はじめに
2021年のJ1リーグもちょうど折り返し地点の19試合目。
ACL前最後のホームゲームとなった今節はベガルタ仙台と対戦しました。
結果は0-1で敗戦。
チャンスは数多く作ったものの、先制点を取られると1試合も勝てないという今シーズンの課題を改めて突きつけられたストレスフルな試合となりました。
マッシモ監督の試合後コメントにもお手上げ感が出ています。
「このところの結果を見ると苦しいと思われるかもしれないですが、今日の試合をどう戦ったか見ると、何も言うことがないというくらいの評価をしたいと思います。逆にあと1時間あの状態でプレーしていても、ボールはゴールに入らなかったかもしれないなと選手たちには声をかけました」
Jリーグ公式 監督コメント
https://www.jleague.jp/match/j1/2021/052609/live/#coach
両チームの先発布陣
名古屋は中盤に3人を並べた4-3-3の布陣で試合に臨みました。
仙台相手にある程度ボールを保持して試合を進めたいという意図だったと推測されます。
先取点を奪われ、得点が奪えなかった以外は”いつも通り”の試合運びでした。
対して仙台は4-4-2の布陣。
守備時は自陣ゴール前でブロックを作り、GKを中心に守り切る。
攻撃時は手数を掛けずにシュートまで持っていき、カウンターを起こさせないことを徹底しました。
後は決めるだけ?
川崎戦以降の対戦チームが軒並み取ってきた名古屋対策を仙台も実行してきました。
- 名古屋が攻撃に人数を掛けない中央の守備はそこそこに、サイドに人数を掛けてボールを奪う。
- 奪ったら素早くFWにボールを当ててカウンターでシュートまで持っていく。
- 名古屋は身長の高さで劣ることが多いため、ボールを無理に奪いに行かず、自陣ゴール前に下がりブロックを作る。
SofascoreのAttack Momentamで見てもほぼ名古屋がボールを支配していました。
焦れずに無失点で守り切った仙台の守備は素晴らしかったといえますが、ホームゲームで得点できなかったのは悔しいですね。
「後は決めるだけ」という前監督の言葉を試合後に思い出しました。
DFラインからのパスの繋ぎは乗り越えるべき壁
名古屋の失点シーンですが、米本が簡単にクリアせずに中央にいた長澤へパスで折り返し、トラップした瞬間を仙台に狙われシュートまで持っていかれました。
結果論ですが、簡単にクリアで良かったのでは、という声があるのも理解できます。
しかし、川崎との2連戦でDFラインからのパスの繋ぎが出来ず、クリアボールを延々と川崎に拾われ防戦一方だった事実を踏まえると、常に上位争いに絡むチームとなるためには、DFラインからのパス繋げる、パスの成功率を上げる攻撃の機会を増やすことが必須であると考えます。
今回の失敗にめげずにチームとしてチャレンジして貰いたいですね。
Good & More
Good よかったこと
- 最後までチームを鼓舞し続けたミッチ
- 途中出場で得点の可能性を感じさせた5名。
More もっと出来るはず
- 先発出場の攻撃陣。リーグ戦も半分過ぎましたので、そろそろ得点数にもこだわってほしい。
おわりに
悔しい敗戦でした。
名古屋対策が各チームに浸透してきており、怪我により離脱する選手も増えてきました。
J1リーグ上位に食い込むためには正念場とも言えますが、チーム一丸で乗り切ってもらいたいですね。
次節は良い試合になりますように。