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まだ成長できる余地があるということ 第9節 湘南ベルマーレ戦振り返り #喋る机 #grampus #bellmare

デスク:今回もyuttyさん が職場の緊急対応のためレビューは軽めにデスクから行くぞ

編集者:チケットも持っていたのに残念です。また復帰楽しみにしています

なぜあのスタメンだったの?

名古屋グランパスx湘南ベルマーレのスターティングメンバー・ベンチ
名古屋グランパスx湘南ベルマーレのスターティングメンバー・ベンチ

スタメン、メンバー的にはこれまでの試合と同じですが、注目ポイントはマテウス・カストロの位置取りです(以降選手名敬称略

ここ数試合、3-4-1-2というフォーメーションを採用してきたが、基本の3-4-3に戻してきたな

どういう狙いでしょうか?

予想される狙いは、サイドを制圧したいということだ。中盤で相手セントラルMFを見張る役割を可能な範囲でキャスパー・ユンカーに任せ、マテウス・カストロに右サイドの中野嘉大を抑えさせようとしたのではないだろうか?

川崎フロンターレ戦ではユンカーを右サイドに出して攻めさせましたが、やりかたを色々工夫していますね

ユンカーという、守備が得意ではないがラストパスも出せて決定力も抜群の選手を「どうやって活かすのか」という試行錯誤を重ねているところなのだろうと思う

相手の守備陣形によっても変えてきていそうですよね

前半はどうでしたか?

序盤、いつもようにボールを握られました。

長谷川健太監督によると「ボールを握られるのは容認」と話していた。ボールを握られても最終ラインが守り切ってくれるだろう、と考えたのだろう。

持たれていても危ないシーンはなかったので。杉岡(大暉)が持ち上がって、オフサイドで(ゴールが)取り消しとなったシーンぐらいです。“持たれている”というよりも“持たせている”という展開だったので、システムやメンバーをいじることは考えていなかったです。1点を取られて、相手に少し勢いが出てきた中で、森下(龍矢)と内田(宅哉)の位置を変えましたが、大きな問題はなかったと思います。

https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/index.php?sid=2928&cid=105

前半で危なかったのは阿部浩之選手のゴールがオフサイドになったシーンくらいでしょうか?あれはなんでオフサイドになったのでしょうか?

IFAB(アイファブ)から22-23ルールから「意図的なプレー」の解釈が変更されており、今回の米本の身体に当たったプレーは「競技者が身体の動きを整える時間はなく」コントロール下にあるボールの保持やクリアではない、として、それを拾った阿部浩之はオフサイドとなったわけだ。

以前、丸山祐市のクリアを拾ったオフサイドポジションのマリノスの選手がゴールしたプレーも、今のルールだとオフサイドになるんですね!

1点目は森下龍矢がどうしてそこ詰めてるの?って不思議な位置取りだったな

ユンカーの抜けだしも、永井謙佑のクロスも、ユンカーのヘディングも完璧でした。

わずかなシュート本数に抑えて、カウンターで仕留めきる、これぞ長谷川健太サッカーの真骨頂と言って良いだろう。

決定的なシーンがなかったからいいんですが、あんなにボールを持たせて良いのでしょうか。

万全な状態の名古屋なら問題ない。問題は前線が疲れて、守備がうまく行かなくなってきてからだ。

後半戦、湘南の対策はどうでした?

そこまで比較的内田宅哉の裏を執拗に狙っていた中野嘉大に代えて、畑大雅が投入されました。この狙いはなんでしょうか?

中野は裏は取れていたものの、決定的な仕事ができていたわけではない。むしろ中野の裏をマテウス・カストロに使われるシーンも多かった。気の利いたプレーのできる内田宅哉をどう攻略するかを考えたとき、テクニカルな中野よりフィジカルに優れた畑を当ててみるという対策ではないだろうか。

名古屋グランパスがデザインされたプレーから2得点目を挙げますが、僅か5分後、山田直輝に1得点目を許します。

前述の畑大雅に、内田宅哉が簡単にクロスを上げさせてしまったことが1つ、もう1つは山田直輝がボールを持ったときになぜか2人がスライディングに行って至近距離でドフリーにしてしまった。あの位置からシュートを打たれたら止まるわけがない。

内田宅哉、森下龍矢、藤井陽也が悪かったのでしょうか?

失点は個人の責任じゃない。だから個人を責めてもなにも始まらない。
畑のプレーは10分間見ていたら、なんらかの対策は採るべきだった。だから指示を出していないベンチにも責任がある。

藤井陽也と森下龍矢に関して言えば、2人の考えがマッチしてなかったということだ。2人とも押しも押されもせぬレギュラーだ。こういうときにどうするか、今一度2人で話し合って貰うしかないな。

ベンチはどう動くべきだったのでしょうか?

この日の前線は早めの時間から疲れが見えてきていて、そろそろ代えた方が良いのでは?と感じていた。前線の圧力がなくなると、途端に押し込まれるのは川崎フロンターレ戦でも見えていたこと
これから暑くなるだけにここの対策は意識すべきだろう。スポーツブラで選手のコンディションは見ているはずなので。

1失点後の対策は取れていましたか?

失点後、森下龍矢と内田宅哉を入れ替えました。

畑大雅対策といって良いだろう。

そこまで全力でプレッシングしていた永井謙佑がさすがに疲れていましたね。

そうなると湘南に押し込まれてしまう。今度は持たせている、ではなく本当に押し込まれた。

60分以降の試合のタイムライン
60分以降の試合のタイムライン 引用元:Football-LAB

61分以降だけで8本もシュート撃たれているんですね。これは完全に試合の勢いというのが湘南側に傾いたということになりますね。

PKと得点取消について

藤井陽也のクリアが町野に渡り、そこから後にPKが取られる山田直輝と中谷進之介の接触が発生します

5分47秒から問題のシーン

藤井陽也のスライディングクリアがおそらく相手にあたり、町野への絶妙なパスになってしまった。この時点でかなり厳しかった。

藤井陽也のスライディングクリアは軽率なプレーでしたか?

多少遅れ気味だったが事故の範疇だろう。ただ普段こんなに滑って守備をしていただろうか?という疑念はある。ただ、こういう不運なボールのはね返りというのはシーズン通して見れば何度かはあるわけだ。

結果的に中谷進之介のファールを取られました。

町野対応をしていたところに突っ込んで来たわけなので、中谷進之介は避けられない。そして接触があった以上、ファールを取る審判はいるといえばいる。

わざとファールを貰いにいった「イニシエート」したと見なされたのでしょうか。最初流したのは主審がこう見たからでしょうか?

コンタクトの部位は比較的自然な位置で、「フットボールコンタクト(ノーマルフットボールコンタクト)」と見なしたのではないだろうか

ノーマル・フットボール・コンタクト:身体的接触があっても、偶発的なものであったり、些細な、あるいは相手選手が続けてボールをコントロールするのに何の影響を与えないプレー。結果的に相手が転んだりしていても軽微な接触で偶発的と見なせればファールにはならない。

このあたりの解釈、難しいですね。

接触があれば必ずファールになるわけではない。上記OTC公式さんに書いて頂いた記事でもあるように、あくまでもレフェリーの主観で決定されるからだ。

VARが介入するべき事案だったのでしょうか?

介入しないことで問題になったシーンが同じ日の川崎ー浦和戦でも発生していた。ちょうど良い加減というのは、まだまだ模索中なのかもしれないな。

この試合での教訓はなんでしょうか?

この試合から得るべき教訓はなんでしょうか?

疲れが出ている、プレッシャーがかけられなくなっているのに、前線の入れ替えが82分までできなかった。しかも酒井宣福だけだ。89分に長澤和輝を入れたが、そこに効果があったかどうかはわからない。

ベンチワークが後手後手に回りましたか

3点目を狙うなら前線の3人は必要だと思うが、1点差を守ろうとするなら早めに入れ替えたほうが良かった。この見切りに失敗したな。

今シーズン、当たりまくっていた長谷川健太采配でしたが、この日は外しましたね。

我々は結果論で語れるから好きなように言える。長い目で見たら、すべてのチョイスを成功できるわけもない。こういう日もある、と考えた方がいいだろう。

交代選手の層というのは本当に大事ですね。

2人しか出場できなかった、残りのベンチ入りメンバーの、より一層の奮起を期待する。

この試合での収穫はなんでしょうか?

勝ち点を18に伸ばしました。2位は死守したもの横浜・広島・浦和がしっかりと追走してきています。なにかポジティブな要素はありますか?

やはりズバリきまった2得点目だな。これまであまりセットプレーで期待感を持てることはなかったが、きちんとコーチ陣が良い仕事をしてくれた。

前半には直接FKと見せかけて、ユンカーに短く出して狙わせようとしたシーンもありました。

あれは惜しかったな。あの後なにをしようとしていたのか是非見たかったところだ。

この試合ではスタッツが大きく改善された部分がありました。

湘南戦の名古屋グランパスのスタッツ
湘南戦の名古屋グランパスのスタッツ

ゴール期待値2.9は素晴らしいな。それだけ本当に惜しいシュートが多かったということだ。それだけにもったいない試合だった。

一報で30mライン侵入がシーズン平均31回のところ14回、PA侵入に至っては平均10回に対して6回でした。

攻撃回数事態は減っていないので、途中で奪われたり、戻さざるを得なかったことが多かったということだ。もう少し増やしたいところだな。

59%しかないパスの成功率含めて、もうちょっと精度を上げたいですね。

この試合のGood!(よかった)

  • ユンカーの惜しいヘディングシュート。誰だ、ユンカーはヘディングしないって言ってたのは・・・
  • 中谷進之介がゴールできた。DFがゴールすると、2010年のころみたいに盛り上がる
  • 内田宅哉3試合連続で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたこと。ただ終盤疲れも見えたので和泉竜司が欲しかった
  • ユンカーは幻のゴールになったが綺麗なゴールだった。続けよう

この試合のMore!(もうちょっと頑張ろう)

  • 永井謙佑はあれだけ強引に行くならシュートを決めないと
  • 左サイド、藤井陽也と森下龍矢はまだ相互理解が不足していると思うので、一度話し合うべき
  • 課題は出た。が、これをクリアすればもっと強くなれるはず。そこに期待しよう
  • 得点取消とPKは、本当に運が悪かった。サポーター・ファミリーができることはないので、すぐに切り替えて次の大一番横浜FM戦に備えよう

次も良い試合になりますように

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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