編集A:勝ちましたね!
デスク:薄氷の勝利だったね。それでも勝利したことが大事。リーグ戦と違って、形が悪くても結果を出すことが大事。まずは緒戦の勝利を喜ぼう。
気になるボールコントロールのミス
編集A:とはいえ、素直に喜べない部分も。試合の内容が酷すぎませんでしたか?
デスク:確かに、トメルケル成分が薄まってきているとはいえ、グランパスの選手があそこまでミスを連発することはほとんどなかった。マテウスがあそこまでボールコントロールできないのもなかなかないですよね。
編集A:名手阿部浩之すら信じられないようなミスを繰り返していましたものね。
デスク:いわんや相馬勇紀のボールタッチにおいてをや。
編集A:いきなり漢文の構文使わないでくださいよ!眠くなって寝ちゃいますよ!
デスク:スマンスマン。ピッチが酷かったとか、芝が、とかもあるけど、最大の理由はボールの変化だろうな。
編集A:稲垣祥の得意なこぼれ球ミドルが全然ミートしなかったのもそれですかね?
デスク:マテウスと稲垣祥はそうだろうと思う。ボールが脚についてない感じだったからな。
編集A:相馬勇紀のクロスがいつもと違いましたよね。あれは狙いでしょうか?
デスク:中に高い選手が山﨑凌吾しかいないのに、ジョシュア・ケネディはじめとする「名古屋山脈」がいたときみたいなクロスを送っても意味がないだろう。相馬勇紀のクロスが全部ボヨヨンクロスになっていたのは、芝が深くてボールの下を蹴り気味だからかもしれないな。22分の阿部浩之のクロスが大きく浮いてしまったのも同じだと思う。
編集A:足下を固めてから蹴ることができるFKやCKはいつも通りでしたもんね。
デスク:FKの前にやけにボールの周りを踏み固める様子が映されていたから、間違いないだろう。
ジャッジの基準
編集A:みんなが思っていたのは「このレフェリーやべえ」ですよね。
デスク:手を使ったブロックやプッシュに異常に厳しかったな。
編集A:これがACLの基準なんですかね?
デスク:いや、そうではないと思う。これが普通だと思ったら、次の試合の審判だと全然違うっていうのもあり得る。
編集A:違う国の審判セットが来て、特にジャッジの基準の揃えとかを細かくやっていないから、こうなるってことですかね?
デスク:やっていないという証拠はないが、浦項・ラチャブリ戦の基準とはまったく違うから、その可能性もあるな。
編集A:Twitterを調べていたら、こんな投稿が
データ引用元: 2020 モハメド アブドゥラ ハッサン 主審 年度別記録
デスク:平均警告4.8!昨年の全北現代戦ではイエロー5枚にレッド2枚・・・これはヤバい審判に行き当たっちゃった感じだな。
編集A:モハメド・アブドゥラ・ハッサン。名前を覚えておいた方が良さそうですね。
デスク:同じ審判が連続して割り当てられる可能性は少ないと思うが、タイ集中開催では2グループ8チームしかいないので、もしかすると4セットしか審判がいない可能性があるな。そうだったら、6試合のなかでもう1回か2回この審判にあたる可能性もあるな。
編集A:ひぇぇぇ、それは勘弁いただきたいですね。あ、でもそうなったら児玉駿斗くんのデビューもあるかも?
デスク:累積警告による出場停止がありそうだな。でもそういうフラグ建築職人みたいなことをすると本当にヤバいことになるからやめてくれ。
編集A:デスク、俺このACL突破出来たら結婚するんです。
参考URL: 死亡フラグ (しぼうふらぐ)とは【ピクシブ百科事典】
デスク:やめろ!
編集A:てへぺろ。
JDTの名古屋対策
編集A:審判とかボール関係なく、名古屋は苦しみましたね。
デスク:典型的な「下平システム」だったな。
下平システム:みぎさん @migiright8 命名。「とにかくCMFを試合から消してボールをサイドに誘導して潰す」下平隆宏元横浜FC監督の十八番。金明輝が洗練し、鬼木達が完成した。
編集A:ベルグソン、審判に文句言いすぎでしたが、前線からの守備頑張ってて、よくプレッシャーかけてましたね。
デスク:アフィク(#4)も、レアンドロ(#10)もよく中盤でファイトしてたな。ナチョ・インサ(#30)もいいプレーヤーだった。フィッカデンティ監督が好きそうなプレーヤーだ。
編集A:これ、どうにかならないもんですかね?
デスク:いくつか方法はあると思うが、
1)選手同士の距離を近くして、パスコースを増やし、プレッシャーのなかでも組立てがしやすいようにする
2)プレッシャーのなかでも、中央でもっとパスがさばけるようになる
3)サイドで絶対潰されない
4)中盤を飛ばして前線に送る
くらいだろうか。
編集A:4)の中盤を飛ばして前線に蹴っ飛ばすのは、昨日もかなりやってましたね。
デスク:ほとんど成功しなかったがな。
編集A:1)は風間サッカーですよね、要するに。
デスク:そうだな。ただこうすると選手の密集を作る分、広大なスペースを作ることになるのでボールを奪われたら危険だ。そこでボールを奪われない技術がフロンターレと2017-19グランパスの違いだった。
編集A:その路は諦めちゃいましたからね。
2)中盤中央でパスをさばけるようになるにも、3)サイドで絶対潰されないようにするにも、選手のレベルアップはまだまだ必要ですね
デスク:そうだな。Jリーグで優勝するには2)と3)を磨くしかないな。マテウスですら結構簡単にサイドで潰されたりするからな。
編集A:オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな このはてしなく遠いサッカー坂をよ・・・
デスク:サッカー的にはキャプテン翼の「金メダルへの路は険しいね、岬くん」くらいにしておけよ
先制点
編集A:先制点はまぎれもなくオンサイドだったみたいですね。
デスク:そうだな。オレも一瞬リプレイが出るまではオフサイドかな?って思ったくらいだからな。
編集A:あそこでプレーを止めなかった山﨑凌吾と阿部浩之は素晴らしいですね。
デスク:どんな状態でも、冷静にプレーを続けることの大事さを教えられたな。
あわや同点ゴール
編集A:92分のベルグソンのあわや同点ゴール、というプレー。あれは反省するべきですね。
デスク:まず、齋藤学は1990年代の部活なら、罰走グラウンド20周ってレベルのプレーをしてしまったな。
編集A:ラマダンに2枚で付いたあと、デイビスのオーバーラップに中途半端な対応をした、ということですよね?
デスク:ベテランらしからぬプレーで残念だった。
編集A:あそこでいいクロスを上げさせなければ、ベルグソンのヘディングもあり得ませんでしたからね。
デスク:木本も不用意だった。あそこでプッシングに負けていたら、今回はファールを取って貰えたけど、取って貰えないことも十分にある。大反省だな。
編集A:判定はどうでしょう。
デスク:ここまで、手を使ったブロックやプッシュに異様に厳しかったことを考えると、審判的には一貫性のあるものだと言っていいだろう。
編集A:佐藤寿人さんも言っていましたが、審判へのアジャストの重要性がヒシヒシと感じられますね。
デスク:グランパスの守備が後半、あまり手を使わなくなったもんな。
編集A:後半出たイエローカードもアフタープレーになってしまった山﨑凌吾のものだけでしたね。
デスク:そこはグランパスも進歩しているということなんだと信じたいな。
印象に残ったプレーヤー
編集A:今回グランパスで印象に残ったプレーヤーはいますか?
デスク:オレはやっぱり宮原和也だな。下平システムを使われて、サイドでのバチバチが必要になってしまうとフィジカルで厳しい成瀬竣平だと狙われていた。
身長は大きく変わらないが、ストッパーで起用されることもあった宮原和也は前後方向のハイボールには強いし、守備でも成瀬竣平が手を焼いていたアリフを完封していた。ACLでは宮原和也の復権もあるかもしれないな。
編集A:そういえばデスク、こんなツイートしていましたよね。
デスク:吉田豊の左脚、ちょっと状態が悪いんじゃないかなって心配になってる。
編集A:2戦目は難しいかもしれませんが、3戦目は森下龍矢に任せても良いのでは、って気になりますね。
まとめ
編集A:それではシメに一言どうぞ。
デスク:最初にも言った通り、ACLでは勝ち点を積み上げることのほうが、内容よりも大事。それだけに初戦の勝利は大きい。素直に勝ち点3を喜ぼう。
編集A:薄氷の勝利でしたよね。いや、名古屋グランパスのスタイル的に圧勝できる試合というのは少ないですけど。
デスク:次の浦項スティーラーズ戦が勝負だな。
編集A:マテウスと相馬勇紀を84分使ってしまったので、ここで連続先発は難しいですね。
デスク:次の試合で引分け以上なら大きく突破が近づくと思うんだが、どういうセットを使ってくるか。イエローが3枚出ているので、どういうセットで選手を組み合わせるか。
編集A:ウィングは齋藤学と前田直輝のセットでしょうか。
デスク:浦項スティーラーズは左サイドが主軸なようなので、対面する右サイドハーフとサイドバックは手が入る可能性がある。宮原和也の連続先発、守備を考えると時間限定でマテウス起用もあり得るな。
編集A:中2日ですから選手起用の工夫が必要ですね。
デスク:勝ち点13以上とれば、だいたい突破できることを考えると、必要な勝ち点はあと10。それを踏まえたマネジメントをフィッカデンティがどのようにしてくるのかが楽しみだな。
編集A:次の試合は金曜日!楽しみですね!