はじめに
鯱の大祭典もいよいよ最終日。
代表ウィークではありますが、名古屋グランパスは今シーズン初のルヴァンカップ、準々決勝を鹿島アントラーズを相手に戦います。
試合方式は、ホーム&アウェイ形式での開催となり、9/1は豊田、9/5は鹿島で行われます。
アウェイとなる9/5は無観客の開催がすでに決定しており、寂しいですが仕方ないですね。
ルヴァンカップは名古屋グランパスが優勝したことのない大会ですし、マッシモ監督も優勝を目指すと公言しています。
このプレビューを読んでいる時点で、魂が豊田スタジアムに出発している名古屋ファミリーの方も多いのではないでしょうか。
鹿島は難敵ですが、勝ち上がりたいですね。
勝ち上がりの条件
ホーム&アウェイ方式となる準々決勝の勝ち上がりの条件は下記のとおりです。
アウェイゴール数も勝敗を左右するため、ホームゲームで失点しないことも重要です。
- 90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分け。勝者は2試合の勝利数が多いチーム。
- 勝利数が同じ場合は、次の順によって決定する。
- 2試合の得失点差。
- アウェイゴール数。同数の場合は第2戦終了時に30分間(前後半各15分)の延長戦を実施。※延長戦ではアウェイゴールルールは適用されない。
- PK方式。(各チーム5人ずつ。勝敗が決定しない場合は、6人目以降は1人ずつで勝敗が決定するまで行う)
両チームの予想布陣
名古屋はいつもの4-2-3-1、鹿島はここ数試合で採用している4-4-2と予想します。
先発を予想するにあたり、私は下記のように考えました。
名古屋グランパス
- GKは怪我が無ければランゲラック。
- DFラインはリーグ戦の清水戦と同じ。鹿島は攻撃陣が強力なため、対人守備が安定している選手を優先すると考えられるため。
- DFラインからのビルドアップ時はパスの出口として中盤を3人並べた4-3-3に変化すると考えられるため、稲垣、米本のコンビに加え、相手選手の間で上手く位置取りでき攻撃の起点にもなれる阿部を先発起用すると予想。阿部の代わりに長澤の可能性もありますが、木本が負傷明けということもあり、リード時の逃げ切り要員として長澤を温存すると考えました。
- 両SHは好調の前田と疲労蓄積気味のマテウス。鹿島でのアウェイ戦も控えているのでマテウスは疲労を考慮して控えにしたいところですが…。試合出場が危ぶまれる状態では無い限り、マテウスを外す勇気をマッシモ監督は持てないでしょう。
- DFラインからのロングボールの出口が欲しい点、金崎が負傷明けで長い時間のプレーは恐らく難しい点からシュヴィルツォクがCFと予想します。
鹿島アントラーズ
- 選手のコンディション面から、1週間前に大勝した清水戦をベースにすると予想。
- 名古屋対策の定番、名古屋DFラインに対しCF2人とSH2人の4人でプレッシングを掛けると予想し、4-4-2の布陣と予想。
- 鹿島のHPでは犬飼がピックアッププレーヤーとして挙げられていたが、名古屋攻撃陣で高さのある選手はシュヴィルツォクだけであり、相馬監督は町田だけでも高さ対策は十分と計算しているのでは、と予想。
- 鹿島は横浜Fマリノス戦でも少人数のカウンターで2得点を奪い完勝しており、先発は若い荒木と上田、劣勢時にベテランの土居、遠藤を投入すると予想。
名古屋グランパスの勝ち筋
マッシモ監督は前日監督会見で下記のように述べています。
この大会をどう観るかという点に関しては、まず失点をしない。その上で勝つこと。2−1で勝つのと1−0で勝つのでは、すごく意味が変わってくるという見方を同時にするのが、このトーナメントでのホーム&アウェイ方式の第1戦を見る上で興味を持って観ていただけるポイントだと思います。
Football Labで両チームのスタイルを比較しても、ボール保持に固執せず、ボールを奪ったら即時に敵陣へカウンター攻撃を仕掛けるスタイルはよく似ています。
https://www.football-lab.jp/comparison/team/2021/127/2021/120/
失点しないと口にするのは簡単ですが、鹿島は得点パターンの4割以上がセットプレー絡みです。
当然このデータはマッシモ監督を始めとしたコーチ陣は把握しているでしょうし、自陣ゴール付近で奪ったボールをパスで繋ごうとして奪い返される、またはファウルによりセットプレーの機会を与えるリスクは避けたいと考えているでしょう。
鹿島は名古屋DFラインの4人に同人数のプレスを掛けてパスミスを誘発、またはインターセプトを狙うと思われるため、DFラインからCFやOH(図ではシュヴィルツォクや阿部)に縦パスを出して鹿島のプレスを回避しようと試みるはずです。
縦パスがCFやOHに上手く収まれば一気にカウンターのチャンス、失敗すれば鹿島にボールを保持され自陣ゴール前で守備ブロックを作り耐える展開になります。
シュヴィルツォクや途中出場と思われる金崎も万全とは言えないコンディションではありますが、センターフォワードやトップ下からサイドのアタッカーへ繋ぐことが出来れば、鹿島の失点パターンで上位を占めるクロスからのシュート、セットプレーに結び付けられるでしょう。
あまりチャンスは多くないかもしれませんが、2戦目が楽になるような複数得点を期待したいですね。
おわりに
愛知県でも緊急事態宣言が発令され、豊田スタジアムに行くことを断念した名古屋ファミリーも多いかと思います。
これを機会にスカパー導入を検討されている方は、手続きをお早めに。
現地観戦される方もそうでない方も、名古屋の勝利を信じて応援しましょう。
良い試合になりますように。