2017年3月18日14時から、パロマ瑞穂スタジアム(瑞穗陸上競技場)にて2017年J2第4節水戸ホーリーホック戦が行われます。
今節のポイントは以下の2点だと思っています。
- 守備ラインの再構築:4-3がどうなるか。
- 守備戦術の立て直しはあるか
1.守備ラインの再構築:4-3はどうなるか
前節、前々節と対策を取られ、うまくいかなかったグランパス。3バック攻略のいわばテンプレートとも言える3バックの脇を丹念に狙い続けられました。実際、ラインを直接割ってしまうことも多かったのですが、通った場合は脅威になっていました。
そこで今週試されているのが負傷の癒えたシャルレスを投入して4バックとして、というパターンです。狙いはサイドの裏のスペースを埋めることです。シャルレスは前に強いタイプですが、初速とアジリティに欠けるタイプなので、現状だとカバーリングタイプの櫛引と相性が良さそうです。ただ身長のわりにはヘディングの競り合いに負けて失点というシーンがPSMでもなんどもあったそうなので、そこが心配でもあります。
後ろの枚数を増やすということは、ピッチのなかのどこかが空いてしまうということになります。
現状ですと削るところは中盤の枚数ということになりそうです。レオ・シルバでもいれば問題ないのでしょうが、現状広大な中盤を制することができる選手はいません。そうなると機動力のある選手が必要となります。
中盤で機動力があるといえば、和泉竜司、八反田康平、矢田旭、押谷祐樹ということになるでしょう。アンカーとしてフィジカルの強さとキープ力を持つワシントンを入れて、守備ラインをフォローさせるとすると、上記4名のうちから2名が選ばれることになるのではないかと思います。残り2名は控えに入ることになるのではないでしょうか。
機動力に重点を置くと、パス出しができる人材が不足してしまいます。現状パス出しができる人材というと、小林裕紀、玉田圭司、田口泰士ということになると思いますが、怪我の田口泰士を除けばトップ下に置けるのは玉田圭司ということになるのではないでしょうか。
前線は永井龍を外すことはできないと思います。そうなると相棒がシモヴィッチか、佐藤寿人ということになるでしょう。水戸は結構ハイラインを引いてくると聞きますので、そうなると本来は佐藤寿人のほうがいいような気がするのですが・・・
具体的にはどんな布陣になるのか、そこにはどんな意図が隠されているのかを考えることも、きっと面白いと思います。
2.守備戦術の立て直しはあるか
風間サッカーの根幹にあるのは、ボールを奪われたらプレッシャーをかけて奪い返す、あとはボールを繋いでボールを奪われない。ボールを出したら動いてパスコースを造る。
一言で言えば「攻撃は最大の防御」という考えと断言しても言い過ぎではないでしょう。
こんなところではないでしょうか。戦術の根底にあるのはパス&ムービングであり、パス&ムービングが徹底できていない現状では守備戦術を仕込もうとは思っていないでしょう。
川崎フロンターレですら、守備戦術に手をつけたのが2016年(!)と聞いています。
理想を設定して、そこに近づけていこうとしている方法なわけで、現実で出来ることから仕込んでいこうという方法にくらべて結果は出づらいでしょうね。
それでも現状勝ち星がついてこない場合は進退問題に繋がる可能性もあり、そのバランスがどう取られていくのかも注目すべきポイントかもしれません。
イソは、、
イソはどっちかというとムービングタイプというよりもしっかりとポジションをキープしていくタイプだと思うので、実はアンカー適性あるのでは、と思っています。退場してしまうようなファールを中村直志とかに修正してもらえば、ワシントンよりもパスが出せる分、ポジションつかめちゃうんじゃないかなー・・・とか思ってるんですが、どうですかね。