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連勝をもたらした変化はなんだったのか 2025年J1リーグ第8節 横浜F・マリノス戦 [マクロ] レビュー #グランパス #grampus GR661

連勝をもたらした変化はなんだったのか 2025年J1リーグ第8節 横浜F・マリノス戦 [マクロ] レビュー #グランパス #grampus GR661

スターティングメンバー

名古屋グランパス・横浜F・マリノスのスターティングメンバー・ベンチ
名古屋グランパス・横浜F・マリノスのスターティングメンバー・ベンチ

注目のCB陣は横浜FC戦と同様の3人を起用しました。

攻撃陣はターンオーバーというよりも、開幕川崎フロンターレ戦と同じ組み合わせ。

2トップ永井謙佑とマテウス・カストロ、トップ下には和泉竜司というセレクション。

J1では希少となりつつある保持型のチーム相手に開幕戦のリベンジを果たしたい、という意図があったのではないでしょうか。

横浜Fマリノス戦 試合開始直後の名古屋の配置
横浜Fマリノス戦 試合開始直後の名古屋の配置

守備はどう変化したのか?

三國ケネディエブスと比べると、佐藤瑶大は身体能力で幅広い場所を守り切ることはできないというのが首脳陣の見立てです。

Q:ディフェンスについては前から行けない時にしっかり引いて守るところで、横浜FCとの試合は明らかな5-4-1、シャドーの選手を開かせて、カチっと守る形を徹底していたようにも見えました。あれも強調した部分というか、整理し直したところでしょうか。

「いや、それはないですね。ただ、ディフェンスの“絞り”は強調して。櫻川に対して瑶大ひとりだとヴェルディ戦みたいな形でフリックから1対1で抜け出されるというシーンが作られてしまうので、そこの絞りっていうのは甘かったと思うので、やっぱり逆サイドのセンターバックがしっかり絞ってあげる。相手のワントップの選手、次もロペスが前気味に1枚残ってくるので、彼に自由を与えてしまうとほんとに危険な選手だと思いますから、できれば2対1をしっかりと作っていくという作業は必要だと思ってます」

これまで取り組んできた可変システムは守備はCB3枚、攻撃時はCB2枚にする仕組みでした。

三國ケネディエブスが完調であれば、減った分をカバーできることができました。

実際、WB(徳元・野上)が高い位置を取れるようになるとチャンス構築も良化していました。

一方で三國ケネディエブスの調子が悪いと簡単に裏を取られる形になり、今年はそれによる失点が増加していました。

横浜FC戦・横浜F・マリノス戦と強力なフォワードがいるチーム相手にはそれでは難しいということでセンターバック3枚はペナルティエリア幅に変更をしています。

可変ではなく、狭い3バックにすることで何が起きるのか?

狭い幅で3バックを構成したときに発生する課題が2点あります。

  1. 全体の重心が後ろ(自陣)よりになってしまうこと
  2. ペナルティエリア幅にCBが寄っているのでWB裏が明確に空きスペースになること

全体の重心が後ろよりになってしまうことについて

一般論として3バックを中で絞るという方法は、強力なFWに対する対抗策です。そのため、リスク管理として3バックも後ろ目に、さらにWBも押し上げられない状態になる可能性が高くなります。

すると結果2つの形になります。

  1. WBまで引いて5バックとなり、MF、FWも全体的に引いてしまう
  2. FWは引かずに前後が分断され、中盤にスペースができてしまう

実際横浜FC戦は守備陣は全体的に後ろ重心になってしまっており、攻めたいFWは前に残るため、前後の分断が発生していました。(bパターン)

後半からはそこに気づいた横浜FCが中央に空いたスペースに福森からの鋭いパスが入ってしまう、という事態が発生しました。

横浜F・マリノス戦ではそこに対する対応として以下のような対策が実装されました。

  1. CBの位置を押し上げ、前後の分断を最小限にする(DFラインが10m近く押し上げられている)
  2. ヴェルディ戦・横浜FC戦で縦並びだった稲垣祥・椎橋慧也を横並びとして、中盤に空洞ができないようにした ※ポイント2 ポイント3
稲垣祥選手のヒートマップの変化
稲垣祥選手のヒートマップの変化

これまで名古屋グランパス対策の定番としてWBの裏を取ると稲垣祥を引っぱり出し、空いた中盤を使う、ということが定番でしたが、中盤の空洞化対策としてPA幅外の対応を制限する、という方法を採りました。(後半は稲垣祥が左に回っていましたが、それでもPA幅から引っぱり出されないように気をつけていたと思われます。※ポイント2

完全に中央を固めて、大外はWBとFWの戻りに任せる、という形だったと思います。守備の基本形をできるだけ崩さないようにという狙いがわかります。

また、CB中央あたりの位置に濃い色がついているのは、佐藤瑶大がアンデルソンロペスに付いていき、上がったところのカバーを稲垣がするという約束事があったことが想像できます ※ポイント3

WBの裏ががら空きになってしまうことについて

「なぜ中山克広なの?原輝綺練習には復帰してるじゃん」

という声がいくつも聞こえてきました。

WBの裏が空くことについて、対策は

  1. 誰かが自分の担当エリアを捨ててカバーに入る
  2. 機動力・走力に優れた選手を起用して裏を取られたときに対応しやすいようにする

このどちらかしかないでしょう

この試合の対策は、機動力・走力に優れた中山克広と内田宅哉を起用するという方法でした。

中山克広のサイドは前半遠野大弥にかなりやられていましたが、内田宅哉はヤンマテウスを素晴らしい戻りでピンチの芽を摘んでいたのは記憶に新しいところです。

それでも遠野へのパスも多く通らず、そもそもボールをあまり前進させなかったので後半はほとんどチャンスを創らせませんでした。

攻撃はどう変化したのか? 

この試合で明確にわかったのは、対保持チーム決戦仕様だと、1トップ下+2FWでもう形ができているということ。

逆に対非保持チーム仕様が1トップ+2シャドーを基本としているようです。

この試合、横浜FC戦で長い時間出場した森島司と浅野雄也を休ませて、永井謙佑・マテウス・カストロの組み合わせ+和泉竜司。

和泉竜司はどうだったか?

和泉竜司はこの試合、デュエル12回で8勝という圧倒ぶり。Sofascore採点でも7.8という高評価でした。ゴールもアシストもないのにここまで高いことはあまりありません。おそらくあまりよくなかったら菊地泰智に交代していたと思いますが、あまりにも良すぎて交代できなかったという。

菊地泰智には申し訳ないのですが、この日はキャプテンに譲って欲しいです。

マテウス・カストロはどうだったか?

開幕の頃のふわっとした雰囲気はなくなり、徐々にコンディションをあげてきたことはわかります。

ただ相変わらず気になるのがボールタッチ数の少なさとパス成功率の低さ、そしてかつての売りだったドリブル成功率の低さ。

横浜FC戦では68分で29回、パス成功率は33%、ドリブル成功率40%。

横浜F・マリノス戦では75分で37回、パス成功率57%、ドリブル成功率は2/3(66.7%)

この日もアシストを記録しており、決定的な仕事はできているものの、プレー関与が少ないのはちょっと気になるところです。

永井謙佑はどうだったか?

この日も惜しいチャンスをいくつも創っているものの、結果に結びつきません。どうしても焦りからなのか、苛立ちを見せるシーンもあり。早く結果が出ないとさらにリズムを崩す結果になりかねないというところを心配しています。

最後に

ようやく連勝はできたものの、次節は上位湘南ベルマーレ相手になります。

今回は名古屋グランパスの分析が上回ったものの、すぐに分析されてしまうのが今のJ1リーグ。

よく分析して、ここから波に乗っていければ、と思います

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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