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2026年ここまでの「なぜ?」に答えます #grampus

お題箱からのネタです。

◎昨期もいた山岸の得点量産なぜ?

山岸祐也選手が好調です。やっと本領発揮か、と嬉しく思います。

得点が少ないと叩かれることも多く、心苦しく思っていました。

山岸祐也選手は「ボールを当てて押し上げる時間を作る」ポストプレーヤー的な役割ももちろんできますが、山岸選手の本質はそれだけではなく、自分でシュートまで持っていける得点力のある選手です。それが今年は発揮できているということでしょう。

シュートセンスだけでなくパスセンスもあってラストパスなども出せるだけにポストプレーヤーとして扱われることが多かったのですが、今年はストライカーに専念できているので、マークを引き寄せることができた分ポストプレーで周囲を活かす機会が多いように思います。

(相手を迷わせるのが守備をうまくさせないコツなので、良い迷いを与えているということです)

プレー位置で見てみると昨季より広がりが少ないことがわかります。かといって運動量そのものが減っているわけではありません。ガンバ大阪戦では63分 6.768km スプリント6回でしたが、サンフレッチェ広島戦でも58分 6.388km スプリント6回ですのでそこまで変わったわけではありません。

これはミシャ式で動きが整理されたから、ということがあるのではないでしょうか。相手に合わせたプレッシングが求められる長谷川健太前監督のファストブレイクを否定するわけではなく、山岸祐也選手にとっては厳しかったという意味です。「ここにいればパスが出る」という状況のほうが、攻撃に使える思考の幅が大きくなります。

山岸祐也プレー位置の違い
山岸祐也プレー位置の違い

もう1つあるのが、選手間の距離です。日本対イングランドの攻撃がうまく行っていたのも、選手同士が近い位置でパス交換ができたから、と私は考えています。近い位置・コンパクトに選手が集まっているなかでのサポートが多いからこそ、ボールのタッチ数が多いサッカーが得意な山岸祐也選手が活きているのではないでしょうか。

◎昨期もいた木村の量産なぜ?

これはもうはっきりとしています。1トップは合わなかったというところに尽きます。

木村勇大プレー位置の違い
木村勇大プレー位置の違い

こうしてみてみるとボールを持つ位置が全然違うのがわかります。まして左サイドの低い位置でボールを受けて組立てに参加していることが多いことがわかります。

山岸祐也の1トップと役割はどう違うのでしょうか?

1トップの役割はこうです。

  • ポストプレー(背負ってキープ)
  • 裏への抜け出し
  • クロスへの飛び込み
  • 最終的なフィニッシュ

昨季も、一生懸命この役割をこなしていましたが、それが決していいものではなかったと思います。

結果出場機会はそこまで増えませんでした。

2シャドーの役割はこうです。

  • ラストパスの供給
  • 受けてターンして前を向く
  • FWの動きを見てスペースに侵入
  • セカンドボールの回収

ミシャ式ではシャドーは「ボールを前線に運ぶ」能力が重視されているように見え、その点で木村勇大選手の能力はバッチリです。

またゴールに向けて前を向いた状態で臨めることがかなり大きいと思います。

後ろから飛び込んでシュート、というシーンが多いのは偶然ではないと思います。

◎昨期比でシュートが多く打てているのはなぜ?

これはデータで見ているとハッキリしていて、ショートカウンター、ロングカウンターどちらでもカウンターがうまくいく仕組みができているからです。

Football LAB ショートカウンターのサマリ
Football LAB ショートカウンターのサマリ
Football LAB ロングカウンターのサマリ
Football LAB ロングカウンターのサマリ

ショートカウンターにしても、ロングカウンターにしても実は「ロングパス」の使用率が高く、相手のプレッシャーを無効化してファストブレイクできているからです。

ロングカウンターは通常シュート率は低くなります。長谷川健太前監督の昨年は17.5%、これは決して少ない数値ではないのは表を見て貰えればわかるでしょう。しかし今年は27.7%

ロングもショートもコンビネーション使用率も高く、局所的な数的優位をロングパスによって作り、そこで複数枚の選手のコンビネーションでシュートに行けている、というところが答えです。

◎得点は増えていて失点数は変わらないのはなぜ?

これはもう、リスクヘッジができていないから、に尽きます。

上の平均ポジションを見て貰えばわかりますが、昨季までは攻撃時2バックが多かったのですが、今年はサイドセンターバックが両方とも上がって藤井陽也1バックになることが多かったりするからです。

中盤ももちろん上がりますし、そりゃ失点は減りません。

最後に

職業柄、データからなぜを考えて改善を考える仕事なので、データを見るときもいろいろ考えて見ています。是非そういうのを皆さんと一緒に語り合える機会があれば嬉しいです。

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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