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希望ある敗戦 2023年J1リーグ第24節 浦和レッズ戦マッチレビュー #喋る机 #grampus #urawareds

デスク:今回はyuttyさんとラグさん体調不良だから、デスクからいくぞ

編集者:今回は2本立てで、yuttyさんのは、体調次第で日曜日か、月曜日に出す感じになると思います!

なぜあのスタメンだったの?

浦和レッズ・名古屋グランパスのスターティングメンバー・ベンチ
浦和レッズ・名古屋グランパスのスターティングメンバー・ベンチ

契約の関係上、出場できないキャスパー・ユンカーの代役は酒井宣福選手でした。今週は酒井宣福選手の1トップと、永井謙佑選手の1トップという2パターンを練習していたそうです。

結果として、酒井宣福1トップのパターンになったな。これには理由があると思われる。

これまでに実績がある、以外の理由がなにかあるのでしょうか?

今まで実績がない永井謙佑・前田直輝・森島司の3トップだと、結局のところ仕込む時間がない。愛知方面は関東と違って台風の影響で練習時間が限られていたからな。必然的に今までやっていた酒井宣福1トップのプランになった、ということだろうと思う

なるほど、台風の影響・・・しかしということは天皇杯と同じパターンということですよね。そうなると浦和も対策をしてきていそうですが。

なにげに選手起用については慎重派だからな。長谷川健太監督は。

前半はどうでしたか?

入りはどちらのチームも慎重な感じでした。

お互い相手の様子を見ながら、という感じではあった。名古屋がPA近くまで侵入されるのはいつも通りのこと。
それよりも天皇杯では、酒井宣福が岩尾を見張る役割を請け負い、浦和の攻撃の構築を潰していた形だったが、この日はまったく消せていなかった。さすがに同じパターンが2回通用するほどJリーグは甘くないな。

そんな中で、ホセ・カンテのスーパーシュートが決まってしまいます。

ペナルティエリア外からのミドルを、振り向きざまに打たれてそれがコースに行ってしまったらそれはキツい。ホセ・カンテを褒めるしかない。

稲垣祥も内田宅哉も、コースを切るのが遅れてしまった、と悔やんでいるようですね。

1試合のなかでどうしようもないプレーというのはある。それよりも失点は1点で凌いだものの、前半中に修正が効かなかったのは残念だったな。

後半グランパスはどうでしたか?

浦和1-0名古屋で迎えたハーフタイム。河面旺成・酒井宣福に代えて、前田直輝・丸山祐市に交代です。これは上で言っていた、対浦和用フォーメーションということでしょうか。

前田直輝のコンディション不安と練習不足で諦めていたが、負けている状態なので賭けに出た感じだったな。
ただ河面旺成が退場不安があるということで下げた(この日の池内主審はJ1担当主審のなかで一番カードの多い方なので)が、FKやCKの精度では河面旺成のほうが上と思われる。そこが下げざるを得なかったことは残念だったな。

前田直輝をいれたフォーメーションの狙いはなんなんでしょうか?

浦和レッズの強みはホイブラーテン・ショルツの2センターと西川周作だ。前田直輝は右サイドワイドに張って、可能ならば仕掛けてホイブラーテンをサイドに引き出す、というのが役割だ。そうすると必然的に岩尾憲か、伊藤敦樹が下がるしかない。すると中盤の優位が復活する。

たしかに上手く行って、立て続けにチャンスを創りました。前田直輝が調子を上げてきているのが朗報ですね。

まだまだ伸びしろはある感じだけどな。大きな怪我の後だからな、単にプレーするだけならともかく、昔の通りになるには1年でも足りないくらいだ。

60分に大久保がイエローカードを貰ったことをきっかけに、明本考浩のサイドバックを諦めて、荻原拓也を投入します。

野上結貴1人では明本考浩・関根貴大の2枚を止めきれず、藤井陽也が引きずり出される結果になっていたのでこれも大きな変更だった。

それでも勢いはほぼ止まらず。森下龍矢の決定機は惜しかったですね。

あれは決めて欲しかったな。西川周作ということで意識しすぎたのかもしれない。

その後選手交代で、永井謙佑・野上結貴に代えて中島大嘉と久保藤次郎を投入しましたが、勢いは止まりませんでしたね。

久保藤次郎が真っ直ぐドリブルで仕掛けたことで、レッズDFが大慌てするシーンがあったな。ああいう相手DFを崩すプレーは大事だ。

82分にこの日ここまで素晴らしい出来だった森下龍矢が負傷交代です。単に攣っただけなら良いのですが。

膝を押さえていたのが気になるな。膝裏を痛めた可能性がある。(後十字靱帯?)

最後の久保藤次郎のビッグチャンスは惜しかったですね。稲垣祥のパスもよかったし、そこに侵入していた久保藤次郎も良かった。

久保藤次郎はヒーローになりそこねたな。ただ、これから出場機会は増えそうだ。

この試合の収穫は?

マテウス・カストロがいなくなって3試合目です。キャスパー・ユンカー不在もありました。この試合を振り返ってどうでしょうか?

まずは森島司のフィット度が上がってきたところだ。前線やサイド、縦横無尽に現れるようになり、ボールに絡み続けた。森島司が来てくれて本当によかった。
マテウス・カストロと同じ役割を果たせるわけではないが、違う色を加えてくれたと思う。

Twitter(X)では、DAZNプレビューショーでの佐藤寿人との対談を引用して「エロい」の連発でしたね。

久保藤次郎
久保藤次郎

久保藤次郎はみんな褒めるだろうからいいだろう。それよりも、和泉竜司戻ってきた後、右サイドどうするんだ問題が発生するな。

今回結果を出しそうになった久保藤次郎と、野上結貴と、和泉竜司、3人が居てポジションは1つ。悩ましいですね。

こういう競争が生まれることはいいことだと思う。大きな収穫だ。

ほかになにか気づいたところはありますか?

今日はまだ、Football-LABのデータが上がっていないがおそらくこの試合も30mライン侵入が向上傾向にあるはずだ。鹿島戦だけのフロックではないと思われる。

これまで名古屋グランパスは、相手に引かれるとそれでもう打つ手がなくなってしまう、という現象がありました。相手の5バックに対してもあれだけチャンスを構築できたのは本当に素晴らしい仕上がりだと思います。

あとは森下龍矢の怪我があまり酷くないことを祈るしかないな。
もし難しいようなら河面旺成を左ウィングバックに、野上結貴を右センターバックに下げて、久保藤次郎を先発起用するしかないかもしれない。あるいは最初は内田宅哉を左に回すというのもありそうだ。

悔しい敗戦だが、まだ希望は見えている。可能性がある限り、後押しを続けよう

次は良い試合になりますように

逆襲のキーマンは、森島司
逆襲のキーマンは、森島司

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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