グラぽ

名古屋グランパスについて語り合うページ

メニュー

ずぶ濡れのなかで現地で見た第8節 川崎フロンターレ戦振り返り #喋る机 #grampus #frontale

デスク:今回もyuttyさん @yusan_1tb1 さんが東京出張&生観戦のためレビューは軽めにデスクから行くぞ

編集者:yuttyさんお大事に!

なぜあのスタメンだったの?

川崎フロンターレ・名古屋グランパスのスターティングメンバー・ベンチ
川崎フロンターレ・名古屋グランパスのスターティングメンバー・ベンチ

スタメン、メンバー的にはこれまでの試合と同じですが、注目ポイントはマテウス・カストロの位置取りです(以降選手名敬称略

公式にはおそらくトップ下というポジションを設定したわけではないのだろう。が、結果としてマテウス・カストロに与えられたタスクからトップ下的な位置取りになったのでは、と想像できる

どんなタスクが課せられていたと想像できますか?

川崎フロンターレの特徴として、中盤の底のところを頂点に選手を入れ替えながらズレを作り、空いたスキマにパスをねじ込んで攻略するという狙いを持っている。米本拓司と稲垣祥の2人だけで対処するとなるとまず、対処ができなくなる。そこで比較的機動力のあるマテウス・カストロだ

川崎の中盤と、名古屋の狙い
川崎の中盤と、名古屋の狙い

キャスパー・ユンカーと永井謙佑の守備を限定的にすると、マテウス・カストロを入れても3(マテウス・カストロ・稲垣祥・米本拓司)対4(家長昭博・小塚和季・脇坂泰斗・橘田健人)で数的不利になりますよね?

まず、ユンカーに面倒な守備タスクは難しいし、それはチーム最高のストライカーを殺すことになってしまうし、浦和戦のようにキャスパー・ユンカーが消えがちになってしまう理由になる。
両ワイドのユンカーと永井の守備タスクを免除する代わりに、裏抜けを脅威に思わせるようにして3:4をその数字通りにはできないようにするということが狙いだったのでは、と俺は想像する

マテウス・カストロにそこまでの守備タスクができるかどうかがカギになってきそうですね

前半はどうでしたか?

いきなり名古屋の左サイドを攻略されかけました

結論から言うと、マテウス・カストロを守備ユニットに入れてもあまり効果はなかった

いきなりヒヤッとしましたよね。また初物にやられるのかと

結果としてセカンドプランであるユンカーと永井でカウンターをチラつかせることで川崎フロンターレに攻撃に集中できないようにさせる、というほうは上手くいった。

9分のゴールは、その恐れを確実に川崎フロンターレに植え付けたように思います

米本拓司のパスカットからの縦パス、永井謙佑の裏抜けからパス、すべてが完璧だった

これを見せつけられたら、なかなか前に枚数をかけて攻め込みづらくなりますよね

川崎フロンターレはそれでも右サイドを中心に崩してこようとしていた。選手の人数をかけて、ショートパスでこじ開ける、というやり方を、名古屋グランパスの左サイドにかけてきていた。

この試合ではそのせいか藤井陽也がとても目立っていたと思います。

もっと左右に振られたほうが名古屋としてはキツかったと思うが、名古屋グランパスの守備の基準からすると、あれくらい押し込まれるのはいつものことなので慣れてしまっていたな。

マテウス・カストロはどうでした?

ここまで今シーズンゴールがなく、東京戦などではドツボに近い状態とも言われたマテウス・カストロはこの試合どうだったでしょうか?

やはりゴールがないことは気になっていただろう。持ちすぎを感じた。川崎フロンターレはマテウス・カストロをボールの取り所に設定していたフシがあり、マテウス・カストロがドリブルをしかけると3枚・4枚で囲んで奪う、というシーンが散見(さんけん)された。

確実に狙われてましたものね

それだけに、あのFKゴールは嬉しかっただろうな。ゴールセレブレーションのときの喜びぶりは心を打つものがあった

後半戦:川崎フロンターレの攻撃はどうでしたか?

宮代大聖のゴールと、その後の決定機となったボレーはさすがでした

中谷進之介のところでブロックしきれないと途端にああなる、という典型だったな。枚数をかけた中央突破が実った形だ

ずっとあれをやられていたら危険だったのでは?

サイドをずっと攻略し続けられていたからこそ、中央が空いたんだ。1つのことだけをやっていて名古屋のディフェンスをこじあけるのは簡単ではない。

これも先日の失点と同様に、こぼれたところを決められるという形でしたから、守備が完全に破綻したわけではないんですよね。

後半戦:名古屋グランパスの攻撃はどうでしたか?

後半戦、川崎フロンターレの守備はなぜ崩せなかったのでしょうか?

単発のカウンターが多かった。実際46分から60分までのシュートを4本打った展開でも、ボール保持率はわずか35%だった(Football-LAB調べ)

永井謙佑とユンカーのシュートはどちらか決めたかったですね。特に永井謙佑のかな

キーパーとの1:1は何回もあったから、それで1本でも決まっていれば、というところだな

決定力は名古屋グランパスの課題ですね。去年に比べれば大幅に改善されましたが

後半戦:名古屋の交代はどうでしたか?

意外なことに、69分に永井謙佑とキャスパー・ユンカーを下げてしまいます

川崎フロンターレにとってはずっと怖かったカウンター要員が下がってくれたので、守備ラインまで安心して攻撃参加をできる要因になった。

交代が早すぎたのでは?という声もあります。

おそらく長谷川健太は、もう少し控えメンバーにチャンスを与えたかったのでは、と想像する。

まだ勝負の決まっていない段階で、おまえら次第で結果が変わるぞ、とプレッシャーのかかる場面で起用した、ということですね

浦和レッズ戦では浦和レッズが60分くらいからどんどん戦力を入れ替えるのに対して、こちらは90分近くまで交代をできなかった。そこを大きな課題と感じているのだろう。そしてやはり実戦のなかではじめて価値が証明できると考えているのだと思う

結果的に相当押し込まれてしまいました。

監督のインタビューでもあったが、酒井宣福に関しては「しっかりと前線で潰れ、起点になってほしい」という期待は満たしたと思う。長澤和輝もインテリジェンスを感じるプレーができた。ただ、まだキャスパー・ユンカーの脅威には及ばない。そこは伸びしろだな。

この試合での収穫はなんでしょうか?

勝ち点を17に伸ばしました。2位は死守したもの広島がしっかりと追走してきています。なにかポジティブな要素はありますか?

なによりもマテウス・カストロの復調だな

惜しいシュートもありました

実際彼がもっと脅威になってくれないと中盤の負担が減らない。

長谷川健太監督から前半で変えようと思った、という発言もありました。

上でも触れたが、複数人で囲まれてボールをロストするようなシーンが何度もあった。それを指しているのだろう。ゴールをきっかけに変わってくれることを期待している

永長鷹虎を完封した藤井陽也はどうでしたか?

さすがに格の違いを見せつけたな。この試合では軽率なミスはあまり見られなかった。

藤井陽也がきっちりと仕事をしてくれると大きいですね。

この試合のGood!(よかった)

  • マテウス・カストロがゴールできたこと
  • 永井謙佑が好調維持。シュートは決めきりたかった・・・
  • 内田宅哉2試合連続で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたこと
  • 和泉竜司を無理に起用しないで温存できたこと

この試合のMore!(もうちょっと頑張ろう)

  • 75分以降、ボールを受けるならば1名カウンター要員を置いて全員で攻められないようにしたほうが良かったのでは?
  • 前節同様前線の運動量が減ってくると、中盤2人の負荷がめちゃめちゃ上がり、劣勢に陥ること
  • 相手のパワープレーは予想の範疇内だったはずなので、対処方法を確立したい

次も良い試合になりますように

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

Leave A Reply

*

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Hatena Bookmarks
Pocket
Evernote
Feedly
Send to LINE