横浜2連戦はコンディション不良もあり(モデルナワクチン2回目のあとに中2日連戦とは・・・)連敗。チームとしては最悪の時期に至っていると思われる。さすがにワクチンの影響も薄れているはずで、メンバーも新しく2人加わり、空気は変わってきているのではないだろうか。期待を込めてプレビューする。
湘南ベルマーレの状況
- 出場停止なし
- 田中聡が出場停止明け
- 大野和成が怪我で出場微妙
- 梅崎司・中村駿が移籍、杉岡大暉が復帰
IN | OUT |
DF 杉岡大暉 | MF 梅崎司 |
MF 中村駿 |
湘南ベルマーレの戦績
4勝9分10敗。
ここ5試合ではメンバーが揃わなかった浦和レッズ相手に勝利を挙げただけで、現在4連敗中。名古屋グランパスと共に不調のチーム同士の対戦となる。
ただし、湘南ベルマーレはここ5試合で7得点を挙げており、得点力の点では決して侮れない。ヴィッセル神戸やFC東京相手にも低い失点しか許していない。なんとか湘南ベルマーレゴールをこじ開けたい。
湘南ベルマーレの戦い方
湘南ベルマーレのプレーモデル。「湘南スタイル」
インテンシティの高さや走力、献身性という言葉に象徴される、Jリーグでも希有なしっかりとしたプレーモデルのあるチームだ。
インテンシティは、フィジカルと思考能力の強さと速さを表す言葉だ。
球際での強さ・激しさは湘南ベルマーレの生命線。インテンシティのフィジカル面を象徴する要素だ。こぼれ球などのルーズボールに対して体を強くぶつけて相手を弾きとばし、マイボールにする。そんなプレーが多い。強いだけでなく、機敏さ・速さもある。あまり高身長の選手が多くないのは、この機敏さ、速さを重視しているということも大きいだろう。これはチームスタイルにしっかりと現れている。
湘南ベルマーレのチームスタイル
引用元: 湘南ベルマーレ 2021 チームスタイル[攻撃セットプレー] | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
湘南のインテンシティの高さを示す値がハイプレス「70」(名古屋は43)フィジカル・コンタクト「62」(名古屋は48)、そして極めつけは守備から攻撃への切り替え「69」(名古屋は47)攻撃から守備への切り替え「73」(名古屋は42)だ。
ただし、インテンシティの高さは時にファールに繋がることもある。
引用元: 湘南ベルマーレ 2021プレビュー | 8月15日名古屋 vs 湘南 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
そのため、セットプレーからの失点は比較的多めになっている。
一方でグランパスは披ファール数が多いチーム。
ここが突破口になるのではないだろうか。
湘南ベルマーレのチャンスビルディングポイント
引用元: 湘南ベルマーレ 2021プレビュー | 8月15日名古屋 vs 湘南 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
このインテンシティの高さにして、湘南ベルマーレが今の順位にいるのは攻撃とパス、ドリブル・シュート、これらが19位にあることが原因だろう。
慌てずに、セーフティにプレーをして、ボールを前に届ければ、必ずチャンスはやってくる。
グランパスの状況
- 丸山祐市が全治8ヶ月の重傷(2ヶ月目)
- 山﨑凌吾が離脱中(最低3ヶ月/1ヶ月目)
- 金崎夢生がチーム練習に合流
- 試合出場はまだ難しそう
- キム・ミンテ選手が合流、疲れの見える守備陣だけにいきなりデビューの可能性大
- 出場停止はなし
湘南ベルマーレ対策
セットプレーで差を付けろ
谷晃生は素晴らしいセーブを魅せてくれる。ただ、オリンピック3位決定戦でもそうだったし、鹿島アントラーズ戦でもセットプレーからの失点は防ぎづらい。
高身長の選手がウェリントンくらいなので、そこを外せば勝機はある。
逆に湘南ベルマーレのセットプレーはハイボールよりも低くて速いボールをいれてくることが予想される。鹿島アントラーズ戦の大橋のゴールを再現させないように注意したい。
ウェリントンのヘッド警戒
やはりウェリントンは怖い。高さがあるだけに、Jリーグで2020年2位の自陣空中戦を誇ったキム・ミンテの投入も現実的だ。
ハイプレスをかわせ
インテンシティの高さが湘南ベルマーレの特徴なのであれば、確実にハイプレスがやってくると予想する。ここ数試合の状況を見ていれば、ウェリントン先発ではなく、町野・大橋の機動力の高いコンビが先発してきて、横浜FC戦の再現を狙ってくるはずだ。そこをなんとか防ぎたい。
グランパスとしては、プレスをかわせる位置にパスコースを確保すること。強いパスでハイプレスに追いつかれないようにすること。これが実現できれば、きっとクバがやってくれるはず。
良い試合になりますように