北海道コンサドーレ札幌はこんなチーム
今シーズンの戦い方について、横浜F・マリノス戦の前に、ミシャ・ペトロビッチ監督が自ら語っています。
★8/25火 横浜FM前日 #ミシャ監督⑫「武蔵がいれば自陣に引いてブロックを作った中からボールを奪って『ロングカウンター』というのが1つの攻撃オプションだった。ただ今彼と同じような能力、スピードを持った選手はいない。となれば、自分達の戦い方に少し変化を付けていかないといけない」
— コンサラボ|UHBコンサドーレ取材班 (@UHBconsalabo) August 25, 2020
★8/25火 横浜FM前日 #ミシャ監督⑬「チームとしてより相手のボールを前で奪う戦い方にシフトしていかなくてはいけない。なぜなら前でボールを奪えば相手ゴールに近いからだ。今起用が多いのは運動量が多くアグレッシブに前にプレッシャーを掛けられボールを奪ってから危険にゴールに迫れる選手達だ」
— コンサラボ|UHBコンサドーレ取材班 (@UHBconsalabo) August 25, 2020
まとめて言うと以下のようになります
- 武蔵がいなくなったので、本来の戦い方(ロングカウンター)から、相手陣内の深い位置でボールを奪ってカウンターするショートカウンターに変更しなければならなくなった
- 運動量が多くボールを奪える選手がいないと成り立たないので、MFチャナティップと駒井善成を前線起用している(0トップ)
ミシャ・コンサドーレの具体的な戦い方
「前からボールを奪う」と書きましたが、特別なしかけはありません。基本的にはマンツーマンを基調としたプレスです。特に顕著なのは以下の2つです。
- サイドは1:1を守り切る
- 中盤の5枚で敵陣中央を制圧する
全員にマークがついているので、相手チームからすると明確にフリーな選手がいません。そのためプレスをかけられた選手はパスを繋ぐのが困難になります。守備側の誰かがパスミスすれば、一気にゴールキーパーとの1:1のような場面を演出できます。
ミシャ・ペトロビッチ監督が目指しているサッカーは今のところこういう形になります。
水曜日の横浜F・マリノスはこのプレスをかいくぐり、時にはゴールキーパーからのロングボールで前線に直接届けられてピンチをいくつも作られていました。
キーマンはルーカス・フェルナンデス
サイドの菅大輝も素晴らしい選手ですが、ルーカス・フェルナンデスも非常に良い選手です。
ステップやタッチのリズムが変わるドリブルと精度の高いセンタリングは北海道コンサドーレ札幌のストロングポイントの1つです。横浜F・マリノス戦でも、福森のサイドチェンジに抜けだしてチャンスメイクするシーンが見られました。彼を自由にさせないことが重要です。
北海道コンサドーレ札幌の第2形態
横浜F・マリノス戦で現れた北海道コンサドーレ札幌の第2形態が、前線に外国籍選手を並べた形です。アンデルソン・ロペス(またはジェイ)が前線の起点となり、中盤の3人は守備的な選手のいないまさに特攻モードと言えます。名古屋グランパスがもしも先制した場合、後半からこういった構成になる可能性は高いでしょう。
高さとパワーのある選手(だけど、守備力などはないのでショートカウンター向きではないから先発ではない)は、グランパスが余り得意ではないタイプのプレーヤーです。この形態の北海道コンサドーレ札幌に押し切られないことも求められます。
北海道コンサドーレ札幌のチーム状態
- 中2日だが、その前が1週間空いているので、それほど疲労困憊というわけではない
- 福森晃斗はケガから復帰後、試合には復帰しているがまだコンディションがあまり良くない
- 左サイドの白井康介はまだケガの模様
- DF高嶺朋樹はケガより復帰しているが、まだ先発は難しそう
- FWジェイは心の問題で出場微妙。
名古屋グランパスのチーム状態
- 米本拓司が復帰、間違いなくベンチメンバーには入ってくると思われる
- 阿部浩之は微妙。メンバーに入っていても、まだ後半の交代で出てくるくらいではないか
- ここまで疲労困憊だったが、中5日。体調は悪くないはず
北海道コンサドーレ札幌戦のここを見ろ!
これらの項目を意識して見てくれると、面白くなるはずです。是非ここだけでも頭に入れておいて下さい。
- コンサドーレはショートカウンターを狙って、プレスを厳しくかけてくる。プレスを守備ラインの選手がどうかいくぐるか。
- 湘南ベルマーレ戦同様にビルドアップには苦しむと思われるが、湘南ベルマーレ戦でも危ないシーンは少なかった。同じようにプレスをいなして、相手を疲れさせることができるかどうかを見て欲しい。
- ここ数試合見せる、成瀬竣平が1:1を超美技で抜き去るシーンも楽しみにしたい。
- サイドライン、吉田豊が相手のキーマン、ルーカス・フェルナンデスをどう抑えるか。
- 相手の5枚ブロックを超えると、高めに位置している逆サイドのDFを除くとDFは2枚。金崎夢生とシャビエルで2:2を制することができるかどうか。
- もちろん、5枚ブロックを剥がした前田直輝やマテウスがそこに絡んでも良い
- 相手の左サイドのDF菅大輝は前を向いて怖い選手。また左ストッパーを務める福森晃斗は高いポジション(名古屋陣内に近いところ)を取るわりには、脚が速くない。こちらの右サイドが裏を突くことができればコンサドーレディフェンスを攻略できる可能性が高い。右サイドの攻防で、相手を壊せるか!
北海道コンサドーレ札幌戦、楽しみですね。いい試合になりますように。