はじめに
コンウェンですこんにちは。久しぶりの連勝&実家のような安心感、ただいま8位。まだまだ上を目指そう第31節ミニレビュー&第32節ミニプレビュー、よろしくお願いします。
第31節レビュー
第31節の名古屋と川崎フロンターレのfootballlabのCBP関係の比較です。J平均を1とした時の各チームの値をプロットしています。
CBP:Chance Building Point「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会(≒シュート機会)を構築することができたか」というもので、詳細に興味がある方は下記リンクを確認ください。興味無い方は「なんかチームにどれだけ貢献できたかの指標」位で大丈夫です。
試合短評
ドデカグラフ。ただし川崎が…。クロスCBPどこかに行っちゃってます。序盤からボールを保持し攻め込まれ、なんとか最終ラインでかき出す展開。なかなかセカンドボールも回収できず、苦しい展開でした。しかし勝ったのは名古屋。副審のフラッグアップ(左手で旗を持ってるのでハンド判定らしい)により、なんとなく空気が弛緩した中、空気を読まずに虹をかけた永井が先制。そして徳元の意表をついた?サイドへのロングスローから永井がゴール前→和泉が超絶冷静に流し込んで2-0。見事勝利することが出来ました。
ただ、劣勢の中ラッキーパンチで勝てたのかというと決してそうではないと考えます。スタッツを見ると、ゴール期待値は1.2、シュート13本、チャンス構築率も一桁のときも多い名古屋にしては高い12.6%と、いい数字がでており、ただ押し込まれただけではないことがわかります。積極的に裏を狙う永井、そこに出す意識の高い椎橋と言う一撃性の高いコンビや、前線でキープ出来る和泉、それを受け積極的に前に出る稲垣、野上等選手の特性とその組み合わせにより良い効果がでている事が要因のひとつと考えられます。しかし30mライン侵入回数は実に倍の差がついており、よく守り切ったなぁというのも正直なところです。
個人CBP
個人データを見てみます。攻撃CBPでは川崎の選手ばかりが上位。全体トップは家長。知ってはいたがいい選手で、少しかみ合わせが悪いと見るやシレッとサイドを変えて数的優位を作りに来てみたり、攻撃のアクセントを作っていました。河原も要所で顔を出しいいパスを供給しておりさすがの一言です。名古屋はいつもの森島。目に見えた結果を出した永井や和泉に隠れがちですが、きっちりと数字を残しています。名古屋2位、3位(といっても1位タイ)は両WBの野上と徳元。名古屋の攻守の生命線であるWBがそろって上位。特に野上は機を見て積極的にゴール前に詰めるなど攻撃意識が高く非常に相手にとっても脅威になっていました。
パスCBPは稲垣。上位は変わらず川崎のメンバーですが、負けじと名古屋の心臓も好成績。自らゴール前に侵入する機会も増え調子よさそうです。名古屋2位には俺たちの徳元。ゴールを生んだロングスローがこの値に入っているかはわかりませんが、左足でも手でも多くのチャンスを生んでくれました。
守備面を見てみます。奪取CBP、ここも上位に川崎の選手が多い中、全体1位は結構な差をつけて稲垣。中盤のキーマンがパスに奪取に活躍できていることは、チーム全体がいい形で動けている事を表すと思いますので、個々の1位はとてもうれしいですね。2位には徳元。マジでいい選手です。そして三國。川崎のエース山田を絶対活躍させないマンとしてどこまでもマンマークしてつぶしていた姿が数字にも表れています。
しっかりと守り、素早く相手ゴールに迫り得点まで持っていく形がやっとできつつあるのかなといった感じです。チャンスが増えればゴールも必然的に増えて行きます。いい雰囲気で次の試合も迎えてくれるのではと思います。
第32節プレビュー
第32節ジュビロ磐田戦のプレビューです。名古屋と磐田のデータ(シーズン平均)をプロットします。
下は、先回対戦第8節のグラフです。
試合展望
磐田のグラフで特徴的なのはクロスCBPと守備CBPが高めであることです。保持率はリーグ19位と低く、クリアが多く、パスが少なめであることから、しっかりとゴール前を固め、長いボールで一気にサイドを攻略、クロスによる攻撃を仕掛けて来ることが予想されます。名古屋がボールを持つ機会もここ数試合より増えてくると思いますが、不用意にボールを奪われないこと、簡単に蹴りだされ、繋がれないことが大切です。
チームスタイルを見てももミドル~ローブロックの値が高くなっており、比較的低い位置で守備を固めてくると思われます。そうなってくると名古屋の攻撃的には、ここ数試合のパターンである永井の裏抜けが使いにくくなります。ここでユンカーやパトリックなど引いた相手でも仕事をやりきることのできる、永井ともタイプの違ったFWが生きてくるかもしれません。監督の采配に注目です。
個人CBP
個人CBPを見てみます。数字上は上原が攻撃&奪取1位なのですが、25節以降出場がありません。調べてみても大きなケガなどではなさそうで実情はわかりませんが、おそらく今節も出場はないかと思います。で、注意すべきは松原。磐田のストロングポイントであるクロスCBPで1位、パス、ドリブルの値も高い左SBです。更に右SB植村もパス、奪取CBPが高く、両SBに負けないよう、名古屋のサイドは頑張ってもらう必要があります。FW陣は言うまでもなくジャーメインとペイショットに警戒。決定力抜群のジャーメイン、高さ強さのあるペイショット、クロスから一撃で沈められたりしないように頑張れ三國。データで目立つのは古川。先発出場こそ1試合ですが、途中出場で多く試合にでており、ドリブルCBPはダントツ1位です。移籍していて助かった!(活躍をお祈りします)。代わりに加入したのがセレッソ大阪から来た渡辺りょう選手。データには現れませんがセレッソ大阪時代に対戦したことがあり、途中出場ながらにヒヤヒヤさせられました。頑張れ三國。
最後に
戦術や選手の頑張りが上手く噛み合って見事勝利を掴むことができました。戦術の相性は100%勝てるわけではないじゃんけんみたいなものと考えています。次節川崎とは大きくタイプの違う磐田戦、チョキに勝つため今度はグーを出すのか、チョキにもかてる強いパーを作り上げていくのか、監督、チームの動向にも注目しながら引き続き応援していきたいと思います。それでは。