はじめに
グラぽをご覧の皆様、初めまして。
全日本トイレに行ってる間に点が入る協会のぱいんと申します。
このたびは寄稿の機会をいただきまして、ありがとうございます。
まずは自己紹介を。
長野県の農家の生まれで、今も田畑に囲まれた小さな家で高齢の母とひっそり暮らしています。
名前だけはかわいいですが、もう若くないので、身辺整理も少しずつ進行中。使わない銀行口座を廃止したり、遺言書を下書きしたり…
皆様!財産が少なくても遺言書は必要ですよ!相続大変だから!いやマジで!(いきなり話がそれる)
サッカーなんて嫌いだった
サッカーに出会う前は、休日は家で静かに過ごすことが多く、年に数回電車で都会へ行き、お買い物したりお食事したりするのがささやかな楽しみでした。
スタジアムといえばB’zのライブ以外無縁で、初めての豊田スタジアムは2008年夏のライブでした。あの時の席どこだったっけ…
だいたいね、サッカーなんて
- イケてる人
- イケてると勘違いしてる人
- 騒ぎたいだけの人
が見るスポーツでしょ?私には関係ない。
本気でそう思っていました。すごい偏見。
2002年の日韓ワールドカップも2006年のドイツワールドカップも一切見ていません。
転換期
今からさかのぼること12年前、6月の話です。
地元のアマチュアクラブを応援している兄夫婦(前述の①イケてる人)から観戦に誘われました。
日に焼けたくないので断ろうとしたら「ナイターだから大丈夫」と言われ、何の知識もないまま近所のスタジアムまでついて行くことに。
驚きました。
ひたむきで熱いプレー、応援の高揚感と一体感、スタンドを渡る風、外で食べるごはんのおいしさ…こんなに楽しい空間が家からすぐ近くにあるなんて。
と同時に、自分の無関心を猛省しました。こんなに素晴らしいものを今まで見ようともしなかったなんて。
10月になり、今度は天皇杯を見に行きました。
対戦相手はJリーグのとても大きなクラブ。
いつもの長閑なスタジアムがぎっしり埋まり、大勢のサポーターに圧倒され、ものすごい雰囲気を味わいました。
Jリーグっていつもこういう感じなのかな…?
それからJリーグにもだんだん興味がわいてきました。
運命の予測変換
11月のある日、仕事でお世話になった人へ携帯でメールを打っていた時のことです。
相手の旧姓が田中さんなので「田中」と打ったら、予測変換の先頭に
「隼磨」
と表示されたんです。
知らんがなww誰www
待てよ、そういえばそんな感じの名前の地元出身のサッカー選手がいたような…?
検索すると、田中隼磨という選手は確かに存在し、確かに地元の出で、今は名古屋グランパスというチームにいるらしい。へー。
名古屋だったら2時間で行けるし、一度見てみるか。調べたら近々試合もあるみたいだし。
2009年11月15日
そんなわけで、ぴあでチケットを買い、JRと地下鉄を乗り継ぎ、名古屋市瑞穂陸上競技場へやってきました。
天皇杯4回戦、名古屋グランパスvsジュビロ磐田です。
初めて訪れるスタジアムなのに、なぜかとても居心地よかったのを覚えています。
https://nagoya-grampus.jp/game/result/2009/1115894vs/
赤いユニフォームを着た人たちがみんな素敵。いいな~私もこういうの着てみたいな~。応援も迫力あってかっこいい。
グランパスの選手たちがピッチ練習に出てきました。
メインスタンドで拍手しながら眺めていると、突然、こちらを向いた一人の選手に目が釘付けになりました。
「うわーーめちゃくちゃかっこいい人がいるーーー!!!」
それが中村直志選手との出会いです。そう、「顔から入ったにわか」なんです。すみませんw
なんだかよくわからないけど、とにかく一挙手一投足めちゃくちゃかっこよくて目が離せない。
試合は開始早々に失点したものの、よっさんのゴールで前半のうちに追いつき、後半に麻也と恵太が決めて3-1の逆転勝利。
そもそも隼磨を見に来たはずなのに、すっかり直志に心を奪われてしまい、後半途中で交代するまでずーーーっと直志ばかり見ていました。
勝ったことと直志のかっこよさに満足して、試合後は高島屋で坂角総本舗の「ゆかり」を大量に買って帰りました。勝つと気が大きくなって財布の紐がゆるむタイプ。
あれ?これだとMyFirstGrampusじゃなくてMyFirstNaoshiですね(もうどっちでもいい)
それからのこと
直志の魅力にとりつかれた私は、初めてユニフォームを買い(もちろん7番)、リーグ最終戦の豊田、天皇杯準々決勝の瑞穂、天皇杯決勝の国立競技場へと足を運びました。
翌2010年、家にこもりがちだった休日が一変しました。
4月のリーグ神戸戦を皮切りにホームゲームはできる限り参戦し、アウェイにも行くようになりました。(浦和、FC東京、神戸、湘南、磐田)
最初はぼっちでしたが、ありがたいことにSNSなどを通じて仲間ができて、スタジアムへ行くのがますます楽しくなりました。
「ぱいん」の名付け親も仲間の一人です。
大好きな仲間たちに出会わせてくれて、J1初優勝の瞬間を目の前で見せてくれて、直志とグランパスには感謝しかありません。
おわりに
直志は2014年で惜しまれながら引退しましたが、私はそれ以降も名古屋グランパスの応援を続けています。いわゆる箱推しです。
J2降格、J1復帰、J1残留、ACL出場、ルヴァンカップ初優勝…本当にいろんなことがありました。
残りの人生も、グランパスファミリーとして楽しく過ごせたらいいなと思っています。
グランパスファミリーの皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
お読みいただきまして、ありがとうございました。