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天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会2回戦 #ヴェロスクロノス都農 戦マッチプレビュー #グランパス #grampus D0231

はじめに

ダンコバ審判守備担当攻撃担当
※登場人物

本日2025年6月11日は18時30分より天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会2回戦 宮崎県代表のヴェロスクロノス都農 とのホームゲームです。

時間が早いので注意!

ヴェロスクロノス都農は九州サッカーリーグにおいて2位(7節を終えて6勝1敗、31得点5失点)です。元Jリーグチーム所属の選手も多いチームであり、J3チームに2チーム連続で勝利して勝ち上がっています。
ロースコアのまま試合が進むと難しい試合になるかもしれません。

この試合をプレビューします。

天皇杯のレギュレーション

一発勝負のノックアウト方式です。
◎ 試合は前半/後半45分の90分。同点の場合、前後半各15分の延長戦を行う。それでも決着がつかない場合、PK戦を行って、勝利チームを決定する。
*詳細は競技規則に記載
◎ 選手の参加申込みは40名まで。本大会に出場した選手は、チームを移籍、または、クラブ申請制度を利用することで2チーム以上のために試合に出場することはできない。 *出場とは、公式記録に1分以上記載された場合。
◎ 本大会に5名までの外国籍選手を参加申込みすることができる。そのうち試合にエントリーできるのは3名までとする。ただし、J1/J2/J3に所属するチームにおいては外国籍選手の人数に制限を設けない。また、試合にエントリーできる外国籍選手の1チームあたりの上限は、J1は5名、J2/J3は4名。タイ・ベトナム・ミャンマー・カンボジア・シンガポール・インドネシア・マレーシアの国籍を有する選手は、Jリーグ提携国枠の選手として、外国籍選手とはみなされない。

ヴェロスクロノス都農とはどんなチームか

Ⅰ. はじめに:都農町を背負うサッカークラブ

宮崎県児湯郡都農町を拠点とするサッカークラブ「ヴェロスクロノス都農」は、単なるスポーツチームではなく、地域社会の活性化に貢献する重要な存在です。現在、九州サッカーリーグに所属し、「Jリーグ昇格」という明確な目標を掲げ、日々研鑽を積んでいます。

人口約1万人の都農町にとって、このクラブの存在は地域に活気と夢をもたらす象徴です。ヴェロスクロノス都農は、競技力の向上だけでなく、地域に根ざしながら地方創生に貢献することを使命としています。その活動は、クラブの存続と都農町の未来が密接に結びついていることを示しており、地域活性化における重要な役割を担っています。

Ⅱ. ヴェロスクロノス都農のアイデンティティ

名称に込められた哲学

クラブ名「ヴェロスクロノス都農」は、その理念と深く結びついています。この名称は、ギリシャ語の「ヴェロス(Velos)」と「クロノス(Kronos)」を組み合わせた造語です。

「ヴェロス」は「矢」を意味し、クラブが目標に向かってまっすぐに、誠実に進む姿勢を象徴しています。この「矢」という概念は、都農町に伝わる神武天皇が東征前に矢を研いだという「矢研の滝」の神話とも結びついています。滝で矢を研ぐように、クラブはどんな状況でも研鑽を積み、サッカーと地方創生に全力を尽くします。

一方、「クロノス」はギリシャ神話に登場する農耕の神を指し、都農町が「農の都」と称されるほど農業が盛んな地域であることに由来しています。クラブは、畑を耕し、種をまき、水をやり、実を結び、次世代へと受け継ぐように、人材を育成し地域社会へ貢献する「育成型クラブ」を目指しています。

このように、クラブの名称には「競技面での高い目標達成(矢)」と「地域に深く根ざし、持続的な成長を育む(農耕の神)」という二つの哲学が統合されています。これは、Jリーグ昇格という野心的な目標を追求しつつも、都農町の持続的な発展に貢献するというクラブの強い意志を表しています。

ミッションとビジョン

ヴェロスクロノス都農の活動の根幹には、「地域に感謝」という揺るぎないミッションがあります。地域に愛され、必要とされるクラブであり続けることを目指し、スポーツを通じて地方創生に挑戦し、人口1万人の都農町の力を全国へ発信する使命を担っています。

具体的なビジョンとして、「5年でJ3」という明確かつ意欲的な目標を掲げています。これは、2022年から5年以内にJ3昇格を目指すものです。地域に元気、笑顔、夢を届け、結束を強めることを目的としています。

クラブのエンブレムもまた、そのアイデンティティを表現する重要な要素です。ミニマルなデザインは、言葉に頼らずともクラブの精神を伝え、現代性と地域への深い繋がりを同時に象徴しています。

Ⅲ. 歴史と栄光の軌跡

創設と変遷

ヴェロスクロノス都農の歴史は、2014年3月、「J.FC MIYAZAKI」として始まりました。鵬翔高校の監督である松﨑博美氏が、「宮崎県民を元気にしたい」「子供たちに夢を与えたい」という想いのもと、前年まで活動していた宮崎産業経営大学FCを母体に設立したクラブです。当時のクラブ名の「J」には、「Jリーグを目指す」と「Jump~宮崎から全国へ飛躍する」という二つの意味が込められていました。

2020年、クラブはホームタウンを宮崎市から児湯郡都農町へ移転し、クラブカラーも変更するなど、大きな転換期を迎えました。そして2021年1月、現在の「ヴェロスクロノス都農」に改称し、チームロゴやエンブレムも刷新。公募によって選ばれたこの名称には、都農町の「矢研の滝」にちなむ「矢(ヴェロス)」と、農耕の神「クロノス」の意味が込められています。

九州サッカーリーグでの実績

クラブは九州サッカーリーグにおいて、一貫して強豪としての地位を確立してきました。2014年、宮崎県リーグ1部で全勝優勝を果たし、九州各県リーグ決勝大会でも勝利して、九州リーグへの昇格を達成。

その後、九州リーグでは2016年、2018年、2023年、2024年の計4回の優勝を誇ります。特に2024年は、開幕から7連勝を含む16戦無敗を記録し、2試合を残してリーグ連覇を達成。この戦績は、地域リーグにおける圧倒的な競技力を証明するものです。

地域チャンピオンズリーグと天皇杯での挑戦

九州リーグでの成功にもかかわらず、JFL昇格をかけた全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)では、何度も挑戦を続けるものの、1次ラウンド敗退など厳しい戦いを強いられています。これは、地域リーグのトップレベルとJFL昇格に求められる全国レベルの競争力の間にある課題を示唆しています。

※注:地域CLは本当に難しい戦いです

しかし、天皇杯ではその潜在能力を証明する成果を上げています。2015年に宮崎県サッカー選手権大会で初優勝し、第95回天皇杯に初出場。そして2025年の天皇杯では宮崎県代表決定戦でJ3リーグ所属のテゲバジャーロ宮崎を破り、さらに1回戦でJ3リーグ所属のガイナーレ鳥取に2-1で勝利し、大番狂わせを演じました。この勝利は、一発勝負のカップ戦とはいえ、上位カテゴリのクラブとも互角に戦える実力を持つことを示すものです。

九州リーグでの圧倒的な強さと地域CLでの苦戦、そして天皇杯での上位カテゴリチームに対する勝利という戦績は、クラブが地域レベルでは確固たる地位を築きながらも、JFL昇格という次のステップにはまだ課題が残されていることを示しています。しかし、J3チームを破った実績は、その壁を乗り越え、より高いレベルへと成長できる可能性を示しています。名古屋グランパスも気を抜ける相手ではありません。

今大会の出場可能選手

今大会で出場可能な選手は下記リンクにて確認可能です。

名古屋グランパスはシュミット・ダニエル選手はまだ万全ではないようなので、ベンチ入りまでとなりそうです。

両チームの予想布陣

☆ 名古屋は直近の公式戦から試合間隔が開いていることもあり、リーグ戦の先発メンバーを中心に2、3名の入れ替えのみと予想します。

☆ ヴェロスクロノス都農は週末の土日に九州リーグの連戦が待っていますが、3戦の中で名古屋が最もカテゴリが上であるため、1回戦と同様の布陣と予想します。

名古屋グランパス・ヴェロスクロノス都農の予想スターティングメンバー
名古屋グランパス・ヴェロスクロノス都農の予想スターティングメンバー

【参考】Jリーグの公式サイトに各ポジションの名称、役割が解説されているページがあります。サッカーではポジションの名称にバリエーションが多いのでよろしければ読んでみて下さい

なおセンターハーフは英連邦系の国ではセンターバックを意味するため、上記サイトと異なり、グラぽではセントラルMF(CMF)として表記しています

名古屋グランパス

選手の初期配置はリーグ戦と同じく3-4-2-1と予想します。

  • GK:武田と予想。
  • DF:CBに原、三國、佐藤と予想。
  • MF:CMFに稲垣と椎橋、WBに中山と徳元と予想。
  • FW:シャドーに菊地、和泉、CFに浅野と予想。

ヴェロスクロノス都農

試合動画を見る限り、選手配置は4-4ー2を基本としているようです。先発出場選手は1回戦から変更はないと推測しました。
元名古屋の梶山幹太が所属していますが、最近の試合であまり出場しておらず、本日の試合に出場するかは分かりません。

  • GK:中山と予想。
  • DF:CBに井上と山原、SBに柳田と藤本と予想。
  • MF:CMFに山内と永吉、SHに中村、松本と予想。
  • FW:CFに山田、上米良と予想。この2トップは九州サッカーリーグで7試合で13ゴールをあげています。

名古屋グランパスの勝ち筋

【守備面】ボール保持される時間帯でもDFラインが踏ん張れるか

九州サッカーリーグはJFLよりも下位のリーグであるとはいえ、J3の2チームに複数得点で勝利しており、ロングカウンターやセットプレーでは警戒が必要です。

名古屋はリーグ戦と同等、それ以上の球際の強度を出せるかが試合を優位に進められるかの大前提です。ヴェロスクロス都農が割り切って自陣ゴール前で守備ブロックを作ってくると攻めあぐねることも想定されます。

名古屋としては相手の守備ブロックが整う前に、ファストブレイクで得点を狙いたいところです。

【予習】

ヴェロスクロノス都農の天皇杯1回戦宮崎県代表決定戦の試合動画です。名古屋がルヴァンカップで苦戦したテゲバジャーロ宮崎にも互角以上の試合運びで勝利しています。

おわりに

平日の試合ということで豊田スタジアムに応援に行けない方も多いかと思いますが、現地で応援できる方は是非現地で応援しましょう。

天皇杯では昨年もジャイアントキリングされる側に回っている名古屋ですが、本日はそうならないように期待したいですね。

Never give up for the win!
良い試合になりますように。

【参考】
スタジアムに直接応援に行けない方は是非ファンスタで探してスポーツバー観戦を!

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