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2020年J1第9節浦和レッズ戦マッチプレビュー#grampus #urawareds

両チームの予想布陣
両チームの予想布陣

浦和レッズの特徴

浦和レッズのチームスタイルを知るには、フィッカデンティ監督の談話を見ると良いかも知れない。

今の我々は何人かの選手を入れ替えても、チームとして同じようにプレーできるという感覚があります。逆に、対戦相手によってそれらをどれだけ抑えられてしまうか。そういう部分をメインに、浦和がどういうサッカーをやっているか見ています。相手のいいところを出させないのはもちろん、こちらの武器を消されても、その上をいけるようにしたいです。こういう消し方をしてくるだろうけど、それに対して抑えられないようにしたいなと。我々がやりたいサッカーをピッチの上で続けていけるように、どういう準備が大事なのか理解して取り組めています。

フィッカデンティ監督談話:引用元:https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/index.php?sid=1513&cid=105

チャンスの多くは、低めのラインからロングカウンター。そう、それはグランパスのスタイルに酷似している。

異なるのはグランパスが4-4ブロックを基調とするゾーンディフェンスなのに対して、あまり型にこだわらない、従来型の守備陣形をとっているところだ。

またスプリント18チーム中6位と、カウンターや披カウンターでとにかく「走る」チームであることがわかる。

引用元:https://www.jleague.jp/stats/sprint.html

ちなみにグランパスはスプリントは17位。カウンターは少ない人数で差し切る形が多いことが影響しているのだろう。サイドに強みを持ち、ときにサイドのカットインから得点を陥れることがあることも似た部分があると思われる。ちなみに走行距離ではグランパスは4位、レッズは12位と陣形を保つためにグランパスは動き直しが多いことが影響しているようだ。

オルンガと並ぶ、最強ストライカー レオナルド

浦和レッズの特徴としては、前と後ろに強力な「個」がいるところが異なる。

前線の個が、レオナルド・ソウザだ。

彼についてはこのツイートに添付されたアルビレックス時代のビデオを見ることが一番理解を深めることができるだろう。

めちゃめちゃデカいわけでもないし、身体能力に優れているわけではない。

ただし瞬間の敏捷性とボールコントロールに優れている。

ペナルティーエリアのなかで、彼にシュートコースを空けたら、確実に枠にシュートを撃ってくる。

オルンガとはまたタイプが違うが、彼もまたJリーグ最強のストライカーのうちひとりだと思う。

足下最強・身体能力最強の守備リーダー トーマス・デン

南スーダン出身、オーストラリア国籍のトーマス・デンは、すさまじい敏捷性とスピードを持っている。前節の清水戦でも西澤の突破をひとりだけ早回しのようなものすごいスピードで削り倒すという荒技もみせている。

メルボルン・ビクトリー時代にはサイドバックとしてのプレーが多かったが、当時からセンターバックでもプレーできるユーティリティ性にジャンプ力やスピードなど高い身体能力を評価されていたようだ。

2020年1月に開催されたAFC U-23選手権2020ではオーストラリア代表の主将にも選ばれた実績を持つ。

素材としてはかなり期待されていたようだが、まだ23歳、若さが見えることもたまにある。そのためベテランと組ませたときのほうが良い結果が出そうだ。

誰が出てくるかわからない選手層の厚さ

フォーメーションは全試合で共通して4-4-2を採用している。

  • 右サイドバック:橋岡・岩武
  • センターバック:(マウリシオ・岩波)、(デン・岩波)、(デン・槇野)、(槇野・鈴木大)
  • 左サイドバック:山中・宇賀神
  • 右サイドハーフ:関根・柏木・長澤・ファブリシオ
  • セントラルMF:(エヴェルトン・青木)、(エヴェルトン・柴戸)、(青木・柴戸)、(柏木・柴戸)
  • 左サイドハーフ:汰木・関根
  • フォワード:(武藤・レオナルド)、(興梠・レオナルド)、(杉本・レオナルド)、(興梠・杉本)

※()は組み合わせ。左側から頻度の高い順に並べている

先発には挙がっていないが、MFには阿部勇樹、FWにはマルティノス、伊藤涼太郎、サイドハーフには武富孝介といった実力者もいる。

レッズの大槻監督はこの異常事態(連戦)を見据えて、多くの選手をターンオーバーしながらリソースマネジメントをしようと考えているフシがある。再開後、すべての試合で先発しているのはGKの西川、両サイドバックの橋岡・山中だけ。両サイドバックが固定というのはグランパスと共通するところがあるかもしれない。

  • 両サイドバックが固定
  • センターバックは縦に速い選手がいる場合にはトーマス・デンが起用される傾向がある。
    • 怪我から戻ってきたデンを軸に、ペアは経験深い選手が求められる:槙野智章を予想する
    • セカンドプランはマウリシオだが、大槻監督は外国籍選手を同ポジションに並べることをできるだけ避けているようにも見える
  • セントラルMFは最早軸となりつつあるエヴェルトンと、ルヴァンカップで休めている青木
  • サイドハーフは橋岡との相性のいい関根と、グランパスのサイドを押し込める汰木が適任
  • レオナルドの相棒はカウンターを意識して杉本健勇を予想する。

グランパスの状況

怪我人の状況は、あまり進捗がない。清水戦の前でも金崎夢生・前田直輝・シャビエルが週末戻れるかどうか、ということだったが、木曜日の時点でも変わりはないようだ。

金崎(夢生)選手、前田(直輝)選手、(ガブリエル)シャビエル選手の3人は明後日の試合当日まで考えたいです。もしうまくいけば、少しプレーさせることができるかなと思っています。その3人以外はまだ時間が掛かる状況です。

フィッカデンティ監督談話:引用元:https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/index.php?sid=1513&cid=105

  • 金崎夢生はフル出場できているので、彼は戻るだろう
  • 前田直輝の出場には時間制限などの条件が付くかもしれない
  • シャビエルはうまくいけばベンチ入り

この試合はここに注目!

レオナルド対グランパスの4-4ブロック

名古屋の4-4ブロックは、強力なフォワードを含むカウンターチーム殺しのために威力を発揮する。詳しくはラグさんの柏レイソル戦レビューを見て欲しい。

気をつけたいこととしては以下のようなことがある。是非以下のタスクがちゃんとこなせているかどうかに注目して見てみて欲しい。

  • 後ろと前の連動で『ヤバい位置で奪われない
  • レッズセントラルMF(エヴェルトンや青木)がボールを持ったらグランパスセントラルMF(稲垣祥シミッチ)で挟み込む
  • レッズFW(レオナルドや杉本)がボールを持ったら、グランパスセントラルMFとセンターバック(丸山祐市・中谷進之介)で挟み込む

柏レイソル戦でも徹底していたこれができていれば、得点を奪われたとしても事故のような得点だけのはず。柏レイソル戦みたいな一瞬の隙や、セットプレーだ。

金崎夢生・マテウス対浦和守備陣の駆け引き

すでにDAZNのアオリ画像でも取り上げられているように、実は出場できれば金崎夢生は浦和キラーと言える選手だ。J1通算64ゴールのうち、10ゴールを浦和相手に挙げている。

浦和レッズDFといえばマウリシオや遠藤航、岩波拓也のような「速さ」というよりも「上手さ」の選手が多い。

2020バージョンの金崎夢生といえば、強靱なフィジカルで前線の砦となり、相手DFの隙を突き続ける、そしてチャンスがあればシュートをする。そんな選手だ。サイドで仕掛けてコーナーキックを量産していた彼はもういない。そんなキャラクターチェンジをした彼だからこそ、浦和レッズ戦では威力を発揮した。

しかし、今年はちょっと違う。3バックから4バックになり、フィジカルモンスター トーマス・デンがいる。だから単独でゴールを陥れるのは少し難しいかも知れない。

そこで思い出して欲しいのは2019年の浦和レッズ戦でものすごいゴールを決めたのはマテウスだ。

この試合でも前線の絡みからズドンと打ち抜いた。実は金崎夢生ほどではないがマテウスも浦和レッズ戦で3ゴールを挙げている浦和キラーでもある。2人のコンビネーションでトーマス・デンに勝てるかどうかを是非見て欲しい。

今日の試合がいい試合になりますように。

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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