はじめに
コンウェンですこんにちは。まさかの開幕3連敗。負けると次の試合までの1週間が長い。仏の顔も三度までといいますが、私は仏ではないので引続き勝利を願って応援します。よろしくおねがいします。
第3節レビュー
それでは第3節の名古屋と新潟のfootballlabのCBP関係を比較してみます。J平均を1とした時の各チームの値をプロットしています。
CBP:Chance Building Point「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会(≒シュート機会)を構築することができたか」というもので、詳細に興味がある方は下記リンクを確認ください。興味無い方は「なんかチームにどれだけ貢献できたかの指標」位で大丈夫です。
試合短評
和泉のシュート、中山の抜け出しなど今までで最も得点の匂いのするシーンが見られましたが、攻撃に関してグラフ上は最もさみしい結果かもしれません。初先発だった倍井と和泉の左サイドのボール保持、これが偽CBだ!と言ったかどうかは知らないけど4バック気味になるくらい攻守に高い位置を取ったりカバーに奔走した内田(奪取ポイント上位)、ついに先発に名を連ねた山岸椎橋の奮闘などいい部分はたくさんありましたけどね。椎橋は奪取ポイントチーム2位、パスポイントでもチーム1位で、攻守にタスクの多い3-1-4-2のアンカーをしっかりとこなしていました。あのポジションほんと大変そう。
ただ、気になったのが奪取後の即ロストが多い気がしたところです。冒頭のCBPグラフを見ると持ちたい新潟に対して奪取ポイントを稼いでおり、ある程度前で奪うは実践できてはいたと思いますが奪ったその後が良くない。結果新潟にだいぶチャンスを作られているイメージのグラフになっています。次項で気になる数字3連発どん。
気になる数字
①AGI(Approach Goal Index)
「攻撃の際にどれだけ相手ゴールに近づけたか」を「Approach Goal Index」、略して「AGI」として公開します。「AGI」は
https://www.football-lab.jp/pages/kagi
・攻撃時間のうち、相手ゴールに近い位置でボールを持っていた時間の割合が高い
・攻撃が始まってから、敵陣のペナルティエリアまで到達するのにかかった時間が短い
場合に高い評価となるように指標化しています。
1つ目はfootballlab独自指標であるAGI。CPBと同じく詳細計算式や係数は公表されていませんので解釈が定まらないものではありますが、攻撃時高い位置に運べたか、早くペナルティエリアに持ち込めているかなど効果的に攻撃できたかを推察出来る指標になると思われます。
グランパスはどこに…ここちょっと消えてますね…。まぁ消えている理由はゴール0によるものなので別にいい(よくない)のですが、名古屋はとても低く、攻撃時ボールを前に運べていない事を表していると推察されます。新潟だって低いじゃない、と見えますが、新潟はボール保持率の高いチームです。…もうおわかりですね?意図的に保持しているため、あえて早く進んでいない、ある程度狙い通りのAGIの低さと考えられます。名古屋も前から守れていたし、前節G大阪にもはめられていた傾向は見えたので思った以上に運べていない傾向はあるのかもですが。
②チャンス構築率
チャンス構築率(シュート数/攻撃回数)はこの試合は7.6%、図の値である3試合平均は6.3%で20位、シュートまで持っていけていない現実が突きつけられます。おまけでシュート成功率は当然0%。名前が切れないように横軸最小値を‐1.0にしてくれてます。優しさですね(泣)。
③奪取ポイント
今節CBP奪取ポイントを見ても新潟は今季平均より大幅な奪取ポイントを獲得しており、名古屋から見て低い位置でボールを奪い返されていた事を示唆しています。
まとめ
これら①②③のデータより、攻撃時に高い位置へ運べていない、シュートへ達していないが攻撃時間が短く、名古屋から見て低い位置でボールロストしている。という概ね印象通りの結果がデータからも見られました。
奪取直後やプレスがかかった際、急ぎすぎているのか安易なパスミスが目立ちます。確実にマイボールにするための出口作りなどの約束事が早く定まってほしいです。
失点シーンに関しても奪取後のミスからの失点で、プレビューで新潟から点を取るため「奪った直後のバランスの崩れたところを突く」と書きましたがまんまとそれをやられ、失点に繋がったと感じます。
ちょっとネガティブな内容が多くなりましたが、ゆってぃさんの記事
【見えてきた「基本形」 2024年J1リーグ第3節 アルビレックス新潟戦マッチレビュー #グランパス #grampus #albirex | グラぽ (grapo.net)】
にあった、ビルドアップの1段目が整備されてきて2段目の得点に向けた動きが出来てくる中で、奪取後のボールキープからシュートまでの流れも良くなって来るのではと思ってます。
第4節プレビュー
それでは第4節柏戦プレビューです.名古屋と柏のデータ(シーズン平均)をプロットしてみます。
2節町田3節新潟と尖った戦術のチームと比べると、バランスの取れたグラフになっています。
柏攻撃
そろってドリブルでチャンスが作れる上に裏抜けの怖い細谷、顔の出し方、ボールの扱いのうまい小屋松など前線はタレントが揃っているイメージです。
とはいいつつ攻撃の軸はなにはともあれマテウス・サヴィオ。運んでヨシ!キックヨシ!の恐ろしい選手で昨期最終戦長良川で別格の動きを見せていたのは記憶に新しいのではないでしょうか。磐田戦でもあらゆるポイントを荒稼ぎ。コーナーからのアシストやフリーキックからのビッグチャンス創出などセットプレーでも脅威となります。マテウスを見たらJリーグと思えと言われる昨今、俺たちのマテちゃん中東移籍によりJリーグNo1マテウスの座を手にした(僕調べ)マテウス・サヴィオ。注意が必要です。
柏守備
守備についてはCB犬飼、古賀を中心にコンパクトに守る印象。両SBも守備で貢献しており、左サイドジエゴはなんども良いシュートブロックを見せています。この牙城をどう崩すか注目です。ていうか崩してくれ。
最後に
ユンカーの怪我も発覚し、小野の怪我も発表(しっかり直して戻ってください)。他にも怪我明けの選手が多く、やりたい事ができていないのも本音なのでしょう。とはいえいつまでも負け続けるのは辛すぎる。攻守に間違いなく上向いて来ていると感じますので次こそ待望の勝利を願いましょう。それでは良い試合を。