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[コラム] グランパスのトップ下に求められる役割とは?矢田vs小屋松vsノヴァコビッチ

2015年3月30日の中スポ/グランパスウォッチャーは矢田旭選手の結婚記事でしたので、最近気になる、グランパスのトップ下について少し考えてみたいと思います。
現在トップ下のポジションの候補としては、レアンドロ・ドミンゲス選手、矢田旭選手、小屋松知哉選手、青木亮太選手、ノヴァコビッチ選手がいると思われます。残念ながら、レアンドロ・ドミンゲス選手と青木亮太選手はしばらくは離脱している状態になると思うので、3人が争うかたちになるでしょう。

現代サッカーにおけるトップ下というポジションは、どんなポジションでしょうか。
ちょうどYahoo!知恵袋で、こんな質疑をしている方がいました。
「トップ下に必要な能力はなんですか?」という質問に対して、以下のように答えられています。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1096631515

・球際でもボールを保持する能力
→ミニゲームでとにかく球際で負けないことを意識しましょう
・チームの攻守を円滑に機能させる戦術理解度
→毎回自分の動きと味方の動きに関して分析しましょう
プロの試合をスタジアムでトップ下の選手の動きを実際に目で
追うのが1番効果的です。海外の試合も録画してみましょう
もちろん分析してノートなどに整理してまとめることも必要です
・ショートレンジ、ミドルレンジでのシュート精度
→特に動いているボールを狙ったコースに蹴れるようにしましょう
止まってるボールは比較的誰でも上手く蹴れますが、動いてる
ボールを蹴ることに関してはプロでも下手な選手はいます
・カウンターで自ら崩せる個人技
→あなたのプレースタイルが分かりませんので何とも言えませんが
高速ダッシュ状態でボールを奪われずなおかつボールをコントロール
してゴールへ最短で向かえるように意識しましょう
友達に協力してもらってそういう場面を作りフィニッシュする練習を
してみましょう、あとは実戦あるのみです
・攻守に貢献できる運動量
→スプリントダッシュが非常に多いポジションです
インターバルダッシュで筋持久力を鍛えましょう
シャトルランで心肺能力も鍛えましょう
チームのために走るという確固たる意識も必要です
・決定的なパスを出せる能力
→常に仲間の位置と動きに注意しましょう
強弱正確にインフロントキック、アウトサイドキック、
インサイドキック、トーキック、インステップキック全ての
種類のキックを蹴れるようになりましょう
・敏捷性と加速性
→ラダートレーニングや細かいステップのトレーニングをしましょう
ステップは攻守にわたって非常に重要です、ステップ1つで
相手に遅れることもあれば先にダッシュすることができます
体の向きも考えましょう
・裏へ飛び出す狡猾さとおもいっきりの良さ
→判断力は状況分析と経験で向上させていきましょう
なにより持ち場から離れるので決断力を持ちましょう、勇気が必要です
・ボール奪取能力
→トップ下がボールを奪えば決定的なカウンターに発展します
ミニゲームの時から相手から上手くボールを奪うことを考えましょう
ヒントは相手の目線とボールの位置です
球際で乱戦になったとき確実に相手から奪い取る研究もしましょう
例:両足閉じてブロックして相手がボールを押しだせないようにする
、スペースにボールチョン蹴りしてしまうなど
・守備時のスペース管理能力
→持ち場を離れて良い時悪い時を判断しましょう
ミニゲームで判断力を養いましょう
・オフザボールの動きとフリーラン
→ゴールから逆算して走ります
ただむやみにスペースに走ればいいというものではありません
味方を助けるためにスペースを作ったりしましょう

自分の意見に見落としがないかどうかネットを検索して見ていたのですが、トップ下に求められる能力を説明する文章としてあまりにもしっかりとまとまっていたので引用させていただいています。

グランパスは長らく、ウェズレイ、ヨンセン、ケネディのようなオールマイティなフォアードが最前線に居り、その時代はどちらかというとそのフォワードをいかに活かすか、そして逆にマークがつきすぎているのであれば自分でもゴールしていく、という役割が多かったように思います。玉田圭司選手や杉本恵太選手のような快速フォワードがその任を負っていました。ところが現在の最前線に入る可能性があるのは、ノヴァコビッチ選手しかり、川又堅碁選手しかり、松田力選手ですらもリアルストライカーではあっても、他を活かすも自分が得点を取るのも自由自在、というわけではありません。ケネディ選手が健在だったころのグランパスでは、ケネディ、玉田の2トップはとても良いバランスでした。しかし最前線が松田力選手や川又堅碁選手に変わった後はケネディ選手に慣れすぎていた玉田選手はどうもうまくフィットできなかったように思います。役割分担が変わったことへの適応ができていなかったのだと思います。

ノヴァコビッチ、川又、松田力、この3人は得点能力に関して疑う余地はありません。それを活かす役割をトップ下が担う必要が出てきていると思うのです。
ノヴァコビッチ選手は本来ストライカーであり、先日の鹿島戦でトップ下に入っていましたが、上記の能力で言うと、
・球際でもボールを保持する能力
・ショートレンジ、ミドルレンジでのシュート精度
この2つは担保できていたものの、それ以外はあまり発揮できていたとは言いがたい状況でした。特に得点への意欲が強すぎて、結局2トップでスペースを食いつぶし合うというような状況が感じられました。
西野朗監督も「ノヴァコビッチのトップ下は機能しなかった」と明言しており、今後も難しそうです。

では、矢田旭選手と小屋松知哉選手ではどうでしょうか。
・敏捷性と加速性
・攻守に貢献できる運動量
・チームの攻守を円滑に機能させる戦術理解度
・裏へ飛び出す狡猾さとおもいっきりの良さ
上記に関しては2人とも申し分のない能力を持っています。特に戦術理解度に関しては、低いのではトップ下のポジションは務まらないでしょう。

・球際でもボールを保持する能力
ボール保持能力については、怪我明けの小屋松知哉選手はまだ強引にボールを保持していくというところは無理していないように見えます。矢田旭選手もそれほどフィジカルコンタクトに強いわけではありませんが、物怖じしないところもあります。

・ショートレンジ、ミドルレンジでのシュート精度
シュート精度については、ショートレンジでは小屋松知哉選手の上手さが際立っているように思います。開幕戦のゴールもそうですし、選手権でのゴールも矢田旭選手は良いポジションまでえぐり切って流し込む、というイメージが強いです。しかし矢田旭選手にはミドルもあります。ミドルでのゴールはあまりありませんが、しっかり枠に飛ぶことが多いのは武器といえるでしょう。

・カウンターで自ら崩せる個人技
個人技では逆に矢田旭選手のテクニックの高さが目立ちます。ボールコントロールもそうですが、トリッキーなプレーもこなせる柔らかさは素晴らしいです。矢田旭選手は個人技で崩してパスを出すことができ、これは最近のグランパスではあまりいないタイプでした。

・決定的なパスを出せる能力
ヤマザキナビスコカップ第2節でも見せた、小屋松知哉選手のスルーパスは堅い仙台ディフェンスラインの間をザクっと分け入った素晴らしいパスでした。小屋松知哉選手は2点目の起点にもなっており、パスの受け手としても優秀なだけではなくパスの出しどころとしても機能しており、ちょうど玉田圭司選手のような働きができているのではないかと思います。前述の矢田旭選手が自分で崩していくのに対して、人を積極的に使えるということは選択肢が多いということでもあります。

・オフザボールの動きとフリーラン
ふたりとも運動量はグランパスのなかでは1,2を争う量ですので、問題ありません。あえて言うならば、小屋松知哉選手の相手ディフェンスとディフェンスの間に顔を出して、そこでパスを受ける能力は際立っています。怪我前と違ってスピードだけでどうにかできるわけではない小屋松知哉選手なりに工夫している動きなのだと思います。これも今までのグランパスに少なかった動きだと思われます。

・ボール奪取能力
・守備時のスペース管理能力
この2つは、センターで仕事をする上での二人共通の課題でしょうか。ただフィジカルコンタクトを厭わない点からすると矢田旭選手のほうが上かもしれません。実際たまに良い守備からボールを奪取するシーンも見受けられます。ただ守備時に真ん中を簡単に割られてしまうのは強豪チーム相手によく見る光景です。

こうしてみると、矢田旭選手と小屋松知哉選手では一長一短で、現状フィジカルコンタクトの強さから矢田旭選手を守備的中盤、小屋松知哉選手のトップ下という布陣は致し方ないところかと思われます。

ただ、レアンドロ・ドミンゲス選手が帰ってきたときは、彼の決定的なパスとボール保持能力、シュート精度は図抜けているため、それを活かしたくなるのも事実でしょう。
できうるならば、矢田旭選手と小屋松知哉選手がもっとレベルアップして、西野朗監督に嬉しい悲鳴を上げさせるような状態になることがグランパスにとっては良いでしょうね。

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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