はじめに
コンウェンですこんにちは。派手にやられてしまいました。さすが首位、とは悔しいのであまり言いたくないんですが実際問題さすが首位という試合運びでやられてしまったミニレビュー&ミニプレビュー、よろしくお願いします。
第32節レビュー
第32節鹿島アントラーズ戦のfootballlabのCBP関係の比較です。J平均を1とした時の各チームの値をプロットしています。
CBP:Chance Building Point「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会(≒シュート機会)を構築することができたか」というもので、詳細に興味がある方は下記リンクを確認ください。興味無い方は「なんかチームにどれだけ貢献できたかの指標」位で大丈夫です。
試合短評
グラフは名古屋がデカいです。きっと4-0くらいで勝った試合のグラフなのでしょう。攻撃系CBPは文句なし、いい攻撃ができていました。
スタッツもゴール期待値はわずかながら鹿島を上回り、鹿島のゴール期待値も1に届かない数字に抑えられています。シュート数もなんと16本、鹿島の9本を大きく上回ってます。進入系スタッツも名古屋が多く、相手ゴールに迫る攻撃ができていたことが数字にも表れています。きっと4-0くらいで勝った試合のスタッツなのでしょう。シュート位置もよし、どの時間帯もしっかりとシュートを撃てておりきっと(略)。
………うーん、正直攻撃も守備も悪くなかったと思います。試合開始早々のカウンターで永井の縦パスから山岸の抜け出し、17分大きな展開から中で受けた稲垣など、そんなんできるんじゃんと感じる攻撃を何度も繰り返していましたし、守備もボロボロに崩されたわけではありません。が、プレビューでも書いた鹿島の「期待値を大きく上回る決定力」が本領発揮してしまいました。個人の決定力やシュート力といえばそうなんですが、鹿島の得点シーンを見ると打つときしっかりDFを外して、物理的にも時間的にも少し余裕がある中でシュートが打てているように感じました。シュート9中枠内6で4得点。くやしいですがさすがでした。
個人CBP
個人CBPを見ていきます。パスCBPは、鹿島三竿が全体一位。中盤できっちり仕事をされてしまいました。一方名古屋も中盤の新ダブルボランチコンビが上位。数字上は負けていません。調子上昇中の中山もしっかりランクイン。
クロスは鹿島松村。レオセアラの代わりの緊急交代でしたが、しっかりと仕事をこなされてしまいました。名古屋は名古屋の攻撃の中心となった森島、サイドアタックの要中山が上位でした。
ドリブルを見てみます。こちらも鹿島松村が1位。名古屋はドリブルポイントが少ない傾向ですが、今日は和泉中山の両WBがランクイン。ドリブルによる仕掛けも成功していたことがうかがえます。
シュートは2得点、特に2点目のシュートが素晴らしかった鹿島徳田が全体1位、早々にケガで退いたにもかかわらずレオセアラもランクインしており流石です。名古屋は稲垣、和泉が上位。いい位置でのシュートが撃てていました。決めたかった。
奪取は佐藤が全体1位。最近はすっかり常連です。稲垣、森島の両ボランチも前目でボールを奪えているという数字になっており、いい傾向かと思います。鹿島は中盤三竿がランクイン。
守備CBP。1位は鹿島の守備の要植田。がっつり止められております。そして2位はなんとGK早川。セービングも見事でしたが、それ以外の守備での貢献も高かったという数字が出ています。名古屋は藤井と佐藤が上位。結果を考えるとよかったとは言いづらい所ですが、守るべきところはCBがしっかり止めていたと思います。
というわけで、グラフ上、スタッツ上は悪くないのになぁという名古屋あるある(コンウェン調べ)な結果となってしまいました。つぎはデカグラフ&大量得点希望です。
第33節プレビュー
第33節セレッソ大阪戦のプレビューです。
名古屋との比較データ(シーズン平均)をプロットします。
試合展望
C大阪グラフは全体的にでかいです。特に攻撃系はすべてJ平均以上、守備も高めとなかなか厳しい展開が予想されます。
Team Styleを見てみるとポゼッションが高め。守備はハイプレッシングハイブロックがやや高めとボールを保持してくることが予想されます。攻撃はルーカスフェルナンデス擁する右サイドが高め。注意です。
Chance Buildingは攻守の差がくっきり。シュート数はリーグ1位な一方で被シュートはリーグ最下位。取られた以上にとれば勝ちなんだ、と言っているかは知りませんが打ち合いの派手な試合展開が予想されます。
個人CBP
個人CBPを見てみます。攻撃は…なんじゃこれ、ルーカスフェルナンデスがチーム5冠。受けてよし・仕掛けてよし・上げてよし・打ってよし。怖すぎます。名古屋左WB(中山?)左CB(佐藤?)と、ときにはボランチ(森島稲垣?)で連携を取り、封じ込めていきたいものです。フィニッシャーとしてはFWラファエルハットンが脅威。がんばれ藤井。あとは中盤の香川田中コンビを自由にさせないことが大切でしょうか。先の鹿島戦、ぽっかり空いた中盤から縦一閃で失点をしてしまいました。ああいったことが無いように中盤のマークの受け渡し、役割確認をきちんとしていきたいですね。守備はDF畠中が1 位です。がんばって外していきましょう。
編注:ルーカス・フェルナンデス選手は前節負傷退場していますが、今節に間に合うかどうかも大きな要素になりそうです
最後に
ということで負けられない終盤戦が続きます。なぜ名古屋は勝ち試合も負け試合もCBPやスタッツが良ければ勝ちが近いはずという趣旨の本シリーズを否定する試合が多いんだ(愚痴)。とはいえチャンスが多いほうがいいというのは絶対そうなので、前節の数字が次につながることを信じて応援していきたいと思います。それでは。