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ハイライトで振り返る2018後半戦

ハイライトで振り返る2018後半戦

【前半戦振り返りはこちら】

はじめに

辛かった前半戦。組み立てが悪く中盤で奪われカウンター、シンプルなクロスで失点を繰り返す。このままで終われない名古屋は大量の夏補強を敢行します。結果、既存選手+新加入選手の融合により、後半戦名古屋の逆襲が始まります。もちろん、順風満帆とはいきませんでしたが…。前半戦と同じく、公式ハイライト動画を元に、各試合を振り返ってみたいと思います。

後半戦 名古屋の逆襲

第19節 8/1 vs仙台(A)

○1-2(得点者:Jô、前田)

実に16試合ぶりの勝利。試合展開は押し込まれぎみだったが、その中でよく2点先行した。先制点はJôの凄みを見せつけられたゴール。外に開いたところから中に鋭いパスを入れ、前田が落とすのに合わせDFの視界から消えながらダッシュ。最後は逆足の右でズドン。さまざまな要素が詰まった素晴らしいゴールだった。冷静にオシャレに落とした前田も見事。そして二点目はその前田のゴール。足元でピタリと止め、裏をとった…前田がトメルケルに目覚めた瞬間である。その前の和泉の外し、パスも完璧。後半戦怒濤の攻めもなんとか凌ぎきり、快進撃が始まる。

第20節 8/5 vsG大阪(H)

○3-2(Jô×3)

金井の飛び込みの判断ミスからのPK、宮原が裏を取られてのクロスからの失点で前半0-2。またサイドから崩れ大量失点かと思われた後半怒濤の反撃。Jôが自ら取ったPKを沈め1点差。前節に続き和泉→前田ホットラインからJô。和泉のパスの質と前田の冷静さから生まれたゴール。Jôは蹴り込むだけ。そして3点目、シャビエルが前で潰れてくれた所にJô。これぞストライカーの嗅覚。みんなで取ったハットトリックで大逆転勝利。

第21節 8/11 vs鹿島(H)

○4-2(Jô、金井×2、前田)

伝説の豊田スタジアム、4万人で攻めた試合。もしくは金井の自作自演試合。前田の冷静なパスからJô先制。ネットの不用意な失い方から丸山のカバーもさすがに間に合わず同点。ここから始まる自作自演。金井は素晴らしい切り返しからの勝ち越し弾も、その後まずい守備でPK献上。プラマイゼロと見せかけて、直後にシャビエルを押しのけてのボレー弾。素晴らしい攻撃センスを見せてくれた。その前の前田ボレーも超強力。そして自然と巻き起こる4万人の『風』クラップ。止めは行ってこいの縦パスを速度と技術で完全に自分のものにした相馬から前田。名古屋は止まらない。

この試合を追体験したい方はこの記事を是非。

https://www.footballista.jp/special/50566

第22節 8/15 vs横浜(A)

○1-2(Jô×2)

Jôが止まらない。カウンターから先制。難しいクロスだったが体の位置、ボールを止める位置、シュートコース(DF股下)ともに完璧にやりきるJôはさすが。前のシャビエルのボールの落とし所とその後のダッシュも素晴らしい。失点シーンはまさか打ってこないとの思い込みをつかれたミドル。ネット金井丸山3人いるが全員中途半端。その後はお互い高いDFライン設定のなかチャンスを作るも決めきれない展開。そんな中やってくれたのは相馬とJô。そこまでの2度GKに止められた低いクロスを囮にしたか、相手GKの頭を越すふんわりクロスで裏を取り、Jôがヘッドをねじ込む。右でも左でも多様な球が蹴れる相馬は貴重な存在。

第23節 8/18 vs鳥栖(H)

○3-0(金井、和泉、前田)
https://youtu.be/2T87elca-pw

先制点、少ないタッチで繋ぎながら相手を崩し最後に決めたのは『NSK』金井。美しいゴールだ。二点目は和泉。シュートも見事だがネットのアウトサイドクロスがセクシー過ぎる。三点目は玉田に決めて欲しかったがきっちり詰められた前田を誉めたい。パーフェクトオールバックも見えたし良し。まだ本調子でないトーレスに助けられた面もあったが久しぶりのクリーンシート。

第24節 8/26 vs浦和(H)

○4-1(玉田、Jô×3)

中谷まさかの天皇杯の退場処分消化により新井先発。その新井が少し体の入れ方が悪くサイドを突破され失点。嫌な空気を宮原が払拭。逆サイド金井の攻撃力爆発に触発されたか、攻撃的な動きが目立ってきていた宮原、相手ボックス内で奪われたあと、相手トラップが大きくなったのを見逃さず猛チャージでPK奪取。ここの宮原最高に好き。PKは珍しく左に蹴ったJôが止められるも玉田が詰める。こういうところをサボらない姿勢は本当に大事。ここからはJô無双。頭、左足、右足でハットトリック。左に張り出した丸山の無茶な、もとい相馬を信じた縦パスを納めるなど、2アシストの相馬コアラは変わらず速くて上手い。

第25節 9/1 vs磐田(A)

○1-6(金井、前田、和泉、Jô×2、シャビエル)

文句なしのゴールラッシュ。

一点目金井。どっから出てきた。気付いて出したネットも凄いけど。あと受け方からシュートまでの動作が完全にストライカーの動きなんですが。

二点目前田。技が光る。ボックス内で臆せず勝負できる技術をもった前田ほんとすき。

三点目和泉。入り受けともに完璧。Jôのアシストをみると何でもできる感じがとてつもない。

四点目Jô。ネットの謎の粘りから前田のチップキック。Jôはセンタリングの軌道が変わった瞬間落下点と相手DFの間に体を入れて勝負あり。こういうのがほんとに上手いJô。

五点目シャビエル。Jôからの安心と実績の強いパス。お前なら止めれる。

六点目Jô。相手GKのパスミスから冷静にJô。名手カミンスキーにあのようなミスをさせるまで追い込んだ攻撃は圧巻。

「残留争いに叩き込む」発言が話題になり、呪い返しには成功したわけですが、終了間際のシャビエルの怪我が響き結局名古屋も叩き込まれてしまったのもまた事実…。

第26節 9/15 vs長崎(H)

●3-4(前田、Jô×2)

お の れ ア ジ ア の 大 砲

きっちり嵌められた試合。

伝統の名古屋対策こと、中盤で奪ったら素早くサイドに振って中へクロス。後半戦中谷丸山の加入等でシンプルなクロスはあまり怖くなくなっていたが、さすがに戻りながらはきつい。この日の中谷のポジショニングもちと怪しい。困ったとき預けられるシャビエル不在も響いたか。一失点目の誰も見てない右サイドはもはやギャグ。全員反省。

得点シーンは個人のらしさが出てて良かった。前田の俺が決めるの意識、Jôのボール処理のうまさとシュート精度。この二人が前にいると脅威になる。また、丸山大作戦(丸山を前線に上げたパワープレー)が実施されると言う監督の執念も見られた試合だった。

第27節 9/22 vs川崎(A)

●3-1(前田)

まだまだ上位との力の差を感じた試合。バタバタとボールを繋ぐ名古屋に対して、必要なら緩急つけて崩しにかかる川崎。中盤で複数のキーマンを捕まえられず自由に持たせた結果やられた名古屋と、憲剛に要あるネットを潰す役割を徹底させた川崎。純粋にトメルケルも川崎が上だった。ゴールシーンは青木を囮に中に入った金井、そこに出したJô、きっちり沈めた前田、全員良かった。

第29節 10/7 vs東京(H)

●1-2(OG)

N井め。宮原の件は絶対に許さん。怪我させたこと自体はともかく態度が許せん。失点シーンは金井反省。最後まで気を抜いてはいかん。N井のゴールはあの形になった時点でダメだけど、中谷最後の所もうちょっとなんとかできた気も。前田、Jô、和泉あたりは攻撃意識高くていいと思うけど、最後の精度、つまりはトメルケルを精進しましょう。しかし前田の左から侵入→クロスorシュートの形は絵になる。

第30節 10/19 vs柏(A)

○0-1(前田)

宮原怪我により3バック。シャビエルも先発復帰。多くのピンチを作るもミッチの鬼神の働きによりクリーンシート達成。本当にありがとうミッチ。3バックも奮闘。『魂のガッツポーズ丸山』『恩返しシャットアウト中谷』『帰ってきた道産子櫛引』頑張った。特に丸山はガッツポーズシーンの守備に象徴される、危険予知能力とカバーリング範囲の広さは素晴らしいものがある。攻撃面では、まだ本調子ではなくともJô前田の「ツインシュート」をアシストしたシャビエルもさすが。他にもネット→小林など惜しいシーンもあったが決めきれなかった。

第18節 10/28 vs札幌(H)

●1-2(Jô)

台風で延期されていた試合。八反田先発もやはり試合勘や試合体力が足りないのか精彩を欠き、さらには無念の前半退場。試合は序盤にPKで失点もシャビエルの爆発的なスピードでPKを取り返す。いつもの、でもちょっと甘いコースにJôが蹴り、触られながらもパワーでねじ込む。PKはパワーだ。二失点めはチャナティップ→ジェイ二人に完璧にやられた。後半が一人少ないながらも攻め続けるも得点には至らず。

第31節 11/3 vs神戸(H)

●1-2(玉田)

緩い守備でイニエスタ→ポドルスキに自由にやられ先制される。ワールドクラスを自由にさせたらやられる、当たり前。後半早々に玉田の角度のないゴールで同点に。玉田は本当に上手い。ゴールシーン以外でも攻撃のリズムを作ってくれた玉田はよかった。チャンスもピンチもありながら、結局最後にポドルスキにごりっと中にはいられ失点。カットインがはじまった瞬間覚悟した。櫛引、あれはしゃあないよ。ミッチはこの試合でも一対一を見事にストップ。ギリギリまで待って、前に出る判断も速度も完璧。

第28節 11/6 vsC大阪(A)

○0-1(相馬)

台風による延期試合(2回目)。中2日という鬼のような日程。さすがに疲れが見える名古屋の選手。攻めこまれるもイマイチ息の合わない相手の攻撃に助けられ、無失点で凌ぐ。そこで見せてくれたのは初スタメンの相馬(中1日)。価千金のJ初ゴールはヘディング弾。ゴールシーン以外でもものすごい運動量でチームを助けてくれた。なかなか報われなかった秋山もよくクロスをあげた。ありがとう相馬秋山。ありがとう早大。

第32節 11/10 vs清水(A)

●2-0

玉田、シャビエルを軸に攻めるも点を奪えず。結局センタリングから中で二失点。この辺りの守りかたはまだ改善が必要。ミッチは変わらず素晴らしいセーブを連発していたが。左ストッパー和泉結構上がっていってますね、いい。前田も途中出場ながらチャンスを作った。ネットのゴールは丸山がキーパーの邪魔する位置でプレー関与とされオフサイドに。

第33節 11/24 vs広島(A)

○1-2(Jô、小林)

序盤に一人はずされたあとマークがズレ、サイドへケアも詰められず中でやられる。ミッチはよくさわったけど。しかしすぐさま同点に。小林のクロスに対するJôのプレーが圧巻。胸でここしかない所に落として左足一閃、これぞワールドクラスだ!そして勝ち越しは小林、打てばなにかが起こる。前への意識を無くさなかった小林よくやった。その後は長いボールも使われながら攻めこまれるも守備陣を中心に守りきる。大きな大きな勝利。

第34節 12/1 vs湘南(H)

▲2-2(Jô×2)

PO圏内で迎えてしまった最終節。まさかの二点先行される展開。特に一点目は出し手にプレッシャーもない、中でドフリー。ミッチは怒っていい。攻めるもなかなか点がとれなかったが、ボックス内でJôが倒されPK。いつものコース。そしてクロスでハンドを誘いまたもPK。またもやいつものコース。相手GK多分コースわかっていただろうが止められず。執念の同点劇。

あとはご存じの通り、他会場結果によりシーズン残り数秒で、得失点差により残留確定。ギリギリだったが、最後まで諦めなかったチームと信じたサポーターの勝利。

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2018シーズン成績

前半戦成績

17戦2勝4分11敗 勝点10(最下位)

得失点差-18(得点15 失点33)

後半戦成績

17戦10勝1分6敗 勝点31(3位)

得失点差+11(得点37 失点26)

2018シーズン成績

34戦12勝5分17敗 勝点41(15位)

得失点差-7(得点52 失点59)

終わりに

後半戦を振り返って。W杯中断期間に来てくれた選手たちが躍動。既存の選手たちも引っ張られるように調子をあげ、前半から思えば奇跡とも言える7連勝達成。ギリギリ、本当にギリギリでしたが残留出来ました。とにかくぶれずにやりたいサッカーを目指した結果、それに賛同し、対応できる選手たちが集まったのだと思います(もちろん札束は積んでるでしょうが、それだけじゃ選手は来ないので)。JôがJリーグに馴染み、体が絞れてきたのも大きかったです。年間通して神だったミッチも頑張ってくれました。後半だけで見れば3位と、手放しで喜んでいいとは言いませんがよい結果だったのではないでしょうか。

ただ、まだもったいない失点は多かったですし、Jôを、ネットを封じればいい、とか、シャビエルや宮原の怪我などが失速の一因となるなど、層の薄さは課題となりました。

来期もぶれずに既存選手の更なるレベルアップと新戦力により、見ていて楽しく強い、強い名古屋を目指してもらいたいものです。

最後になりますが、

今期より縁ありましてグランパスに関する記事を書かせていただくことになりまして、より深く楽しくグランパスを応援させてもらいました。なにぶんサッカーも物書きも素人なもので見苦しい部分もあったと思いますがお付き合いありがとうございました。

グラぽさんをはじめ、関係者の皆様及びいつもTwitter等で遊んで下さる皆様へこの場を借りて感謝申し上げます。

来期もみんなでワイワイしようぜ!!

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