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素晴らしい勝利に隠された課題は何か サンフレッチェ広島戦 [マクロ] レビュー #喋る机 #グランパス #grampus GR664

素晴らしい勝利に隠された課題は何か サンフレッチェ広島戦 [マクロ] レビュー #喋る机 #グランパス #grampus GR664

今回は短めでスミマセン

編集者:久々の快勝に、SNSも明るい雰囲気です

デスク:いやあ、本当によかったな。皆が明るい雰囲気なのは本当に嬉しい。

だが手放しで喜べる出来ではなかったことは確かだ

1.名古屋グランパス・サンフレッチェ広島のチャンスビルディングポイント比較
1.名古屋グランパス・サンフレッチェ広島のチャンスビルディングポイント比較

編集者:コンウェンさんがまとめてくれたグラフで見ると、広島は、攻撃CBPは名古屋の3倍、クロスに至っては次元が違う感じですよねぇ

デスク:それでも勝てたのは、名古屋が守備と奪取で広島を1点に抑えることができたからだ。だがこれだけ攻められれば、結果は逆でもおかしくなかった。

それでいいんですか?っていう話をしよう

編集者:そうですね
この試合、実は去年までに比べて

プレーに関する統計2024年と2025年、及び広島戦の比較
プレーに関する統計2024年と2025年、及び広島戦の比較

デスク:見て貰うとわかるが、2024年は後半改善傾向にあった攻撃系の数値が今年は落ちている。

編集者:30mライン侵入とかペナルティエリア侵入が減っていて、さらに言えば広島戦では壊滅的な数値になってますよね。

攻撃系データのイメージ図
攻撃系データのイメージ図

デスク:今シーズンの平均からも大幅に少ない数値だったから、それだけやられたということだろう。

編集者:勝てたのは幸運もあったということでしょうか。実際マテウスが外しまくったら負けていたわけですしね。

デスク:これらの数値が高いから勝てるわけではないが、勝てる確率を上げるには「試行回数」を増やすしかないと思う。

たとえばサイコロを1回降ったときに1が出る確率は1/6(16.7%)だが、試行回数を10回にすると、84%弱まで増やすことができる。

試行とは、同じ条件で繰り返しできる実験や観測のことです。例えば、コインを投げる、サイコロを振る、機械の動作を確認するなどが「試行」です。
試行回数は試行を繰り返した回数を指します。例えば、コインを10回投げた場合は、試行回数は10回です。サイコロを3回投げた場合、試行回数は3回です。試行回数1回で、サイコロで「1」が出る確率は1/6ですが、1回でも1が出る確率は試行回数が増えるほど増えていきます。
ちなみに「試行錯誤」という言葉も、試行回数と関連する概念です。試行錯誤とは、試みと失敗を繰り返しながら、最適な方法を見つけていくことですね。

編集者:試行回数を10回に増やせても、残りの16%の目が出てきちゃうことはありますけどね…

デスク:いずれにしても試行回数を増やす方向にしたい。
NeilSメソッドの記事があるので、それを是非読んでみて欲しい

編集者:最終的なゴールを増やしていくにはシュートという試行回数を増やす必要があるのだろうと想像できますが、シュートを増やすにはどうしたらいいのでしょうか?

デスク:シュートの前にはシュートを打てる位置(ペナルティエリア)に侵入出来る必要があるし、ペナルティエリアに侵入するためには30mラインに侵入することが必要だ。

攻撃系データの漏斗モデル
攻撃系データの漏斗モデル

編集者:ゴールを増やすには枠内シュートを、枠内シュートを増やすためにはシュートを、というように1個ずつ増やしていくことが必要なんですね

デスク:結果、攻撃する回数を増やすしかない。攻撃の回数を増やすには、
1)ボールを奪取できること
2)ボールを奪取したポイントから相手陣内に届けることができること
この2つだな

編集者:いまのグランパスは「1)奪取」はできていそうですし、だからこそ広島戦は勝てたのだと思います。ただ、問題は2)ですよね

デスク:そうなんだよ。
DFラインから中盤への繋ぎがうまくないので攻撃にまでは繋がっていない
またそこでミスが出て奪われて失点ということを重ねている

編集者:DFの組み立て能力が不足している、ということでしょうか?

デスク:必ずしもそうとは限らない。パスを繋げるには、
a) 受け手が適切な場所に位置取りできる(そのためにはパスを受けられる位置の共通認識がある)
b) 出し手がその狙ったところにパスを出せる
この両方が成り立たないとダメなわけで、出し手であるDFだけじゃなく、受け手のMFやFWの問題であることもある

編集者:どっちが悪いとかっていうことってあるんでしょうか?

デスク:0対10の責任割合はないな。

編集者:練習でカバーできることっていうのはあるのでは?

デスク:昨シーズンまで通訳をしていた黒川さんがよく動画を上げているが、練習ではパス&コンというという「こうやって繋ぐ」みたいなトレーニングをやっている。
これはその状況における選択肢を、その場で考えるのではなく、身体にしみこませることで増やしていこうとするものだ。
その中から適切な選択肢を選ぶのはあくまで選手だと俺は思う。

編集者:なんでグランパスはうまくいかないんですかね?

デスク:練習をずっと見ていられたらある程度想像つくのだが、現場を見ていないのにそれはわからないな。

編集者:よくX(Twitter)では「長谷川健太だからダメなんだ」って言ってますが

デスク:どう仕込んでいるのかを見ていないのに指導者が悪いっていうのは俺には言えないな
さらに言えば、パス&コンの仕込みなんかまですべてを監督がやっているわけではないはずだ


敢えて1つ挙げるなら、コーチに指導経験が少ない人が多いところがちょっと気になるんだよな

編集者:理論は正しいとしても、それをきちんと選手に仕込めるかどうかっていうのはまた別ですもんね

デスク:大島さんも、竹谷さんも、プロ経験がない人たちなんだよな。成績の良かった2023年はプロ経験の豊富な三木さんがヘッドコーチだった。

編集者:それだけが原因ではないかもしれませんが、ちょっと気になるのは確かですよね

デスク:話を戻すが、やはりビルドアップ(組み立て)だな。
理屈が駄目ということはそこまでないと思うのだが、
パスがもう少し速く・強く・それをきちんと出し手が出せて、受け手がその強くて速いパスを収められる

編集者:ラグさんとも同時視聴で喋っているときに、名古屋はトメルケルがこんなにも衰えているのか、という話になってましたものね

デスク:個人的には個人事業主なんだから、言われたことだけやればいい、と思ってたらダメだと思う。
スキルアップ怠ったら、今どきのビジネスパーソンだってやりたい仕事なんてできなくなる
自立自走でちゃんと自分磨きができるといいな・・・

編集者:できるといいですよね。なかなかそこまでのプロ意識がない選手というのもいそうです

デスク:フィジカルを鍛えることは半端なくやっている選手多いみたいなんだがな

編集者:フィジカルだけじゃサッカーはできないですからね(フィジカルは必要ですけど)

デスク:割としょうもない話なんだが、見ていて「イケイケの状態」のときはパススピードも速く、なんか劣勢だと弱々になっちゃう、という風に俺には見えている

編集者:それはなんとなくそんな感じしますね

デスク:だからメンタルのコーチも考えて欲しい。

編集者:次の試合は、是非DFラインからボールが繋げているかどうか、というところに注目して欲しいです

デスク:繋いでいるから勝てるわけではないが(繋ぎでミスしたときのほうが危ないことも多い)、今年はそこにもチャレンジしているのは確か。

編集者:鹿島アントラーズ戦、特にカシマスタジアムでの試合はハードなものになります。

デスク:メンタルをしっかり、パスを正確に強く繋いで、是非勝利を掴んで欲しい

編集者:よい試合になりますように

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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