デスク:今回はyuttyさんが土日遠征だったために、デスクからピンポイントを挟んでいくぞ
編集者:今回は3本立てで、yuttyさんのは、体調次第で火曜日に出す感じになると思います!
なぜあのスタメンだったの?
どちらのチームも、先発を大きくいじってきました。
ガンバ大阪はネタ・ラヴィ選手が国際情勢の影響か、欠場です。中盤をどう構成するか悩んだ結果、ファンアラーノをインサイドハーフに、黒川圭介を高めの位置に配置するという4-3-3とも、3-4-3とも可変する特殊システムでした。
やはりネタ・ラヴィの不在の影響は大きく、どうカバーするのかというところを悩んだ結果だと思う。また名古屋グランパスが3バックの相手の攻略に苦しんでいるというスカウティングの結果もあるだろうな
名古屋グランパスはポジション表記では3-4-3にみえるものの、永井謙佑が中盤での起用となりました。これは初の試みです。
やはりここがこの試合の焦点になるよな。ただ、永井謙佑を中盤で起用した理由には2つの側面があると考えていいと思う
どういう切り口で考えればいいですか?
(1)中島大嘉とキャスパー・ユンカーの2トップになった理由
(2)中盤には他の選手がいるのに、永井謙佑を起用しなければならない理由
この2つだ
なぜ中島・ユンカーの2トップなのか?
まずは(1)から行きましょう
まずはキャスパー・ユンカーは13得点していて、リーグでも現時点で4位のゴール数を挙げている、希有な存在であるということは間違いない
しかし後半戦に入ってゴールのペースは明らかに落ちているな。これは何故だと思う?
やはりマテウス・カストロがいなくなったことで、そもそもボールがユンカーまで届いていないっていうのが一番ではないでしょうか?
それはもちろんあるな。マテウス・カストロは中盤でボールを持つと、自分でボールを運べる選手だった。
彼の前に選手がいないと持ちすぎて、潰されることが多かったが今年は前にキャスパー・ユンカーがいた
守備側としてはマテウスと、受ける側のユンカーに人を当てなければならない
マテウスとユンカーに人を当てたら、当然マークが空く選手が出てきていたわけですね
その恩恵を一番受けていたのは森下龍矢であり、ウィングバックを務めていたときの野上結貴だったと思う
彼らからのラストパスがユンカーに届いたことは何度もあったと思う
直接ユンカーへのラストパスが決まったケースは多くありませんでしたが、名古屋グランパスの攻撃の組み立てがマテウス・カストロに依存する部分が大きかったことは間違いなさそうです
攻撃の起点として、数値以上の影響があった、ということですね
では、どうしてここで中島大嘉を起用する必要があるのでしょうか?
確率の低いロングボールを蹴って、結局届かずに相手ボールになる、ということが多かったのは認識しているよな
今の中盤では「クリーンにボールをユンカーに届ける」のは難しいという判断ではないだろうか
ユンカーは今日もイエローカードを2枚誘発するなど、ボールを届けることさえできれば危険な選手です
一方で、ロングボールなどをラフに収めることは苦手ですよね
ユンカーがハイボールを競って収めた、というシーンはほとんどみたことがないからな
ロングボールに頼る仕組みを作るには、ある意味人の入れ替えも含めて大改造が必要になります
暫定的にでも、いまの状態でユンカーを活かせる仕組みが必要ということですね
ユンカーの苦手なプレーを受け持ち、ユンカーを活かせるプレーができる選手がいまのグランパスには必要なんだ
マークの分散を受け持ち、ラフなロングボールを収めることができる選手・・・それが現時点では中島大嘉ということだな
永井謙佑もロングボールを収めるっていうより、スペースに出たボールを追いかけて収めるってタイプですものね
前田直輝もそういうタイプではありません
中盤には他の選手がいるのに、なぜ永井謙佑を起用したのか?
現時点で、中盤3枚の候補となると稲垣祥・米本拓司は鉄板として、
・森島司
・内田宅哉
・吉田温紀
・山田陸
でしょうか?
本職4人を差し置いての永井謙佑の中盤起用がされたことは、今後を考えると大きな変化と考えて良いと思う
これまでの試合では内田宅哉がこのポジションで稲・米コンビに次ぐ位置づけでした
内田宅哉の特性を整理すると以下のようになると思う
◎気の利いたポジショニングで、ボールを受けることができる
○ボールをパス交換で運ぶことができる
○それなりに守備もできる
△動きの矢印(方向性)はそのときのチーム次第になる
△外国籍フォワードなどの身体の強い選手への対応
△相手を崩すパス(キーパス)の少なさ
最後の項目が意外かもしれないが、表にまとめてみた
内田 | 米本 | 稲垣 | 森島 | 永井 | |
ビッグチャンス起点 | 1 | 1 | 2 | 2 | 8 |
平均キーパス数 | 0.3 | 0.7 | 0.6 | 1.4 | 1.0 |
ビルドアップを考えると、ボールを受けてくれる内田宅哉はとてもありがたかったんですが、動きの矢印がどうしても前に向かない(おそらく前に向けられない)ことが、前線にボールが届かない理由の一つだと・・・?
キーパスだけで計れるものではないが、もう少し攻めのパスを増やしたい、という気持ちはあるだろう
前線で待つ人間を減らして、中盤で前に繋ぐ人間を増やすことを考えたいんだと思う
だとすると森島司や山田陸じゃない理由がわからなくなってきました
そこは長谷川健太監督の信念として、ディフェンスと中盤は強度が命というところがあるのではないだろうか
山田陸が先日の試合で失点に繋がるミスをしなければ、本来は山田陸がここに入ったのでは、と思う
永井謙佑ならば守備でも多少無理が効きつつ、攻撃にも絡んでいける、という判断ですかね?
森島司はやはり前線の選手で、中盤に入れるなら相手の強度が下がる後半以降、というのもありそうです
そうなるかな
実際に永井謙佑はこの試合(ガンバ大阪戦)では攻守に絡みまくっていた。
永井謙佑もやはり前線の選手ですから、モチベーションが心配ですね
吉田温紀や内田宅哉、山田陸がここを担えるようになって欲しいなあ
今後はどうなっていく?
ただ、この布陣は今シーズン中はアレンジしながら続いていくかもしれないが、ずっと続くとは思わない
たしかに、きちんと中盤からボールをクリーンに繋げる仕組みを構築したいですよね
もちろんだが、長谷川健太監督、勝負師の面はさすが、と思わされるところがあるが、魔法のように選手に戦術を短期間で仕込めるタイプなのか?と言うと、そうではないな
だいたいはキャンプみたいなある一定時間仕込む時間が必要ということですね
さらに、永井謙佑は来年35、米本拓司も34になる。稲垣祥も33だ。いくら選手寿命が長くなってきているとはいえ、次世代を担う選手が出てきて欲しいところだ
この試合の収穫は?
もう一つの焦点というと、久保藤次郎に触れないわけにはいきませんね
何故いままで使われなかったんだ!という声もTwitter(X)のタイムラインにはあふれていたが、実際には守備のタスクの場合、チームの守備戦術への適合というのがある
今回はウィングバックが攻撃時高めのポジションを取る、ということを徹底していたからこその起用だった、ということもあるでしょうね
もちろん、今回で実績は残せたので、今後の起用に期待です
ただ、今回は主審の方との相性がよかった、ということもある。岡部主審はあまり手での引っ張り合いに笛を吹かないタイプだった。
どの主審でも同じ結果にはならない、っていうことは頭に入れておいて欲しいですね
それでも懸案だった守備面でメドがついたので、今後活躍がより一層期待できそうだ。怪我人や出場停止明けが戻ったときに、誰を入れるかが悩むところだな
ほかになにか気づいたところはありますか?
Football-LABのデータによると、PA侵入回数は今季平均よりも多いのに、チャンス構築率は低いんだ
そこは深掘りできそうなんだが、残念ながら今回は時間が足りない。NeilSさんの記事と合わせてみんな考察してみて欲しい
僕が気になったのは76分以降(永井謙佑交代以降)のドン引き具合ですね。実際危険なシーンを2回も作られていました
リードしていて、勝っていない展開だけに気持ちはわからないでもない。しかしこれも時間をかけて改善していくしかないんだろうな
マインドセットの改善を含めて、だ
次は良い試合になりますように