品な発言」をしたことに対して、闘莉王選手が同じ言葉を言い返してしまい、言い返したところだけを聞かれたということです。清水デューク選手の「攻撃的な、侮辱的な、または下品な発言」は西野監督も直接耳にしたということなので闘莉王選手の聞き間違えではなさそうです。
ネットを見てると「両方にイエローカードが妥当だったのでは?」という意見が散見されますが、実は競技規則に照らし合わせれば過去の事例からもデューク選手と闘莉王選手が発した言葉は退場処分の対象となる「●攻撃的な、侮辱的な、または下品な発言や身振りをする」にあたるので退場は妥当です。この点、審判は間違っていません。
こんなの覚えきれないよ!っていうことが多いと思います。その時に是非読んでいただきたいのが、上記にあげたリンクのうち、2つ目となる「競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン」です。この文書では様々な事例をあげてくれています。わかりにくいオフサイドについても絵を交えてわかりやすく解説してくれています。さすがに下品な発言に関する事例は載っていませんが、競技規則を読むよりもずっと腑に落ちる表現が多いと思います。
是非ごらんになってみてください。
審判もミスをする
今回の主審に対して面白くない思いをした人もいると思いますし、自分も忸怩たる思いを抱えています。ただ、デューク選手の発言の聞き逃しもそうですが、間違いなく人間が行っていることなのでミスはあります。腹を立てることはこちらファンやサポーターも人間なのであると思いますが、ミスはミスとして許容するしかないでしょう。そして我々もルールをよく知って、ナイスジャッジには拍手できるようにしていきませんか。