この試合のみどころ
まだ勝ちがない小倉グランパス、強豪のガンバ大阪相手、しかも相手のスタジアムのこけら落とし試合ではあるものの、勝って空気を変えたいところ。
非公開練習で微調整した守備はどうなるか!?
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怪我人
- 名古屋:小屋松知哉(左ハムストリング肉離れ:リハビリ中)、野田隆之介(股関節疲労骨折:リハビリ中)、青木亮太(膝:4月以降復帰を目指してリハビリ中)、グスタボ(右膝前十字靭帯断裂:リハビリ中)
名古屋グランパス:4-4-2
スターティングメンバー
GK 楢崎正剛
DF 古林将太、竹内彬、オーマン、安田理大
MF 田口泰士 イ・スンヒ 和泉竜司(小川佳純) 矢田旭
FW 永井謙佑 シモヴィッチ
リザーブ
GK 荻晃太 DF 大武峻 矢野貴章 MF 小川佳純(和泉竜司) 明神智和 FW 川又堅碁 杉森考起
フォーメーション予想
守備は安定するのか?
守備が安定せず、肝心の攻撃までなかなか回らない、繋がらないという状況が続くグランパス。昨日の練習もDFラインからのビルドアップを中心としたものだったようです。ある意味、攻撃は最大の防御なり、で攻撃がうまくいけば試合の主導権を握れるという考えもあってサイドバックがサイドバックというよりウィングバックのような位置に置かれているようです。
そしてGKをスイーパーのように中央に配置し、センターバックが広がって3バック状というのが小倉グランパスの最終ラインの基本形です。
その時に怖いのはビルドアップ時にハイプレッシャーをくらってショートカウンターを受けることです。サイドバックを高い位置にあげて攻撃に参加させるにはセンターバックの2人でピッチの幅を全部みなければならないわけで、当然スペースができてしまいます。この状態でショートカウンターを食らうと為す術はありません。
バイエルンなどではノイアーがそこのスペースを埋めてくれますが、鳥栖戦の荻晃太や西村弘司、武田洋平ではうまくいかなかったようですし、鳥栖戦の1点目はその開いたセンターバックの間隙をぬって豊田に中央を破られたようです。
今回、対策として守備的MFの2人がつるべの動きで少し落ち気味のポジションを取り、空いたスペースをケアをするように練習を試みたという話です。
問題はオーマン・竹内彬・大武峻と、ボールを安定してつなげる選手がいないため、センターバックからのビルドアップが、そしてフォアチェックに弱いところです。そうなるとパスコースが多く存在していないとうまくパスを繋げず危険な位置でボールを奪われることになり、鳥栖戦ではそれが大きな問題になったいうことです。
きちんとパスコースができるようにサイドバックと守備的中盤がフォローする必要があります。高い位置を求められているサイドバックですが、守備のときには守ることも大きなタスクとして与えるとすると、相当大きな負担になることは間違いありません。
しかし現状高いプレッシャーでもボールをさばける選手がディフェンスラインにいないわけで、そうしたら周囲がボールをつなげるようにフォローする以外に方法はないと思われます。
小倉監督が当初高橋を起用していたのも、その負担の高さからフィットネスの数値の良い選手を選びたかったということかもしれません。
いずれにしても今回の微調整がどうなるか、パナソニックカップが楽しみですね。
オーマン選手が体調不良とのことで、もしメンバー外の場合は大武峻選手が先発、サブには守備のできる磯村選手が入るものと思われます。