はじめに
コンウェンですこんにちは。
古代より続く伝統の桃太郎ダービー(歴史の改ざん)、中二日、お互いコンデション的にも苦しい中バチバチの試合を見せてくれました。勝てなくて悔しいと負けなくてよかったの気持ちが共存するのはべつにいいんだぜミニレビュー&ミニプレビュー、よろしくお願いします。
第15節レビュー
第15節の名古屋とファジアーノ岡山戦のfootballlabのCBP関係の比較です。J平均を1とした時の各チームの値をプロットしています。
CBP:Chance Building Point「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会(≒シュート機会)を構築することができたか」というもので、詳細に興味がある方は下記リンクを確認ください。興味無い方は「なんかチームにどれだけ貢献できたかの指標」位で大丈夫です。
試合短評
グラフはやや名古屋が大きめ。
前半は中二日でメンバーを変えなかったことによる疲れもあったのかミスも多く、大きなチャンスが作れないままの試合展開となりました。
後半はオープンな展開になり、何度かチャンスが生まれるも決め切ることができませんでした。
その結果がお互いの守備ポイントの大きさに表れており最後のところでのお互い守り切った。そんな試合でした。
試合終了と同時に全員が突っ伏した岡山DF陣が頑張りを物語っていました。ナイスゲーム。
名古屋は前節に引き続き永井を中心とした裏抜けを積極的に狙いました。オフサイドが実に8回(平均1.8回)と隙あらば裏の意識がしっかりと出ています。
名古屋チャンス構築率は10%に届いておらず、枠内シュートも2本とお互い堅い展開とは言え寂しい感じ。でもゴール期待値は1.449と高めで、シュート位置をみてもいい位置でシュートを撃てていた事が分かります。
クロスも16本(成功18.8%)と前節に引き続きいい感じです。1本でいい、決まって欲しかった…。
一方岡山は奪取CBPの高さからも見て取れる高い位置でのプレスからルカオを狙ったロングボールを主体に攻撃を組み立てます。
間違いなく脅威ではありましたが中央では三國、サイドに流れてきた際には原がしっかりとルカオを抑え、ゴール期待値やシュート数を低く抑えることができきちんと守れていたと思います。それでもルカオは怖かった。
個人CBP
個人CBPを見ていきます。パスCBP。名古屋は中盤と最終ラインの選手が上位で、比較的つないで攻撃をしようという意識が浸透してきていることがわかります。ここに加えてゴール前の決定的なパスがでるようになり前線の選手がランクインするようになってくれるといいですね。
岡山は江坂がチーム一位。いいタイミングで顔を出す、やっぱり嫌な(ほめてる)選手でした。
クロスCBPは森島。後半途中からの出場でしたが、同時に出てきた浅野とともにいい攻撃を展開してくれました。原もランクイン。守備での貢献もさることながら攻撃時はしっかりと攻撃参加してくれています。中山は左での起用で完全に目覚めましたね。もはや名古屋の攻撃の要です。
岡山は立田が全体1位でランクイン。守備での貢献が目立ちましたが、攻撃系CBPでもランクイン。素晴らしい選手ですね。
ドリブルは途中出場で元気に仕掛けまくってくれた浅野が一位。惜しいシュートも撃ってくれました。そして中山が2位、WBがドリブルとクロスでチャンスを構築してくれるのは素晴らしいですね。
岡山は江坂とルカオが上位。江坂はパスに引き続きのランクインで、割愛しましたが攻撃CBP(パス、クロス、ドリブルのポイントの合計値)で全体1位でした。そしてルカオがランクイン。まさに重戦車。恐ろしい選手でした。
奪取は稲垣、佐藤が上位。稲垣は相変わらず元気です。元気すぎます。ちなみに稲垣は15節終了時で奪取CBP個人ランキングリーグ1位です。佐藤も頑張った。
全体1位は岡山藤田。ダントツです。だいぶ奪われましたね。
守備は全体1位がダントツで立田。立ちはだかってくれました。名古屋はルカオとバチバチだった三國がチーム1位。左サイドで奮闘した佐藤が2位でした。ナイスファイト。
ということではじめにも書いた通り勝ちたかったけど負けなくてよかった、そんな試合でした。
終盤のチャンスを見ると決めてほしかった気持ちも強いですが、こういったところでしっかり勝ち点1をとったことは必ず後で効いてきます。
まずはしっかり体を休めてつぎもしっかり闘ってもらいましょう。そしてどちらが本当の桃太郎か、9月にみせつけてやりましょう。
第16節プレビュー
第16節京都サンガFC戦のプレビューです。
名古屋との比較データ(シーズン平均)をプロットします。
試合展望
好調京都。グラフとしては攻撃ではクロス、シュートが高く、守備指標はどちらもリーグ平均程度となっています。
Team Styleの指標をみると全体的に数値が高い…。攻撃でいうとカウンターがショートロングともに高く、ラインブレイクラン、中央攻撃が高いため、ポゼッションではなくこちらが整う前に裏を狙った早い攻撃を仕掛けてきそうです。カウンター注意。
守備でもフィジカルコンタクト、プレッシングの値が高く、岡山戦で散見された安易なミスや軽いプレーによりボールを失わないようにとにかくカウンター注意(2回目)。
一方、Chance Buildingをみるとシュート成功率が低め。いい位置で打たせないようにしたいですね。要はカウンター注意(3回目)。
一方被シュート成功率、被ゴールは高いため、チャンスはありそうです。丁寧にシュートまでもっていきましょう。
個人CBP
攻撃の中心は原。パスドリブルパスレシーブの値が高く攻撃の起点となる選手です。
決定力でいうとラファエルエリアス。チームトップの8得点を挙げています。なおアシストも4つでチームトップです。注意。
編注:原大智とエリアスは欠場の可能性有りです
守備系だと奪取が中盤の川﨑。パスの値も高く、攻守の要となる選手です。守備CBPは鈴木が1位となっています。
最後に
連戦が続く中での中二日、非常に体力的に厳しい戦いの中、貴重な勝点1を手にすることができました。この勝ち点を無駄にしないためにも、次しっかり勝ち切ってもらいたいものです。
現在暫定ですがリーグ3位と調子のいい京都相手ですが、しっかり休み、対策をしてくれると思います。引き続き応援していきたいと思います。それでは。