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批評と批判、そして非難の違い(2026年版) #grampus

2023年にも同じテーマで書きましたが、2026年は「言葉の環境」が変わってきたので、アップデート版としてまとめ直してみます。

グラぽは名古屋グランパスの窓口ではありません。 だからこそ、ファンコミュニティとして「仲間が増える書き方」を優先したいと思っています。

一般的なブログの目的と思われるもの

通常、ブログやWebサイトはなんらかの「運営者の言いたいこと」を伝えるためのものです。 だから偏りがあります。

これは良い悪いではなく、性質です。 「何を目指して書くのか」で、言葉の選び方が変わる。ここが今日の前提です。

グラぽの目的

そもそも「グラぽ」はファンコミュニティサイトですので、名古屋グランパスの窓口ではありません。 ですからスポークスパーソンではありません。

(ここ、たまに誤解されるので最初に置いておきます)

そして、グラぽの目的は大きく3つです。

  • グラぽの目的1:グランパスのことを考えるきっかけになる
  • グラぽの目的2:サッカーのことを深く知ることでグランパスをもっと好きになってもらう
  • グラぽの目的3:参加してもらうことでグランパスを盛り上げる「当事者」になる

ここで一番強調したいのは、「参加してもらう」って部分です。

編集部の数人だけで盛り上げるなんて、到底ムリです。

だから、グラぽは「言葉の強さ」よりも「仲間が増える書き方」を優先します。

これが、批評・批判・非難の線引きに直結します。

2026年にこの話をもう一度やる理由

理由は4つあります。

1) 強い言葉ほど、拡散されやすい

SNSのフィードは、仕組み上「反応が取れるもの」が目立ちやすい。 そして反応が取れるのは、だいたい「怒り・嘲笑・断罪」です。

雑に言うと、こうです。

  • 「怒ってる投稿」は、反応が増えるほど、さらに露出が増える。

グランパス界隈も例外ではありません。 強い言葉は、強いだけ届く。強いだけ残る。その結果がどうであれ。

2) 「非難の矛先にしてもいい空気」が成立すると、理不尽が加速する

最近いちばんしんどいのは、「叩いてもいい」と認識された対象には、とことん理不尽な攻撃がなされることです。

チームがうまくいかない時、愛があるからこそ、その裏返しとして言葉が鋭くなってしまう気持ちは、痛いほどよく分かります。 期待していた分、裏切られたような悔しさをどこかにぶつけたくなるのも、サポーターとして当然の心理だと思います。

ただ、その『熱量』が行き過ぎて、特定の誰かを『非難の矛先にしてもいい』という空気が生まれてしまうと、それはもう応援とは違うものになってしまう気がするのです。

さらに厄介なのは、グラぽがほんの一瞬でも「非難」に落ちたように見えると、その瞬間からそれを 「非難の矛先にしてもいい」という錦の御旗 にしたい人が増えることです。

具体的には、お題箱(質問箱)に 誘導的な質問 を投げて、こちらの言葉を「レッテル貼りの材料」に持っていこうとする。(特定の個人やアカウントを指しているわけではなく、起きがちな構造の話です。)

気をつけないと、普通になにげなく呟いたことが、そのままラベルとして回ってしまう。 (過去に、ありました)

だからこそ今、グラぽは「言葉の強さ」よりも「仲間が増える書き方」を、前より意識して選びたい。 ここが、批評・批判・非難の線引きに直結します。

3) 生成AIで「それっぽい断定」が増えた

2026年は、文章を作るハードルが下がりました。 良い面もありますが、悪い面として「それっぽい推測」が事実みたいに流れる事故が増えやすくなりました。。

だからこそ、言葉を整える価値が上がっています。

4) 誹謗中傷や権利侵害への対応が「前より現実的」になった

ここで言いたいのは、「怖いから黙れ」ではなく、逆です。

  • だからこそ、批評は大事。
  • ただし、非難に落とさない工夫がもっと大事。

批評とはなにか

批評は、ざっくり言うと「良いところも悪いところも含めて、見立てを言葉にする」ことです。

グラぽ的に言い換えるなら、こうです。

  • 何が起きたか(映像・配置・現象・数字など、確認できること)
  • なぜ起きたと思うか(仮説。できれば複数)
  • 次は何が試せそうか(提案。条件付きで)

たとえば、こんな書き方。

  • 前半は相手の外循環に対して、こちらのスライドが遅れて「背中」を使われた。
    たぶん狙いは「中央を締めて外に出す」だったけど、出した先の刈り取りが間に合っていない。
  • なら、WBの立ち位置を半歩外にずらすか、最初から誘導先を決めた方が事故りにくいかも。

わたしの思う批評はこうです。 誰も傷つけなくても、ちゃんと「痛いところ」は言えます。

批判とはなにか

批判には「批評に加えて、判定・判断する」ニュアンスが含まれます。 ある意味、白黒つけるってことですね。これが難しいところですよね。

サッカーを見ている側の僕たちが明らかにできるのは、勝ったか、負けたか、引き分けたか、そこまでです。 だからグラぽは、基本的に採点などの判定はしません。

勝ったときには、 「こんな風な工夫をしてたから勝てたよ!」

負けたときには、 「こんな風に工夫をしてたけど、相手がこう上回ったよ(残念)」

このスタンスです。

もちろん、「それでも判定したい」人がいるのも分かります。 でも、グラぽの目的(「仲間を増やす」「当事者を増やす」)と相性が良いのは、判定より批評だと思っています。

非難とはなにか

ここまで読んで、「でも腹は立つよ」と思った方へ。

チームへの愛があるからこそ、怒ってしまう気持ちも痛いほど分かります。

その熱量自体を否定したいわけではありません。

正直に言うと、わたしも試合直後は腹が立つことがあります。

「もっとできたはず」「なんでそこで…」と思うのは、好きだからです。

ただ、その怒りを“誰か”に向けた瞬間、議論は一気に壊れやすい。ここから先は、その話です。

非難は「人の欠点や過失などを取り上げて責めること」です。 批評・批判と決定的に違うのは、矢印が「現象」ではなく「人」に刺さりやすいところです。

たとえば、こういう差。

  • 「この局面の選択はリスクが高かった(改善案:〜)」=批評
  • 「あいつはダメだ」=非難

非難って、書いた瞬間はスッキリするんです。 でも、残るのは大体これです。

  • 「グランパスがダメって言われてるぞ!」
  • → ……「グランパス、ダメなんだ……」

改善したい気持ちが、ほかのヒトにとって盛り下げに変換される。 これが一番もったいないじゃないですか。

さて、お題箱をもう一度みてみましょう。

「批判」という言葉には、「誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること」という意味もあります。 元記事のお題箱の人が言いたいのは、多分こっちです。

ここで、2026年版として一つだけ追加します。

  • 「正す」の前に、まず「確かめる」
  • そして「人」ではなく「仕組み」を正す

これができると、批評になります。 これが外れると、非難に落ちます。

2026年版:グラぽ式「批評」のガードレール

グラぽは、グラぽではなくてもグランパスに関する発信が増えることを望んでいます。そのときに参考にして欲しいガードレール(事故(非難・炎上・レッテル貼り)に落ちるのを防ぐための柵)を紹介します。 コメント欄でも、SNSでも、記事でも、これだけ意識するとだいぶ事故りにくいです。

ガードレール1:断定を1段ゆるめる

ポイント:強く言い切るほど、切り抜かれて強く回る。だから最初から“観測範囲”を明示する。

  • NG(強い断定):「絶対こう」「間違いなく〜だ」
  • OK(1段ゆるめる):「〜に見えました」「映像で確認できる範囲では」「狙いが◯◯なら、△△かも」

効果

  • 読み手が「反論」より先に「理解」に入りやすい
  • 自分も逃げ道を作れる(後から映像で確認して修正できる)

強い断定は強く回ります。だからこそ、なにごとも丁寧に書いた方が強いです。

ガードレール2:対象を固定する(ヒトではなく、コト(現象)へ)

ポイント:矢印が“人”に刺さった瞬間、批評は非難に滑りやすい。だから“現象”を狙う。

対象はこのどれかに固定すると安全です。

  • 配置
  • 立ち位置
  • 優先順位
  • 再現性
  • 仕組み(約束事)

  • NG:「あいつはダメ」
  • OK:「この局面はWBの立ち位置が内に寄りすぎて背中を使われた」「優先順位が“外を切る”になっていて中央が空いた」

「人」責めると議論は終わりますが、「仕組み」を語ると議論が始まります。

ガードレール3:事実と推測を分ける(AI時代の最低ライン)

ポイント:「それっぽい推測」が事実として流通しやすい。だから最初に仕切る。

おすすめの3行テンプレ:

  • 事実:(映像・配置・数字など確認できること)
  • 推測:(仮説。複数あるとなお良い)
  • 提案:(次に試せそうなこと)

効果

  • “断定してる人”に見えない
  • 読み手が「どこからが仮説か」を把握でき、揉めにくい

ガードレール4:改善案は「条件付き」で書く

ポイント:サッカーは条件ゲーム。条件なしの改善案は“断罪”に近づく。

  • NG:「こうすべき」
  • OK:「相手が前から来るなら」「アンカーが捕まるなら」「背中を使われるなら」→そのときの改善案

  • 「相手のSBが高く出るなら、WBを半歩外にしてパスコースの出入口を消した方が事故りにくいかも」

条件が入ると、批評が“戦術”に見えるので、受け取られ方が一気に良くなります。

ガードレール5:最後に「好き」を置く

ポイント:結論で“矢印”を未来に戻す。怒りで終わらせない。

  • 「だから言う」
  • 「もっと良くなれると思ってるから言う」
  • 「まだ好きだから言う」

効果

  • 文章が“罵倒のメッセージ”ではなく“応援の提案”に見える
  • 読み手の感情も落ち着く(ここがSNSでは特に大事)

投稿前の5秒チェック(超短縮)

  1. 言い切ってない?(1段ゆるめた?)
  2. “人”を叩いてない?(現象に固定した?)
  3. 事実と推測が混ざってない?
  4. 改善案に条件がある?
  5. 最後、前を向いて終われてる?

とは言え、門戸は開いています

ズバッと批評したい、という方がいたらお待ちしています。 いろいろな考え方があって良いと思います。

ただ一つだけ。

グラぽの目的は「グランパスを盛り上げる」ことです。 そのために、批評は歓迎。 非難は避けたい。

皆さんもグラぽで自分の「好き」を書いてみませんか?

ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。 「批評の言葉」を増やして、グランパスを長く楽しめる空気を一緒に作っていきましょう

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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