はじめに
2020年9月11日付の日刊スポーツにある記事が掲載されました。
記事はマッシモ監督が得点力アップの為にストライカーを補強して欲しいとコメントしたという内容です。
https://www.nikkansports.com/soccer/news/202009110000844.html
たくさん得点を取るストライカーはどんな監督でも望むでしょうし、チームの得点が伸びないのは監督の指導の問題も大いにあると思いつつも、マッシモ監督が現段階で望むストライカー像とはどんなものか、少し考えてみました。
現在の名古屋グランパスでストライカーに要求されるタスク
現在の名古屋グランパスでストライカーに要求されるタスクは下記の内容です。
◎4-5-1の布陣の場合
4‐5‐1の布陣の場合は1トップがストライカーが位置するポジションになります。
攻撃のタスク
- ゴールキックや最終ラインから出されたロングボールを収めボールをキープし、味方の攻め上がりを待つ。
- ポストプレーで味方にパスを繋げる。
- 味方からのスルーパスに抜け出してシュートする。
- 味方のフォローが無い場合にはボールをドリブルで前進させ、チャンスがあればシュートまで持っていく。
- コーナーキックや味方からのクロスボールの競り合いに勝ち、シュートする。
守備のタスク
- プレス時にはファーストディフェンダーとして敵のパスコースを塞ぎながらボールを追いかけ、パスコースを限定する。
- 相手チームのIH、DHの選手をマークし、自由にパスを出させないように妨害する。
- CKや全員守備時には味方ゴール前で相手のクロスを跳ね返す。
◎4‐4‐2の布陣の場合
4‐5‐1の布陣の場合は2トップの位置になります。
攻撃時、守備時のタスクに加え、クロスに対しニアサイドで相手DFを引き付け、もう一人がファーサイドでシュートするなど2トップの関係性で得点するチャンスを作り出すタスクも加わります。
どんなストライカーが欲しいのか?
上記タスクを全て完璧にこなすストライカーはまず居ません。
背も高く、足も速く、ポストプレーを難なくこなす技術と、守備時にさぼらずボールを追いかけてくれる献身性が必要です。そしてシュートを確実に枠に飛ばす決定力。
それこそ欧州のトップリーグには居るでしょうが、欧州から見れば地図の端っこにある極東のリーグでプレーしても良いという選手はまず居ません。現在のコロナ禍の状況では非現実的です。
Jリーグでプレーする選手の中から選ぶのであれば
10月にもう一度移籍市場が開きますが、コロナ禍でクラウドファンディングしている状況で選手を獲得する余力があるとは思えません。それでも条件に比較的合致しそうな選手を何人か挙げたいと思います。無論、名古屋と同じJ1チームにおいてスタメンで出場している選手は移籍することは無いと思いますので、J2チームを中心に検討してみました。
◎ドゥドゥ(甲府)
https://youtu.be/wVVe1vbWTBM
180cm/75kg。今シーズンは出場機会を減らしていますが、今シーズンは先発7試合、途中出場3試合で5得点。決定力は健在です。J1でも実績のある選手ですが、現在の甲府では出場機会を減らしているだけにレンタルでも獲得出来たら面白いです。
https://www.football-lab.jp/player/1401494/
◎イウリ(山口)
https://youtu.be/Mecw1hm__lI
185cm/74kg。ポルティモネンセ(ポルトガル)からやってきた山口のエースストライカー。馬力のあるストライカーで守備はあまりしない印象ですが、データ上の決定力も悪くないです。山口はJ2の下位に沈んでいるので、レンタル移籍であれば獲得のチャンスはあるかもしれません。しかし、保有権はポルティモネンセにあるので、完全移籍で獲得するには移籍金がネックと思われます。
https://www.football-lab.jp/player/1629399/
◎ルカオ(金沢)
191cm/91kg。鹿児島から金沢にレンタル移籍中の大型ストライカー。イウリと同じく馬力がありダイナミックなプレーが持ち味です。現在負傷離脱中ですが、先発11試合6得点で決定力はまずまず。個人的に来年名古屋に入ってほしいと思っている選手の一人ですが、もう少し前に三好ヶ丘に来てくれてたら嬉しい(笑)
https://www.football-lab.jp/player/1627569/
◎イバルボ(長崎)
https://youtu.be/SFYMYyCm4Z4
188cm/79kg。鳥栖でも実績のあるストライカー。独力で局面をドリブルで打開できますし、怪我がちですがマッシモ監督と鳥栖で同じチームだったこともあり、溶け込むのは早いのではないかと考えます。長崎で出場機会を減らしているので意外と狙い目かもしれません。
https://www.football-lab.jp/player/1400581/
おわりに
今回はスポーツ紙の小さな記事から想像を膨らませながら書いてみました。
実際には10月に移籍市場が開いても今シーズンは降格が無いので補強をせず、若手の育成を兼ねて積極起用するチームが多いと思います。
補強なしで若手の台頭で今シーズンを乗り切れたら一番ですが、マッシモ監督体制下で本気でタイトルを取りたいのであれば補強も選択肢に入れる必要があると思います。
大森SDの腕の見せどころですね。