
サッカーではシーズンオフ定番の「寂しいお知らせ」。それが監督だったり選手の退団ニュース。今シーズンではスケジュールの都合といいますか他チームからもけっこう早めのリリースがある中、グランパスでもキャスパー・ユンカーの退団が残念ながら発表されてしまいました。寂しい。そして感謝がある。そこでユンカー推しの方からお別れの声を寄稿いただきます。どうぞお読みください!
2025年11月18日 キャスパー ユンカー選手、契約満了のお知らせ|ニュース|名古屋グランパス公式サイト
お昼休みに入り、一息つこうと思っていたところへ舞い込んだニュース。覚悟していましたが、その時が来ると深い悲しみがこみ上げてきました。
私が初めてキャスパー選手のプレーを目にしたのは2021年ホーム最終戦。相手チームのFWとして相対した時は、グランパス自慢のソリッドな守備を前に仕事をする機会は殆どありませんでしたが、随所に見せるプレーの質と立ち姿の優雅さに、気が付くと目で追ってしまう私がいました。
2023年グランパス加入のニュースと新体制発表会でユニフォームを身にまとった姿を見た時の胸の高まりを今でも覚えています。
私の印象に残っているゴールはアウェイ川崎戦。永井選手からのパスを受け、飛び出してくるキーパーの動きをみながら冷静にゴール隅へ流し込んだシュート。等々力スタジアムに苦手意識があった私に希望の光を灯してくださった圧巻のゴールでした。
私たちの期待に応えてゴールを量産し続けるキャスパー選手。その姿に魅せられたファミリーの皆さんが77番のユニフォームやグッズを身に纏いチャントを謳う。チャントを終えコールが終了するまでファミリーの皆さんへ応え続けるその姿を、この先もずっと見続けたいと思っていました。
しかし、残念ながら2024、2025シーズンは怪我に悩まされてしまいました。なかなかコンディションの上がらない中、ビハインド時……つまりラスト15分で得点を奪わなければ勝ち点が取れない、難易度の高いシーンでの起用が多かったと思います。試合中ベンチ脇でずっと試合を見つめ通訳さんと会話し、出番が巡って来なくても、真摯にアップを続ける。そんな姿をずっと見てきました。スタメンの発表に心を躍らせながらもキャスパー選手の名前がない悔しい思いを感じ続けたシーズン。そして契約満了のお知らせは何度経験しても慣れる事はありません。
キャスパー選手の今後についての発表はもう少し先になると思いますが。一緒に戦えたこの3年間は私にとってかけがえのない時間です。ゴール前へ飛び出した瞬間、私たちの声援が風となりキャスパー選手を後押しするような不思議な気持ちになる時があります。そんな時は必ずゴールを決めてくれました。
チームを去り新たなキャリアへと向かうキャスパー選手へ、どうか新たな希望の風が吹き、栄光への道が示されますように、私は心から願い、応援しています。
キャスパー・ユンカー選手、本当にありがとうございました。私はあなたを応援し続けます。
小秋
