勝負の4連戦の2戦目。この連戦をしっかり勝利することができれば、残留はほぼ確定でき、大逆転のACL出場権獲得も見えてくる。前節の磐田戦に続き勝利することができるか。勝利すれば8位まで順位を上げることも可能。この大事な試合をダンコバさんにプレビューいただきました。お読み下さい!
勝負の4連戦
はじめに
本日はガンバ大阪とのホームゲーム、鯱の大祭典最終日です。
ガンバ大阪は現在17位、残留争いのライバルであり、残留争いから抜け出すためにも勝点3がほしい一戦です。
長谷川監督も「8月最後のゲームでホームゲームなので、アグレッシブに闘うということを大事にしていきたいと思います」と気合十分です。
この試合をプレビューします。
両チームの予想布陣
負傷者の情報なども考慮し予想しました。
名古屋グランパス・ガンバ大阪の予想スターティングメンバー
①名古屋グランパス
3-4-2-1の布陣で予想します。磐田戦から先発メンバーはほぼ変わらないと予想します。
- GK:ランゲラックと予想。
- DF:中谷、藤井、丸山と予想。
- MF:CHにレオシルバと稲垣、左WBに相馬、右WBには森下、2シャドーに重廣、マテウスカストロと予想。後半途中から仙頭、永木、内田の投入があると推測。吉田豊もそろそろ復帰して欲しいですね。
- FW:1トップで永井謙佑と予想。試合展開によってレオナルドと永井の交代、或いは仙頭とレオナルドの2トップ起用もあるかも知れません。
②ガンバ大阪
監督交代により、前節は4-4-2に布陣変更していました。今節も基本布陣は踏襲すると予想します。
- GK:前節と同じく東口と予想。
- DF:CBに昌子とクォンギョンウォンのコンビ、両SBは髙尾と藤春を予想します。前節は5失点しているので、三浦とクォンギョンウォンを入れ替え、CBの組み合わせを変更すると予想しました。
- MF:CHに齊藤と奥野、SHにファンアラーノと食野を予想。齊藤と奥野は運動量とボール奪取能力が高く、カウンターの起点として機能している要注意なコンビです。
- FW:2トップは鈴木とパトリックを予想。スピードに優れた鈴木、ヘディングなどフィジカルコンタクトに強いパトリックは要注意です。途中出場すると予想しているレアンドロペレイラも前節でゴールしており要注意です。
名古屋グランパスの勝ち筋
①4-4ブロックを怖がらずに縦パスを入れられるか
ガンバ大阪は前節から松田浩監督に交代しました。松田浩氏といえば4-4-2の固いゾーンディフェンスが代名詞であり、守備に関しての著作もあります。
前節の広島戦では後半に失点が続き敗れましたが、4-4-2の布陣でDFライン4人と中盤の4人で選手間の距離を詰めた4-4の守備ブロックが機能し、広島を苦しめました。
縦方向にも横方向にもコンパクトな守備ブロックであり、縦パスをカットされるとカウンター攻撃を受けるリスクがあります。しかし、それを恐れて相手ゴールから遠いエリアでパスを回すだけでは得点の可能性が低くなります。
長谷川監督も
「外ばかりを使っていても簡単には崩れないですし、怖がって縦パスを入れないとガンバのブロックは崩れないと思います。そこ(縦パス)を食ってカウンターというのもガンバは狙っていると思いますが、それを恐れていたらゴールを割ることはできないのではないかと思います」
とコメントしていますが、恐れず縦パスを入れてガンバ大阪の守備陣を縦方向へ揺さぶりを掛け、ゴール前に侵入するスペースを能動的に作る名古屋グランパスを見たいですね。
②早いサイドチェンジを織り交ぜ、横方向への揺さぶりも掛けたい
縦方向への揺さぶりだけでなく、横方向への揺さぶりも掛けゴール前へ侵入するスペースを増やしたいのですが、ガンバ大阪の4-4ブロックは横方向へのスライド(本来のポジションからズレて、空いたスペースを埋めること)も早く、名古屋の長所であるサイド攻撃も苦戦を強いられるでしょう。
編注:サンフレッチェ広島戦もサイドの選手がスライドで疲れた or 交代して守備のクオリティを保てなくなってから厳しくなっていました。
片方のサイドへ選手が密集したら逆サイドへ素早くサイドチェンジのパスを出すなど、前節に広島がガンバ大阪を攻略したのと同じ方法で勝機を見出したいところです。
③守備陣のカウンター攻撃の対応
恐れずに縦パスを入れてもガンバ大阪にカウンター攻撃を受けるリスクは90分間常に伴います。ガンバ大阪の強力な2トップ相手にCB3人とGKだけで守備対応しなければならない場面も少なからずあると思われます。3バック中央の藤井には特に負荷が掛かると思われますが、ガンバ攻撃陣を完封し「名古屋に藤井あり」と言われるような活躍を期待したいですね。
おわりに
声出し応援は出来ませんが、8月最後のホームゲーム。
勝利を期待したいですね。
良い試合になりますように。