はじめに
本日はＪリーグYBCルヴァンカップ準決勝の第2戦、アビスパ福岡とのホームゲームです。
第1戦はアビスパ福岡の守備ブロックを崩せず、0-1で名古屋が敗北しています。
決勝への勝ち上がりの為には90分間で2得点差をつけて名古屋が勝利する必要があります。
この試合をプレビューします。
レギュレーションのおさらい
レギュレーションのおさらいです。今年の大会よりアウェイゴールルールは撤廃されています。
＜試合出場メンバー>
当該年12月31日において満年齢21歳以下の日本人選手を1名以上先発出場させる（決勝含む）
- ※特別指定選手、第2種TOP可選手含む
- ※2023シーズンの場合：2002年1月1日以降生まれが対象
ただし、次の場合は出場義務を負わない
- 対象選手1名以上が代表試合または代表活動（A代表、またはU19以上のカテゴリーに限る）に招集されている場合。ただし、本大会の各試合開始前に、中2日以上の期間をもって帰国した場合、当該各試合については出場義務を負うものとする
- 対象選手が試合エントリー後の怪我等のやむを得ない理由により出場ができない場合
＜試合方式および勝敗の決定＞
●準々決勝、準決勝（ホーム＆アウェイ）
90分間（前後半各45分）の試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分けとする。各回戦の勝者は2試合の勝利数が多いチームとする。勝利数が同じ場合は、次の順によって決定する。
- 2試合の得失点差
- 第2戦終了時に30分間（前後半各15分）の延長戦
- PK方式（各チーム5人ずつ。勝敗が決定しない場合は、6人目以降は1人ずつで勝敗が決定するまで）
※2023シーズンより、アウェイゴールルールは撤廃する
両チームの予想布陣
名古屋グランパス
長谷川健太監督のインタビューでも米本の起用を示唆するコメントはあったようですが、特に奇策を用いる様子は無さそうです。基本布陣は守備とカウンター攻撃に重きを置いた3-4-2-1(3-4-3)と予想します。
- GK：ランゲラックと予想。
- DF：藤井、中谷、河面の3バックと予想。
- MF：CHに稲垣と米本、WBに和泉、森下と予想。後半途中から米本から内田に交代するのでは、と予想しました。
- FW：U-21枠に貴田を起用し、ユンカー、永井の3トップと予想。
アビスパ福岡
第1戦に勝利していることもあり、基本布陣は3-4-2-1(3-4-3)、自陣ゴール前での強固な守備ブロックを基本としたカウンター攻撃を主体とする戦い方は変えないでしょう。出場選手はおそらく福岡のベストメンバーであろう、天皇杯・川崎戦の先発出場選手を基本として予想しました。
- GK：永石と予想。
- DF：グローリ、奈良、宮の3バックと予想。グローリが出場停止から復帰するため先発起用と予想しました。
- MF：CHに前、U-21枠の森山の二人を並べ、WBは小田と前島と予想。井手口は森山と交代で出場すると予想しました。
- FW：金森と紺野の2シャドー、CFに山岸と予想。
名古屋グランパスの勝ち筋
【守備面】これ以上の失点は危険、カウンター攻撃を抑えられるか
福岡は第1戦で先勝していることもあり、自陣ゴール前で堅い守備ブロックを作りボール奪取後に素早くカウンター攻撃に移る基本の戦い方は変わらないでしょう。また、前線からのハイプレスに名古屋はDFラインからのビルドアップが思うように出来ず苦しめられましたので、こちらも継続すると思われます。
- ここ数試合、名古屋のDFラインが低く、相手チームにボールを保持され守備に回る時間が増えています。守備ブロック形成時のDFラインのコントロールは重要です。
- 直近の福岡との2戦(J1リーグ、ルヴァンカップ第1戦)では、福岡の中盤での守備強度で後手を踏んでいます。第1戦でも中盤でボールを奪われ、カウンター攻撃を受ける場面が多くありました。そもそもボールを奪われた際のプレスバックをサボる選手を先発で起用しないで欲しいとは思いますが、もう一度原点回帰して選手たちには奮闘してほしいと思います。
- 両WBが福岡のサイド攻撃、クロスをどれだけ封じることが出来るか。山岸、ウェリントンはクロスボールに合わせるのが非常に上手い選手です。第1戦でもクロスから失点しましたが、名古屋守備陣に奮起してほしいところです。
【攻撃面】ファストブレイクを基調としつつ、DFラインから勇気を持ったビルドアップができるか
福岡は自陣ゴール前での守備ブロックが堅く、シュートまで持ち込むのも容易ではありません。
- 名古屋としてはボールを奪った後のファストブレイク、福岡の守備ブロックが間に合う前にシュートに持ち込む回数をどれだけ増やせるかが鍵です。
- 福岡の守備は中を締め、相手チームのボール保持者を外に追い出す守り方です。サイドの突破からシュートチャンスを作ることが出来ればよいのですが、第1戦では名古屋の両WBが攻守で対面する福岡の選手に球際で優位に立つことができず、攻守両面で後手を踏みました。本日は名古屋の両WBの奮起に期待しています。
- 第1戦では福岡の守備ブロックを崩すパスワークが出来ず、DFラインがハイプレスを受けてはFWへのロングボールを多用し、結果競り合ったボールを福岡の選手に拾われ再度攻撃を受ける悪循環に陥りました。ボールを受けるために福岡の選手の背後にボールを受けに下がる永井など工夫はしているものの、パスの出し手と受け手の意図がかみ合わない状態が続いています。本日の試合では意図がかみ合い福岡ゴール前に迫るシーンを多く作ってほしいと期待しています。
おわりに
ホームゲームですし、トータルスコアは最少スコアの1点差です。
熱い後押しで名古屋の逆転勝利を期待し応援しましょう。
良い試合になりますように。