勝ち点の推移って、今年の名古屋後半戦みたいなのを除けばどれも右肩上がりで、いまいちその勢いがわかりませんよね?
そこでJリーグ公式ページは勢いを可視化するために、直近5試合の戦績を表示しています。
ぱっと見、白が多いと調子が良さそう、と勢いが可視化されますよね。でもどのチームが一番勢いがあるの?って言われたトキにきちんと数字で説明って難しいですよね。
なにせサッカーでは勝ちで勝ち点が3増えるのに、引き分けだと1、負けだと0。これって結構差が大きいですよね。これって差が大きい。5試合を5連敗と3勝2敗じゃ、勝ち点9も違っちゃいます。1勝するだけですごく勢いが強く見えちゃうんですよね。
実は直近5試合の勝ち点平均みたいなものを連続でみていくと、1勝の重みを小さくすることができてわかりやすい、という考え方があります。それを移動平均と呼びます。
残留争い各チームの移動平均をまとめてみた
アカンアカン、これではなにがなんだかわかりません。スマホで見てる人なんて、これじゃあ全然わかんないですよね。
それで各チーム別で分解してみました。
清水エスパルス、かなり苦しい時期が続いていましたが、けが人も帰ってきてやっとトンネルを抜けた感があります。ここからグングンと上っていく可能性があります。
ジュビロ磐田、実はイマイチ調子があがっていません。外国籍選手がほとんど参加出来ておらず、中村俊輔も帰ってきたばかり。移動平均もワースト3。カギは中村俊輔の復調か。
我らが名古屋グランパス。あまりにもグラフが異常過ぎて、来年以降に参考になりません。けが人と学生がいなくなったため、かなり選手層が薄くなってしまったのが懸念点。対戦相手が上位チームだらけなことも気になる。
湘南ベルマーレ。移動平均ではワースト2。なかなか勝てていませんが、実は残り試合下位直接対決が多いことがどう影響するか。
直近の磐田との直接対決で勝利できればかなりのアドバンテージ。攻撃も守備も上向いていることで中位に食い込んできそう。
異常系名古屋を除けば、もっとも高い移動平均を誇る後半戦の覇者。今後目立った強豪チームとの対決もないので、27節で柏を叩けば一挙に12位までジャンプアップもあり得る。
一番読めないチーム。調子があがらないのか?と思うと大勝したりする。名古屋の次に下位直接対決の少ないチームなだけに上位との戦いで勝ち点を拾えるかがカギ。
サガン鳥栖の次に勢いのついているチーム。渡邉千真と、小野瀬の補強が大きい。降格圏だが一挙に抜け出す可能性も。
名古屋に勝利したことで勢いづくか。鈴木とファンマが調子をあげてくればまだまだわからない。
残留争い、これからどうなる?
なんだか1チームだけおかしなチームがいますが、ほかのところは案外移動平均で1.2から1.6の範囲です。残りほとんどのチームが8試合ですので、プラス9.6から12.8を積み上げてくることが予想されます。
え!全部のチームが連勝したらどうなる!?って思われるかもしれません。
8月の名古屋みたいな連勝って、そんな簡単にはできないです。できたとしても全部のチームがそんな連勝はできないのです。なぜなら下位同士の直接対決がたくさん残っているからです。
どこかが勝てばかならず対戦相手は負けて、勝ち点を伸ばせない。移動平均を見ていても、値は1.4プラスマイナス0.2くらいの範囲でほとんどのチームが推移しています。
そうなると残留ラインは29+9.6=39から最高29+12.8=42程度までに達することが予想できますね。
名古屋は勝ち点31、のこり9試合を3勝2分4敗で乗り切れば達することができます。勝ち点1でもとても大事になってきます。
是非みんなで後押しして、J1残留を達成しましょう!