グラぽ

名古屋グランパスについて語り合うページ

メニュー

最悪な状況で、我々ができること 柏レイソル戦 [マクロ] レビュー #喋る机 #グランパス #grampus GR665

最悪な状況で、我々ができること 柏レイソル戦 [マクロ] レビュー #喋る机 #グランパス #grampus GR665

今回も短めでスミマセン

編集者:厳しいですね。SNSの雰囲気も最悪です。

デスク:3万4千人集めた試合で、逆転負け。辛い展開になってしまった。それではどうしようもない。

編集者:どうしてこれだけ簡単に失点してしまうのでしょうか?

デスク:昨年みぎさんと会話したときにも、長谷川健太監督のサッカーではネガトラ(ネガティブ・トランジション)が問題、という話になった。

鹿島アントラーズ戦の後にNeilSさんと会話したときにも同様な話になった。

「ネガティブ・トランジション」とは、サッカーにおける 攻撃から守備への切り替え のことを指します。つまり、チームがボールを失った瞬間から始まる守備への移行の過程を指します。

ネガティブ・トランジションの重要性

この切り替えが遅れると、相手に速攻(カウンターアタック)を許してしまい、失点のリスクが高まります。そのため、チームはボールを奪われた瞬間に素早く守備の態勢を整えることが求められます。

基本的な対応方法

ネガティブ・トランジションには、主に以下の3つの対応方法があります:

  1. 即時奪回(ボールを失った瞬間にすぐ奪い返す)
  2. 撤退(素早く自陣に戻り守備を固める)
  3. ミックス型(状況に応じて即時奪回と撤退を組み合わせる)

例えば、バルセロナやマンチェスター・シティのようなポゼッションを重視するチームは「即時奪回」を採用し、ボールを失った瞬間に複数の選手でプレッシャーをかけて奪い返そうとします。一方で、守備を重視するチームは「撤退」を選び、素早く自陣に戻って守備ブロックを形成します。

ポイント

ネガティブ・トランジションを理解するためには、以下の点を意識すると良いでしょう:

  • ボールを失ったらすぐに守備の意識を持つ
  • 相手の攻撃を遅らせるためにプレッシャーをかける
  • チーム全体で連携して守備の形を整える

この切り替えをスムーズに行うことで、相手の攻撃を未然に防ぎ、試合の流れをコントロールすることができます。

編集者:なるほど、なんでネガトラが遅くなってしまうのでしょうか?

デスク:まず、最近のサッカーではGKもパス回しに参加して、相手のプレッシャーを逃れる方針だ。そうなるとGKはどうしても1枚余る。ところが名古屋グランパスはGKにもプレッシャーに行って「深追い」をしてしまっている。

編集者:確かにマテウス・カストロや永井謙佑がGKまでプレッシャーに行って、結局外されてしまうケースを何回も見ました。

デスク:深追いしたら、どうやったって裏にスペースができてしまう。

編集者:確かに。でもいい時間帯は、中盤の4人も、なんならCBまで高い位置を取って網にかけてボールを奪えていました。しかし…

デスク:そもそもハイプレスを成功させるのであれば、前線だけがやっていてもムダに相手にスペースを与えてカウンターの機会を与えてしまう。全体で押し上げて高い位置で守備ブロックを作る必要があるんだ。

ただそもそも、ハイプレスを90分間持たせられるチームなんてない。後ろが怖がったり、ついていけなくなって守備ブロックを上げられなったり、あるいはネガトラが遅くなればガラガラの背後をうまく使われるだけだ。

2失点目はネガトラが遅くなったことによる失点の典型だよな。

日本代表も名古屋グランパスと同じくハイプレスによる即時奪回を掲げているが、90分間ハイプレスをしっぱなしではない。できない。ボールを保持してスローに攻める時間帯と使い分けをしている。

編集者:残りの時間帯はどうすればいいのでしょうか?

デスク:それが監督の腕の見せ所になると思う。ただ、ハイプレスだけしかできないチームじゃないよな?名古屋グランパスは。

編集者:ハイプレス以外だと、引いてのロングカウンターでしょうか?名古屋グランパスができるサッカーって。

デスク:もう1つ1あるだろう。鹿島アントラーズ戦で見せた、「相手のミラー構造を作り、相手の自由を奪いつつスローに戦う方法」だ。ハイプレスでもない、ドン引きでもない方法だ。

「ガンギマリハイプレスのようなハイテンポ」は90分間続かない。スローにボールを進めていく方法は、鹿島アントラーズ戦で「できないわけじゃない」ということが証明された。

編集者:ハイプレスが続かないなんてことはチームでも判ってましたよね?
なんで途中からうまく切り替えられなかったのでしょうか?

デスク:推測にすぎないが、理由は2つだろう
1)「この状況ではこう切り替えるぞ」という司令塔がいない。永井謙佑やマテウスの疲労を見て、調整をする必要がある。
2)スローに戦うにはボールを保持する必要があるが、柏レイソル戦では鹿島アントラーズがしてこなかったハイプレスを(特に後半)かけられていたので、(技術的に)スローにボールを持つことが難しかった

編集者:思えば2024年ルヴァンカップ決勝もハイプレス・ショートカウンターができなくなった途端にうまくいかなくなり、同点に追いつかれました

デスク:そうなんだよ。
前回のマクロレビューでも書いたが、ハイプレスを受けると、途端にバタついてつなげなくなる

名古屋のハイプレスで柏も新潟もバタつくぐらいだから、どこのチームにとっても共通の問題ではあるのだが、この試合では後半椎橋慧也のルートを潰されたら、もう確率の低いWB経由かロングボールでしか前にボールを運べなくなってしまった。

編集者:45分全力でハイプレスするんじゃなくて、リードを奪ったら保持しつつ、1:1のミラー構造を作って相手の自由を奪いつつ時間を進めていく、というのが勝ち筋だった、ということでしょうか

デスク:だいたいそんな感じだよな
相手の保持が猛威を振るい出したら、またハイプレスをかけて保持を崩す。そういう駆け引きが欲しい。

編集者:名古屋グランパス、そういう器用な試合の進め方が一番苦手ですよね

デスク:あとは中途半端なプレーが一番良くない。1失点目のときも、三國はさっさとコーナーに逃げてしまえば良かったし、それができなかったわけではないと思う

編集者:「貧すれば鈍す」といいますが、悪いときってこういう判断ミスが増えますよね。

「貧すれば鈍する」は、「貧乏すると、知恵や精神の働きが鈍くなる、愚かになる」という意味の言葉です。生活の苦しさから、判断力や行動力などが衰えてしまい、これまで以上に貧しい状態に陥ってしまうことを指します。

デスク:負けが込む → 余裕がなくなって、判断ミスをする → また負けが込む
このバッドスパイラルだよな

編集者:そういう状態で、我々ができることってなんでしょうか?

デスク:あんな負け方の後だ、試合の後荒れまくるのは仕方ない。それでガス抜きできたら応援だよな。俺たちにできるのは応援。

下を向くな!顔を上げろ!勇気を出せ!
そんなメッセージを伝えたい

編集者:イタリアなんかでは、リードしたあとに「よし、テンポを落とそうぜ!」とばかりにスローテンポの太鼓と手拍子で調整を促すようなケースもあるそうです

デスク:ピッチの中の選手は頭に血が上ってるからな。
外にいる我々からそういうメッセージを届けるのもありかもしれない

編集者:なんとかチカラになりたい。そう思います

デスク:家庭の事情で現地にあまり行けないのが切ないが、現地に行けるかた、お頼み申す

編集者:次は良い試合で振り返れますように

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

Leave A Reply

*

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

Share / Subscribe
Facebook Likes
Posts
Hatena Bookmarks
Pocket
Evernote
Feedly
Send to LINE