2015年12月30日付けスポーツ報知によると、安田理大選手が名古屋移籍決定的だとのことです。
http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20151229-OHT1T50165.html
JSPのフォローが入った
JSP(ジャパンスポーツプロモーション)は日本最大級のサッカー選手エージェント会社です。安田理大選手はこことエージェント契約をしています。
http://www.japansportspromotion.co.jp/
サッカーを古くから見ていた方にはよくご存じと思われる元日本代表監督加茂周さんの実弟が経営しており、(周さんを含む)兄二人が日本代表だったこともあってサッカー業界で不思議な縁を持っている会社です。
現在エージェントとして登録している選手の一覧はこちらです。
http://www.japansportspromotion.co.jp/bsns_partner.html
見ていただくと、ガンバ大阪の選手が大変多いということがわかります。加茂の創業は関西であるということも関係してそうです。名古屋では竹内彬選手と、今年移籍をした高木義成選手が所属選手です。今回、高木選手が移籍したことで、所属メンバーが薄くなるという結果になりそうでした。
JSPとの関係性の深さは、サッカーショップkamoのメニューに表れる?
これは都市伝説ですが、サッカーショップkamoのメニューは、JSPとの親和度順であるという噂があります。
見ていただくとわかるように、最大派閥を占めるガンバ大阪がトップ。所属が二人の名古屋は中位です。信じるか信じないかはあなた次第。ちなみに名古屋がとても上にいる時期もありました。
JSPの功罪
JSPはエージェント会社なので、選手の移籍が発生すると儲かります。なかなか移籍金が取れないので、主に給与が高くなる方向で移籍を繰り返させています(給与の一定の割合がエージェントフィーになるからです)。なので、JSP所属選手は本人の強い意志がないと定期的に移籍をすることになります。たとえば藤本淳吾選手の移籍は名古屋に来るときも、出て行くときもJSPの代理人の考えも影響したのではないでしょうか。
移籍をすると選手にとってみれば給与が上がることになるので、それは嬉しいことになるでしょうね。ただチームにとっては長期的な目線は立てづらいことにもなります。しかし、今回名古屋のように本多勇喜選手の慰留を最優先していて、本来狙っていた選手が取れなかった(中スポ報道:数人の候補者を諦めざるをえなかった)場合などにこのように移籍をまとめることができて、心強い存在ではあります。ただ安田選手の年俸は今季推定で4000万円(ソース)。予定外の出費になったことは否めません。ひょっとするとその他の補強に影響が出る可能性もあります。
いずれにしても、JSP所属と言うことで、長く所属してくれるとは考えないほうが良さそうです。今年のうちに、高橋諒選手のフィジカルを鍛え上げて、来年にはレギュラーを争える状況にして欲しいですね。
本来狙っていた選手とは?
これまでの流れから見て、あまり年俸が高くない、それでいてお買い得な選手以外に狙いはなかったでしょう。
グラぽ編集長が今だから言える予想は水戸(2016年神戸に移籍)の田中雄大選手です。じじ(サッカーコラム J3 PLUS+) @J3Plus さんのTweetをご覧下さい。
(1/3) ドリブルに続いて今度はJ2のクロス数に注目した。1位はDF田中雄大(水戸ホーリーホック)で210本。2位以下を大きく引き離してダントツ1位。左SBを探しているチームが少なくない。彼を狙っているチームがいくつかあるかも。 pic.twitter.com/B12abpDheB
— じじ(サッカーコラム J3 PLUS+)⚽️ (@J3Plus) December 27, 2015
ストロングヘッダーであるシモヴィッチ選手を獲得しているのですから、クロスの得意な選手を獲得するのは当たり前です。これまでの流れから、コストパフォーマンス最重視、マネー・フットボールの信奉者とも思われる小倉監督のリストの最上位にいたのでは、と予想しています。
安田選手成功の鍵は?
安田選手の実力は疑いようもありませんが、やや太りやすい体質が弱点のようです。注目されるのはフィジコ菊池忍さんとメディカルスタッフの手腕です。菊池コーチは鳥栖では入れ違いでしたが、ユン・ジョンファンメソッドで鍛えられた2014年は近年最高のパフォーマンスを残していました。菊池さんが安田選手を絞ることができれば、ちゃんとお値段なりの働きをしてくれることは間違いないと思います。期待しましょう。