はじめに
コンウェンですこんにちは。いい試合でした。本当にいい試合でした。でも決め切れず決められちゃいました。あれもサッカー。これもサッカー。楽しんでいくしかないミニレビュー&ミニプレビュー、よろしくお願いします。
第12節レビュー
第12節の名古屋と鹿島アントラーズ戦のfootballlabのCBP関係の比較です。J平均を1とした時の各チームの値をプロットしています。
CBP:Chance Building Point「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会(≒シュート機会)を構築することができたか」というもので、詳細に興味がある方は下記リンクを確認ください。興味無い方は「なんかチームにどれだけ貢献できたかの指標」位で大丈夫です。
試合短評
勝っておきたかったグラフ。相手のクロスやドリブルの小ささから見えるように相手の攻撃を最大限抑えており、高い奪取ポイントが示すように高い位置で相手のビルドアップや攻撃を阻害し、特に前半は優位に試合を進めていました。名古屋の攻撃面でもパスの成功率も比較的高く、クロスも多くあげられています。ペナルティエリア侵入も11回と高く、いい感じです。
しかし、シュートCBPの値が示すように、いい位置でシュートを打てていたのは鹿島。枠内6(名古屋は2)と最後のところでの精度に差が出ていました。ゴールを決めなければ勝てない、しかもそのゴールは非常に決まりにくい競技です。最後は決め切る力が大事、全体的に改善でき非常にいい感じですが、そこがもう少し足りないところかと感じます。
個人CBP
個人CBPを見ていきます。まずはパスCBP。野上、椎橋が上位で、後ほど出てくる奪取CBPが上位の二人であり、奪取→チャンスメイクの仕事がしっかりとできていることがわかります。鹿島は松村と安西。左サイドで脅威でした。
クロスCBPは稲垣と徳元。しばらくクロスの値が悲しい試合が続いていましたが、徳元の調子も上がってきていい感じです。
ドリブルで注目は中山。左サイドでの起用でしたが、積極的な仕掛けからチャンスを創出してくれました。調子よさそうですね。
鹿島はここでも安西がランクイン。様々なシーンで鹿島の攻撃のアクセントになっていました
奪取CBPはパスのところでも書きましたが椎橋と野上。前向きにしっかり当たって奪えていますね。特に野上は4バック気味の中、右サイドで高い位置で戦えており、本領発揮という感じでした。
守備はシュミット・ダニエル。(おそらく)クロス処理などがポイントになっていると思います。高さもあり、ハイボールは安定してキャッチでの処理をしてくれることが多く、非常に助かります。もちろんセービングも素晴らしく、本当に頼りになります。
2位は三國。もう大丈夫ですね。そしてチーム3位に椎橋。稲垣の陰に隠れがちですが、真の中盤の支配者は彼なのかもしれません。
ということで前半のうちに決めておけば…という試合でした。ただ、こういう戦いができていることはいい傾向だと思いますので、次は早めにバチコーンやってもらいましょう。
第13節プレビュー
第13節柏レイソル戦のプレビューです。名古屋との比較データ(シーズン平均)をプロットします。
試合展望
デカァァァァァいッ説明不要!!なんじゃこれ。すべての値がリーグ平均以上、特にパスドリブルの値がとびぬけています。
Team Style の値を見ると敵陣自陣どちらでもしっかりボールを握ってきます。そのうえでドリブルなども有効に使いながらサイドを主に攻撃を仕掛けてくると思われます。Chance Buildingをみると、シュート数はさほどではないものの、成功率は高く、じっくりと崩し、確実に決めてくるそんな攻撃に注意です。得点パターンは短いパスからとクロスが多くなっています。じっくり持たせず、高い位置で奪う名古屋のサッカーの本領を発揮して、チャンスを作らせないようにしたいものです。
一方守備面では被ゴール、被シュート成功率が非常に低く、なかなかいい形ではシュートを撃たせてもらえないようです。このあたりは少し今の名古屋では苦しい部分かもしれません。ただ、失点パターンはクロスからが多く、徳元や、調子のよさそうな中山を起点にどんどん放り込んでみるのもありかも。
個人CBP
攻撃CBPトップは左サイドの小屋松、持ち前のスピードとドリブルでかき回されないように注意です。
もう一人の要注意は右サイドでクロスとゴールCBPがチーム1位の久保。元気そうでなによりですがお手柔らかに。
守備面では奪取が中盤の熊坂、守備がCB古賀。古賀はパスの値も高く気を付けなければなりません。
最後に
悔しい敗戦となりました。ここから過密日程で大変ですがそれは相手も同じ。持ち味を出しつつ、ひとつひとつ結果を出してもらいましょう。がんばれ名古屋グランパス。