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2020年J1第14節 鹿島アントラーズ戦マッチプレビュー #grampus #antlers

両チームの予想布陣
両チームの予想布陣

はじめに

今年のJリーグYBCルヴァンカップは9月2日のプライムステージ準々決勝で敗退。自分で自覚している以上に悔しかったのか、試合後の夜は2時間ほど眠って目が覚めてしまいました。この負けると悔しい感覚、すっかり忘れていましたね。おかげで寝不足のまま、悔しい思いを抱えたまま、この原稿を書いています。同じような思いを抱えた名古屋ファミリーの方も多いと思います。切り替えが大事とは頭で分かっていても、悔しいものは悔しい!

さて、J1リーグは中盤戦に突入しています。名古屋グランパスは消化試合が他のチームより2試合少ないながらも現在4位。今年の天皇杯の出場権はJ1リーグの上位2チームのみに与えられるレギュレーションのため、現時点では目の前のリーグ戦を大切に戦い、勝ち点を1ポイントでも積むことが重要になります。

天皇杯 JFA 第100回全日本サッカー選手権大会 大会要項

http://www.jfa.jp/match/emperorscup_2020/about.html

【天皇杯出場チーム】

  • Jリーグ2チーム(2020明治安田生命J1リーグ成績上位2チーム)
  • J2・J3リーグ各1チーム(2020明治安田生命J2・J3リーグ成績上位各1チーム)
  • アマチュアシード1チーム(Honda FC/JFL)
  • 都道府県代表47チーム(所属する第1種加盟チームで、Jクラブを含まない)

前節の札幌戦で勝ち点1ポイントを拾ったことを無駄にしないため、今節は過去の対戦成績が良いとは言えない鹿島アントラーズが相手ですが、是非勝利が欲しいところです。

1.名古屋にとって鹿島は天敵

9月2日付の日刊スポーツの記事に両チームのデータが掲載されていました。

日刊スポーツ J1第14節optaファクト

名古屋にとって良いデータ

  1. 名古屋は現在、今季2度目となる3試合連続無失点を記録して無敗(2勝1分)
    4試合連続クリーンシートを記録したのは2009年12月が最後。
  2. 名古屋はホーム戦直近8試合でわずか2敗(4勝2分)
    それ以前の本拠地9試合ではわずか1勝しか挙げられていなかった(2分6敗)

名古屋にとって悪いデータ

  1. 名古屋対鹿島の通算58試合では、名古屋が21勝3分34敗と負け越している。
    名古屋にとって鹿島は、これまで対戦したチームの中で最も多く敗戦を喫している相手。
  2. 名古屋は鹿島戦直近9試合でわずか1勝(1分7敗)
    また、今カードでは22試合連続で失点を喫している(1試合平均1.95失点)
    これは、同一カードでの連続失点記録としてクラブワーストの記録。
  3. 鹿島は現在2連勝を記録しており、直近8試合でもわずか1敗(4勝3分)
    3連勝を記録したのは2019年7月が最後。
  4. 鹿島はアウェイでの直近4試合で3勝(1敗)
    敵地では、それ以前の7試合で1勝しか挙げられていなかった(2分4敗)
  5. 鹿島は今季空中戦回数がリーグ最多であり、同勝率もリーグベスト(55.8%:273/489)
    対する名古屋は、空中戦勝率がリーグワースト2位(43.3%:161/372)
  6. SBの永戸勝也は今季、ラストパス本数がDF登録選手の中でリーグ最多(19)
    また、オープンプレーからのクロス数は同ポジション選手の中でリーグ2位(51)

今シーズンの名古屋は調子が良いですが、鹿島も9位まで順位を上げてきました。

また、過去の対戦成績は天敵と言える程に分が悪く、ホームゲームとはいえ、簡単な試合にはならないでしょう。

2.名古屋グランパスの予想布陣

名古屋グランパスの予想布陣
名古屋グランパスの予想布陣

4-4-2で鹿島にミラーゲームを仕掛けるか、とも考えましたが、従来の4-2-3-1にすると予想。ルヴァンカップFC東京戦のメンバーから吉田豊、成瀬、米本、阿部、金崎に変更と予想します。CHは本当は稲垣を起用したいのですが、水曜日の試合で疲労の色が濃く出ていたので米本先発、途中交代で稲垣を投入すると考えました。

そしてここ数試合で点があまり取れていない攻撃のテコ入れとして阿部の先発復帰を期待しています。浦和戦の6得点以降の試合で両SHのサイド突破を封じられた時の攻め手が無かったため、攻撃のバリエーションを増やす意味でも是非先発出場して貰いたいですね。

3.鹿島アントラーズの予想布陣

鹿島アントラーズの予想布陣
鹿島アントラーズの予想布陣

鹿島は前節と同じ4-4-2と予想。曽ヶ端から世代交代したGKは20歳の沖、左SBには左利きで正確なクロスが武器の永戸。DHはボール奪取力、パスの散らしともにリーグ屈指の三竿、レオシルバのコンビ。両SHは攻守の切り替えが早くハードワークできる和泉、ファンアラーノ。FWには今シーズン8得点のエヴェラウド、前節の柏戦で後半終了間際に2得点し鹿島の逆転勝利に貢献した土居と予想しました。控えメンバーを含めても厚い選手層です。

4.試合の見所

オーソドックスなチーム戦術だが選手の質で押してくる鹿島

鹿島は今シーズン就任したザーゴ監督の元、ボール保持を主体とした攻撃に取り組んでいます。ボール保持するチームは風間前監督時代の名古屋のように、DFラインを高く保ち中盤との距離を縮める方法を取るチームが多いのですが、現在の鹿島はそうではありません。

シーズン序盤はDFラインも高く、その後ろのスペースを使われて失点していましたが、その部分を修正した結果に見えます。三竿やレオシルバのようにボール奪取に優れた選手も揃っているため、その実力をより生かすため、という見方がより正確かもしれません。

鹿島アントラーズのディフェンス
鹿島アントラーズのディフェンス

攻撃陣も質の高い選手が揃っています。

攻撃時にSHが真ん中に切り込みある自由に動き回るためマークが付き辛く、守備側の対応は神経を使うのではないかと思います。また、永戸の左足から繰り出される正確なクロスボールも脅威ですし、攻撃に関しても選手の質的優位を最大限に生かそうとしています。

鹿島アントラーズの攻撃
鹿島アントラーズの攻撃

名古屋は鹿島DFライン裏を制したい

名古屋は両SHを主体とした縦に速い攻撃を主体とするのは変わらないでしょう。今シーズンの鹿島はFootball Labのデータではボール支配率もリーグ3位の53.5%となっていますし、名古屋もボールを持たれる展開が多くなると予想されます。

鹿島アントラーズディフェンスの裏のスペースを使いたい
鹿島アントラーズディフェンスの裏のスペースを使いたい

カウンター時にDFラインの裏のスペースを攻略し、得点の機会を多く作り出したいところです。理想は鹿島-札幌戦の鈴木武蔵のゴール。

鹿島アントラーズvs北海道コンサドーレ札幌 明治安田生命J1リーグ 第3節 36秒から鈴木武蔵のゴール

また、ルヴァンカップFC東京戦のように対策され両SHが縦方向へ早い突破を仕掛けられなくなった場合の打開策もそろそろ見つけて欲しいですね。

特におそらく途中出場すると思われる相馬勇紀選手。古巣ということで特徴を熟知しているであろう相手との対戦のなかで、現在自分の長所を上手く出せず、もがき苦しんでいるスランプから浮上するきっかけを得てくれるきっかけになればと思います。

赤鯱新報 相馬勇紀「毎試合を全力で戦って勝利を目指すというのは変わらないですが、やっぱり自分が所属したことのあるチームに対しては、知っている選手も多くて気持ちは入ります」【9/3コメント】

https://www.targma.jp/akasyachi/2020/09/03/post71635/

おわりに

リーグ戦では特定の選手の疲労が蓄積した状態で戦っています。

選手の負傷離脱、COVID-19陽性反応など不運も重なり選手層が薄くなった結果ですが、選手を含めたクラブの頑張りで何とか上位チームについていくことが出来ています。

そんな中、負傷離脱していた選手が戻り始めたことは良いニュースです。

まだまだリーグ戦もこの鹿島戦を含めて21試合ありますし、まずは上位に食らいついて行くために一戦一戦勝利を目指して皆で後押ししましょう。

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