はじめに
前節は横浜F・マリノスを逆転勝利で下した名古屋グランパス。
ルヴァンカップのFC東京戦、リーグ戦の鹿島戦と負けが続いただけに、悪くなりかけた流れを断ち切る会心の勝利でした。
そして今節は横浜F・マリノスと同じ横浜市を本拠地としている13位横浜FCとの対戦。
アウェイでの戦いですが、上位陣についていくため、是非勝利したい一戦となります。
両チームの予想布陣
横浜FCの布陣が3-3-2-2でくるか、直近の数試合で多用している4-4-2でくるか読めないのですが、前節のFC東京戦と同様に4-4-2で予想しました。
エルゴラッソの選手名鑑を見てデータを確認して気がついたのですが、若い選手が多いんですね。
CBが19歳の小林と22歳の星のコンビ。両SBは22歳の瀬古と23歳の袴田。FWは18歳の斎藤と22歳の一美。左SHのドリブラー松尾も22歳。
過去数試合のデータを確認するとあまりターンオーバーしていないのが分かるのですが、若い選手が多いので連戦の疲労も抜けやすいのかもしれません。
怪我人はベテランが多い模様です。
- 【GK】六反
- 【DF】ヨン・ア・ピン、マギーニョ
- 【MF】武田、中山、松井
- 【FW】なし
参考:Football Lab 横浜FC https://www.football-lab.jp/y-fc/
名古屋も基本の4-2-3-1を踏襲するかとも考えましたが、ルヴァンカップ川崎戦のように横浜FCのボール保持、ビルドアップを阻害するために4-4-2でくると予想しました。
マッシモ監督も前々日監督会見で「なるべく前から奪いにいきながら、ワンパターンにならないようにしなければいけません」とコメントしています。
参考:インサイド・グランパス 明治安田生命J1リーグ第16節 横浜FC戦 前々日監督会見 https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/?sid=1593&cid=101
マッシモ監督はおそらくターンオーバーはしないでしょうし、前節とほぼ同じ先発メンバーになると思います。まだフル稼働させるには心配な怪我明けの米本に代えてシミッチ、右SBは対面の相手がドリブラーの松尾ということを考えると1対1の守備力を重視してオジェソクの起用と予想。右SBに関しては選手層的にも宮原が早く帰ってきてほしいですね。復帰を心待ちにしている名古屋ファミリーも多いと思いますので。
この試合の見どころ
横浜はDFラインと手塚でボールを保持し、パスを回しながら前進する方法が基本の攻め方になります。選手の配置が縦方向30m横方向40mに収まるコンパクトさはデータ上は名古屋に近い数字は出ていますが、縦に速い攻撃を志向する名古屋とはスタイルが少し異なります。
参考:Footaball Lab 横浜FC リーグ内におけるコンパクトネスの縦幅と横幅 https://www.football-lab.jp/y-fc/style/?s=61
通常のシーズンであればJ2降格を回避するためにより現実的で守備的なサッカーをするのでしょうが、失点数が清水に次いでワースト2位の31失点とはいえ、その攻撃的な姿勢は崩していません。
また、左SHの松尾のドリブル突破は要警戒です。2人、3人とスピードに乗って突破してくるので、対面の右SB(今回の予想ではオジェソク)は粘り強く対応することが求められます。
右SBの1対1の攻防はこの試合の展開を大きく左右する要素になりますので要注目です。
https://youtu.be/0zkRZKBxQYY
対して名古屋は4-4-2で横浜DFラインに1対1でプレスし、ボール保持を阻害する方法を取るのではないかと思います。前節、FC東京がこの方法で横浜DFラインにプレスしボールを奪うシーンがあり、スカウティングしているのであれば同様の効果を狙うでしょう。DFラインで奪えなくても、パスの精度を悪化させることでインターセプトも狙いやすくなります。
また、ボール保持を基本とするチームの例に漏れず、横浜FCもDFラインが高くなる傾向にあります。名古屋はボールを奪ったらDFラインの裏のスペースを有効に使えると攻撃時に優位に立てるでしょう。
山﨑を使えばスペースへの飛び出しなど彼の良さが出せる場面は作れそうな試合なので、途中出場でも長い時間プレーしてほしいですね。
おわりに
連戦の真っ只中でアウェイ戦ではありますが、リーグの上位に居続けるために勝ち点3が欲しい1戦です。横浜FCも3連敗中とはいえレアンドロ ドミンゲスなど控え選手にもベテランの実力者が揃っており、決して簡単な相手ではありません。
今節も前節に続き良い試合になりますように!