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2020年J1リーグ第30節大分トリニータ戦プレビュー #grampus #trinita

大分トリニータといえば忘れもしないこのGK対相手攻撃選手3のシーン。
0:3の地獄の状態
(画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=3xuYU5uoEJI )

いまでもこのシーンは夢に出ます。わしはこんな試合二度と見たくないんじゃ・・・。

瑞穗ラスト2戦、2位争いに向けて連勝したいこの試合、間違ってもこのシーンを再現させてはなりません。この試合をプレビューします。

両チームの予想布陣
両チームの予想布陣

大分トリニータの状況

  • 出場停止はなし
  • 怪我人が多数
    • 小林成豪、香川勇気、小出悠太
    • 小出悠太の怪我は、せっかく右サイドで定位置を獲得したところだったが…
  • 3バックはほぼ固定
  • ここ2試合がほぼ固定メンバーだったため、中2日のこの試合ではメンバーの入れ替えを予想
    • 前節フル出場の長谷川雄志に代えて小林裕紀
    • セレッソ大阪対策で三竿雄斗を左WBに起用していたが、元に戻す
    • 左WBには田中達也が復帰か。
  • 野村直輝が絶好調、川崎フロンターレを止めるPKを獲得したが前節フル出場のため、控えスタートの可能性もある
    • その場合は高澤優也が先発の可能性高い
  • 田中達也は今シーズン8ゴールで自己最多の9ゴールに近づく

以下Optaファクトからのデータ引用

  • 大分は前節C大阪戦で敗れ、直近7試合でもわずか2勝(2分3敗)。しかし、連敗を喫したのは2020年9月が最後。
  • 名古屋と大分は今季、インターセプト回数が共にリーグ最少(314回)。また、大分はパス本数が今季リーグで5番目に多いが(15,293)、インターセプトされた回数はリーグ最少(275回)。
  • 大分は今季、総得点の50%を試合時間76-90分間に挙げている(15/30得点)。しかし、対する名古屋は今季試合時間後半での失点数がリーグ最少(14失点)。
  • 鈴木義宜はブロック数が今季リーグ最多(33回)。また、昨季以降のリーグでも、同項目が60回を上回っているのは同選手のみ(83回)。

データ引用元:https://www.nikkansports.com/soccer/news/202011270000246.html

大分トリニータの戦い方

自陣ポゼッションがとても多い

自陣ポゼッションとは「自陣において20秒以上ボールを保持した攻撃」を評価した指数です。あくまで攻撃。

自陣ポゼッション指数とシュート率

引用元:https://www.football-lab.jp/summary/team_style/j1/?year=2020&data=24

一番右、指数71あるのが大分です。名古屋はほぼ中央。これはGK高木駿を含めた攻撃の組み立てを行い、そこで時間を使うことが多いということです。

GKを含めたボール回しで相手前線からのプレスをかわし続けます。すると対戦相手はじれて、だいたい相手攻撃選手がDFに食いつきます。するとそこでフリーになるサイドの選手(田中達也や松本玲)にパスを入れます。そこからは同じサイドの前線の選手(左なら野村直輝、右なら町田也真人)を絡めて相手PA脇の深いところまでボールを持ち上がります。

大外ミスマッチの作り方
大外ミスマッチの作り方。松本だけでなく岩田智輝のオーバーラップで数的優位を作るやり方がエグい

名古屋グランパスが片野坂知宏監督を苦手としているのはここで、ボールサイドに人数をかける守り方の逆を突いてきます。

この逆サイドの大外ミスマッチを作るのが大分の得意な形です。

自陣でボールを持ち、やみくもに相手に突っ込んでいくというわけではない。智将片野坂知宏監督らしいチーム作りが伺えます。

クロスが多い

大分トリニータのチャンス構築
大分トリニータのチャンス構築

引用元:https://www.football-lab.jp/nago/preview/

チャンスの組立てはクロスからということが多いようです。背の高い選手の少ない名古屋グランパスにとっては怖いところです。

ちなみに名古屋グランパスは17位。

カウンターが多そうなのにカウンターの指標は低い

同じ3-4-3のシステムを採用している湘南ベルマーレや北海道コンサドーレ札幌はどちらかというと、カウンターのチームです。
ショートカウンターの指数とシュート率
なんと、ショートカウンターでは大分は最下位。北海道コンサドーレ札幌は3位です。前線からのプレスというのを重視していないのは確かです。
ロングカウンターの指標とシュート率

本来なら自陣から長い距離をかけて組立て、フィニッシュにいたるという大分の攻撃は「カウンターなんじゃないの?」って思うかも知れません。

前述の通り、ロングカウンターと言って良い組立てを見せますが、実はこのロングカウンターの指標というのは「ディフェンシブサードでのボール奪取から15秒以内にアタッキングサードを狙った攻撃」という定義なので、15秒よりも時間をかけて自陣でボールを握り、そこから組み立てたカウンターはカウンター攻撃として換算されないのです。

実質は自陣でボールを握って相手を引き出し、それによりフリーの選手を作り、サイドから組み立ててクロスを入れ、そのこぼれを押し込んでいく、という得点パターンが多そうです。

グランパスの状況

  • 金崎夢生が全治8ヶ月の重傷(今シーズン絶望)
  • 山﨑凌吾は全体練習に合流。ベンチ入りの可能性アリ
  • リハビリ中の長谷川アーリアジャスール・渡邉柊斗も不在
    • 長谷川アーリアジャスールは練習には合流済も、筋力や心肺などがまだ戻っていない模様
  • 稲垣祥と米本拓司、中谷進之介、阿部浩之がイエローカードリーチ

以下Optaファクトからのデータ引用

  • 名古屋対大分の通算19試合では、名古屋が10勝5分4敗と勝ち越している。名古屋にとっては、今季J1に所属する中でC大阪(1.88)に次いで2番目に1試合平均獲得勝点の多い相手(1.84)。
  • 名古屋は大分戦で現在5試合連続無敗(3勝2分)。また、九州のクラブとの対戦では昨季以降の7試合で負けていない(3勝4分)。
  • 名古屋は現在の2連勝を含み、直近6試合でわずか1敗(4勝1分)。また、今節でも勝利を挙げると、同一シーズン内のホーム戦ではクラブ記録と並ぶ9連勝を達成する。
  • マテウスは名古屋が挙げた直近5得点のうち、4点に直接関与している(3得点、1アシスト)。同選手は今季得点とアシストをいずれも8以上記録している3選手のうち1人(9得点、8アシスト:その他は三笘薫と江坂任)

データ引用元:https://www.nikkansports.com/soccer/news/202011270000246.html

スターティングメンバー予想

  • 前節の阿部浩之シャビエルの縦関係2トップは継続と予想
  • 高い確率でマテウス、稲垣祥、マルシンコンビ、ランゲラックは先発
    • 変える選択肢が少ないことが厳しいところ
  • 右サイドバックはオ・ジェソクが定着か
  • ベンチには藤井陽也、宮原和也が入るのもかなり高い確率
  • 攻撃のベンチメンバーが石田凌太郎と相馬勇紀しかいないのは正直辛い

大分トリニータ対策

田中達也の裏を突け!

田中達也のヒートマップ
田中達也のヒートマップ

https://www.sofascore.com/player/tatsuya-tanaka/794526

田中達也は左右のWBをこなす選手ですが、ヒートマップを見る限り、攻撃側サイドでのボールタッチ数がほとんどです。(守備タスクはほとんど同サイドのDF三竿雄斗に任せている)

田中達也の裏は、狙い目です。三竿雄斗に1:2での仕掛けができればサイドで勝利、そこで大分CMFを引き出すことができれば中央を貫けます。

野村直輝を止めろ!

川崎フロンターレもやられたのが野村直輝。スピードと、トラップ、ボールタッチに優れています。さすが10番。

彼に好きなようにやらせたらグランパスもただでは済みません。彼が自由にできないように、彼へのパスを窮屈なものにさせるようにしなければなりません。

岩田智輝と三竿雄斗のオーバーラップに気をつけろ

3-4-3の3バックのサイドらしく、2人ともDFとは思えないヒートマップを見せます。

三竿雄斗のヒートマップ
三竿雄斗のヒートマップ

Yuto Misao Oita Trinita videos, transfer history and stats

岩田智輝のヒートマップ
岩田智輝のヒートマップ

Tomoki Iwata Oita Trinita videos, transfer history and stats

必ずグランパス戦でも上がってくるはずです。この数的優位への対策が欲しいところです。

セットプレーに活路を見いだせ!

大分トリニータは守備の堅いチームですが、セットプレーからの失点が多いチームでもあります。ジョアン・シミッチを後半投入して、決勝ゴールをあげる、なんていうシーンも見たいところです。

大分トリニータの失点パターン
大分トリニータの失点パターン

名古屋グランパス 2020プレビュー | 11月28日名古屋 vs 大分 | データによってサッカーはもっと輝く

良い試合になりますように

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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