はじめに
コンウェンですこんにちは。やったぜルヴァンファイナリスト。なんて浮かれつつもちょっと辛かったあの試合も思い出しつつリーグ戦も頑張ろう第33節ミニレビュー&第34節ミニプレビュー、よろしくお願いします。
第33節レビュー
第33節の名古屋とアビスパ福岡のfootballlabのCBP関係の比較です。J平均を1とした時の各チームの値をプロットしています。
CBP:Chance Building Point「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会(≒シュート機会)を構築することができたか」というもので、詳細に興味がある方は下記リンクを確認ください。興味無い方は「なんかチームにどれだけ貢献できたかの指標」位で大丈夫です。
試合短評
全体的にグラフで上回ったものの0‐1と残念な敗戦となってしまいました。非保持のチームに対するためか、ユンカーと山岸を起用、左サイドに山中、お休みの椎橋の代わりは菊地と、ボールをつなぐ事により特化した面子で挑みました。その戦法がはまり、左の山中、菊地に左CBの河面も加わり、レフティ3人を中心に左サイドでつないで攻撃を組み立てます。
そこから山中、ユンカーがいいシュートを撃ちますが福岡GK永石の好守もありゴールを割ることができません。後半早々もユンカーがビッグチャンスを迎えますが福岡ゴールマウス選手が奮闘し、0‐0のまま進行。名古屋にとっていい流れが変わってしまったのは宿敵ウェリントンの投入。ウェリントンが収めて前を向く戦法が止められず、徐々に福岡ペースに。結果終了間際に押し込まれた中放り込まれたボールから失点。残念な敗戦となってしまいました。グラフを見ても攻撃、パス、シュートCBPと相手を上回りましたが、守備CBPの高かった福岡守備陣を崩しきれませんでした。
スタッツを見てもゴール期待値、シュート、相手陣への侵入回数等、攻撃的なスタッツはほとんど福岡を上回っています。チャンス構築率も12%越えと悪くないため、ここは素直にしっかり守り大事な一撃を決め切った福岡をほめたいと思います。…悔しい。
個人CBP
個人データを見てみます。パスCBP全体1位は主に左サイドでのチャンス創出に貢献していた菊地。山中、河面とのレフティトライアングルアタックで左サイドの攻撃を活性化してくれました。そこに混ぜてくれと言わんばかりに積極的に絡んでいった森島がチーム2位。変わらず運動量も多く、しかもかわいい、すばらしい選手です。レフティ友の会の河面メンバーがチーム3位。CBが組み立てや攻撃に上手く絡めると3バックの凄みがでますね。そして福岡パス1位は俺たちの()ウェリントン。収まる収まる落とす落とす…。ウェリントンがひたすら前で起点を作り、味方が拾ってチャンスに、の攻撃を止めることが出来ませんでした。ウェリントンを完全に抑えるのは難しいので、落としたところのケアをもう少しできればなぁという感じでした。
クロスはレフティ友の会山中メンバーが1位。シン悪魔の左足、相変わらず違いを生み出せる漢ですね。
シュートCBPは名古屋そろい踏み。…もう名古屋の勝ちでいいんじゃないかな。全体1位は決定機を何度も作ったエレガントストライカーキャスパーユンカー。本人のちょっと責任を感じた様なポストも見受けられましたが、最後の入る入らないは、まぁこんな日もあります。この数字を叩き出した事に自信を持って、次決めてちょーだい。山中はここでも上位。全体3位に山岸。ユンカーとのコンビを軸に多くの決定機を作ってくれました。ちょっと余談だけど山岸の2発無しにルヴァン杯ファイナリストはありませんでした。ありがとう山岸。あ、ウェリントンは悔しいのでなんとなく囲っておきます。
守備面を見てみます。全体1位は菊地。中盤で守りの面でも頑張ってくれました。チーム2位はハチャンレ。ウェリントンには少し苦しんでいる様にみえましたが、ザヘディはしっかりと抑えてくれたと思います。
守備CBPはなんとGKそろい踏み。好セーブをみせた福岡永石は守備CBPでもトップ。セーブだけでなく、飛び出してのブロック等でも貢献していました。ミッチも負けていません。ともにGKの活躍した堅い、よい試合でした。
というわけで、そんなに悲観する必要はない、いい試合であったと言ってよいかと思います。メンバーを変えても変えた狙いに沿ったサッカーができることが見えたのは収穫だと思います。…その分よけい悔しかったりもするわけですが。
第34節プレビュー
第34節北海道コンサドーレ札幌戦のプレビューです。名古屋と札幌のデータ(シーズン平均)をプロットします。
下は、先回対戦第6節のグラフです。
試合展望
札幌は攻撃系CBP、特にパスとドリブルが高く、攻撃的なチームとなります。さらに奪取CBPも高く、積極的にボールを奪い攻め込んでくるチームとなります。Team Style指標をみると中央攻撃、ショートカウンター、敵陣/自陣ポゼッションが高く、ボールを保持しつつも、失った際は即時奪回してくることが予想されます。
ChanceBuildingデータではチャンス構築率、シュート成功率は低めとなっており、ボールをもって攻め込まれても焦ることなく守ることで、勝機を見出せるかもしれません。被ゴール、被シュート成功率の値も低く、逆に攻撃時は積極的にシュートを撃つ姿勢でゴールを目指していくのがよさそうです。
個人CBP
個人CBPを見てみます。注目は攻撃CBP、奪取CBPで2位の馬場。CB、ボランチ、右SBと様々なポジションがこなせますが、どこで出てもキーマンとなりえる動きができる選手で、自由にさせないことが重要です。攻撃面では駒井とご存じ宇宙人青木。この二人に決定的な仕事をさせてはいけません。守備の要は岡村。攻撃的なチームを後ろで支える選手で、強さ高さがあり、セットプレーにも強く注意が必要です。
最後に
ミッチの豊田スタジアム最終戦でもあり、少しでも上の順位を目指すためにも、ルヴァン決勝へ弾みをつけるためにも絶対に負けられない一戦となります。勝利請負人河面が(おそらく)欠場となるなか、どのようなメンバー、特にDFラインを組んでくるか注目したいところです。…ここでちょっとだけ私情を挟ませていただきます。おめぇの出番だぞ、詩音!!それでは。