酒井選手のプロフィール
- 酒井 宣福(さかい のりよし)
1992年11月9日生まれ。新潟県出身のプロサッカー選手。
2021年のサガン鳥栖では主にFWで出場。
父親が日本人で母親がドイツ人。四人兄弟の三男で、長兄は柔道家の酒井高喜、次兄はヴィッセル神戸に所属するDFの酒井高徳、弟はリューネブルクSKハンザに所属するDFの酒井高聖。
経歴
- 2011年 アルビレックス新潟
- 2014年 アビスパ福岡 (期限付き移籍)
- 2016年 ファジアーノ岡山FC (期限付き移籍)
- 2018年 大宮アルディージャ
- 2021年 サガン鳥栖
- 2022年 名古屋グランパス
酒井選手の素顔
まるでギリシャの彫刻のような端正な顔立ち。そして、荒々しく力強いプレースタイルから、強面の印象を受けるが、非常にユーモアがあり面白い一面を持っています。
こちらは「サガン鳥栖スマホ」のCMの様子!
ここ数年はコロナもあり、あまりファンと触れ合う機会はなかったのが寂しかったです。
福岡時代には「右ヨシ、左ヨシ、俺のりよし!」という何とも不思議なネタを披露していたような、いないような・・・
今後ファン感などがあればきっと彼の面白い一面も見れることでしょう!
酒井選手のプレーの特徴
さてここからが本題ですが、ずばり酒井選手のプレーの特徴は?
外から見た印象で言うと「力強さ」でしょうか。
まさに名古屋戦で決めた左足のボレーシュート、そして川崎戦で決めたヘディングシュートは鮮明に覚えている方も多いでしょう。
そんな分かりきった話を出しても、きっと退屈で飽きられてしまうと思いますので、鳥栖サポ目線で酒井選手の2021年を振り返ってみたいと思います。
これは有名な話かもしれませんが鳥栖に来るまでの酒井選手はFWでデビューするも、SB、CB、ボランチとポジションを転々としています。新潟ではあまり出番がなく福岡へ移籍。そこでFWとして開花し2桁ゴールも達成します。
その後岡山、新潟を経て、大宮アルディージャに移籍。主にサイドを主戦場とするも徐々に出番を減らしていました。そんな中で酒井選手は2021年サガン鳥栖に移籍してきました。
2021年の開幕戦、彼は左WH(鳥栖での呼称に合わせてウィングハーフと呼びます)で先発しました。
おそらく強さと高さを買われての起用だったと思いますが、まったくハマらず。
続く浦和戦では出場機会はなく、FWでは山下選手、林選手、サイドでは小屋松選手が躍動しての圧勝。酒井選手の立場は一気に苦しくなるかと思われていました。
続く仙台戦でまさかのFW起用!
ここ数年しばらく起用されていなかった最前線での起用に、驚きの声も上がる中5−0での勝利。酒井選手も1ゴールを上げる貢献を見せます。
その後の活躍はご覧の通り。最終的に8ゴール2アシストを記録します。
前述したスーパーボレーの試合は記憶に新しいと思いますが、1ゴール、1アシストした10節の名古屋戦では左足のクロスの精度の良さも見せつけました。
(つくづく名古屋戦で活躍しますね)
今回僕が語りたい一番のポイントはココです!
サイドでも輝く
サガン鳥栖でプレーする中で、最初からサイドに配置された時には出せなかった良さが、CFとして出場する中で活きてきました。
今年のサガン鳥栖は、目まぐるしくポジションが入れ替わるサッカーを標榜していました。5レーンだとかポジショナルプレーとか評されますが、端的に言うと「空いたスペースを迷わず使う」という事に辿り着きます。
前が空けば前進し、サイドが空けば流れていく。
これをどの選手もが流動的にやった結果、捕まえられない立ち位置、配置による攻略が可能となりました。
そしてその中でボールを持ち続けて攻める攻撃をしていますので、必然的に「どこでもプレーできる」ことが求められます。
普通なら高さも強さもある酒井選手は、中央で勝負させたくなります。
しかし、その酒井選手がサイドに流れると、中央のスペースを空ける事ができます。
さらにサイドでは主に相手のSBとの勝負になるので、高さや強さで上回る事が多く、起点を作ることに成功していました。
そこを防ごうと、酒井選手の怖さに相手CBが釣れたらこっちのもの。
中央にはスピードのある小屋松選手や、ミドルシュートの打てる樋口選手が飛び込んでゴールを狙います。
今年の鳥栖は2桁ゴールをあげる選手はいませんでしたが、多くの選手がシュートに絡む攻撃が出来ていました。
酒井選手は8ゴールでしたが、山下選手9ゴール、樋口選手6ゴール、仙頭選手3ゴール、小屋松選手6ゴール、林選手4ゴール、と特定の選手にゴールを依存しないことが結果にも現れていました。
さらに酒井選手自身のクロスの質も見逃せません。
これは芽が出なかった時代も含めてサイドで長年プレーしてきた経験が活きたのではないでしょうか?
記録上のアシストは2本だったものの、右でも左でも強いキックができる酒井選手は数字以上にサイドに流れからのチャンスメイクは効果的でした。
より怖い選手に
そうしてサガン鳥栖にとって必要不可欠な選手となった酒井選手は、シーズン後半ほとんどの試合で先発を掴み取ることとなりました。
前線でボールを収める強さ、サイドに流れてのチャンスメイクに加えて「無理がきく」のも大きな特徴でした。
シーズン序盤は悩みからか、小さくまとまっているように感じていたプレーでした。
それが後半に行くに従って、ダイナミックで、思い切りの良いプレーが目立つようになりました。
「『思い切り足を振れ!』というアドバイスが助けになった」
と本人がのちのインタビューで明かしていましたが、シュートへの迷いがなくなったことで、相手にとって「怖い選手」になったと思います。
元々のフィジカルの強さには定評がありましたが、無理な体制からでも強烈なシュートを打てるので、本当に相手にとって怖い選手だったと思います。
まとめ
- ギリシャ彫刻のような超絶イケメン!
- ちょっとお茶目な性格^^
- 屈強なフィジカルでボールを収め続ける!
- サイドからのチャンスメイクも見逃せない!
- シュートを狙う意識の高さ!
- 無理な体制からでも強烈なシュート!
ざっとまとめると酒井選手はこんな選手です!
どうか名古屋で大活躍をしてくれることを願っています。
(鳥栖戦以外で・・・)