はじめに
コンウェンですこんにちは。…うーん悔しい。やりたいことはわかるし出来始めているんだけどデメリットがもろに出ちゃった感じだミニレビュー&ミニプレビューよろしくお願いします。
第3節レビュー
第3節の名古屋とFC東京のfootballlabのCBP関係の比較です。J平均を1とした時の各チームの値をプロットしています。
CBP:Chance Building Point「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会(≒シュート機会)を構築することができたか」というもので、詳細に興味がある方は下記リンクを確認ください。興味無い方は「なんかチームにどれだけ貢献できたかの指標」位で大丈夫です。
試合短評
やりたかったであろうパスを繋いでのチャンス創出&高い位置での奪取(はまだリーグ平均ではありますが)が出来ていると言って良さそうな全体グラフとなりました。シュートポイントも高めで早めに決められて入れば…という数値です。パスや保持率、30mライン進入は相手の約2倍、シュート11本(チャンス構築率11.0%)と悪くないと思います。
ただ被シュートが多すぎる。押し込んだ展開のときは当然カウンターリスクが増大します。危ないところで奪われない、もしくは例えばシュート等、奪われてもカウンター攻撃を喰らいにくい形で攻撃を終わる、そういったところの意識、ボールの扱いやポジショニング技術の向上を期待します。押し込まれながら多くのチャンスを作り、決めるべきところをしっかり決めきったFC東京を称えつつ悔しがりたいと思います。くやちい。
個人CBP
個人データを見てみます。まずパスCBP。保持して押し込んでいた分ほとんど名古屋の選手。中盤のふたりを中心に最前線で体を張り、惜しいシュートもあった山岸、後方からも組み立てに参加した宮などが上位で、チーム全体で高い位置でのパス回しが出来ていた結果が現れています。
ドリブルは和泉と浅野。浅野は仕掛ける意識、技術ともに高いので今後とも期待です。本当はここにマテウスの名前が出て欲しいところですが、警戒されてましたね。
奪取CBP。稲垣、宮、三國等穫るべき選手が高ポイントであり、高い位置での奪取が出来ていました。しかし全体1位でパスCBPでもチーム1位だった高、いい選手ですね…。
というわけで攻撃力を上げたいならトレードオフで守備リスクは上がるよね、そこをきっちりやられたよね、という試合と感じました。僕個人の趣向で言わせてもらうなら特に先制されるまでは見てて面白かったし、方向性は悪くない、と思いますので、このまま繋ぎ、崩し、フィニッシュ精度等を高めて言って攻撃力のある名古屋を見せてもらいたいものです。
第4節プレビュー
第4節町田ゼルビア戦のプレビューです。名古屋との比較データ(シーズン平均)をプロットします。
試合展望
比較的大きな数値なのはクロスとドリブル。特にセンターのオ・セフンやミッチェルデュークのフィジカルを生かしたロングスロー含むクロスには注意が必要。こちらも屈強なCBがいますので一発でズドンはあまりないかもですが、クロスだけでなく縦に長いボールも使ってくると思われるので、ポストプレーからのピンチを招かないよう周囲のサポートも含めしっかり守ることが必要です。ドリブルは相馬の仕掛けに注意。
守備系だと奪取ポイントも高めで、KAGI(守備の際にどれだけ相手を前進させなかったかという視点の指標)がリーグ1位、被チャンス構築率がリーグ2位と、厳しい守備でなかなかシュートにたどり着けない可能性があります。保持出来てももたついていると前節の様な痛い目を見そうです。
一方シュート、チャンス構築率は低く、もともとシュート数で勝負するタイプのチームではないにせよ、まだ現状シュートまでうまく持っていけてない部分もありそうです。…まぁ前節FC東京戦も同じようなこと書いて結果アレでしたので参考までですが。
個人的には長いボール主体のイメージがありましたが、今シーズンの試合を見ていると余裕があるときは結構後ろで回してつないでくる攻撃も見られました。ただ前からプレスがかかると結構バタバタするような印象もあり、ファストブレイクの出番かもしれません。ファストブレイクそろそろ帰っておいで。おいしいごはんにぽかぽかおふろで待ってるよ。

個人CBP
個人CBPを見てみます。攻撃CBP1位は相馬。ドリブル、パスレシーブ、シュート、ゴールとチームトップで元気そうですね。左CBの昌子,左WBの中山がパス、奪取ともに高く,左サイド主戦場の相馬とともに脅威になりそうです。町田左サイド、ここで安易に奪われると大変危険そうです。守備の要はドレシェヴィッチ。中央の岡村とともに強度は高そうですのでシンプルに放り込むよりはパスで崩していきたいですね。

最後に
守りは固く攻めあぐねると非常に堅い展開の試合になりそうです。そうなってくると焦れたときに一発で裏返されてピンチを招くことが考えられます。今やろうとしていることに対しては、またも相性があまりよくない相手かもしれませんが、いつまでも最下位付近をさまよっているわけにもいかないのは監督選手が一番わかっているし悔しいはず。勝点3、期待して応援したいと思います。それでは。