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#ルヴァンカップ プライムステージ 準々決勝 第1戦 鹿島アントラーズ戦レビュー #grampus #antlers #喋る机

編集A:週中のレビューは #喋る机 シリーズということで、今日もよろしくお願いします

デスク:ゆってぃさんやラグさんのレビューもいいが、いつも同じテイスト、同じサッカー観のレビューばかりでも面白くないと思うので、たまには柔らかめのレビューっていうのも多様性の観点からよいと思う。気楽に最後まで読んでみて欲しい。

スターティングメンバー

グランパス・アントラーズのスターティングメンバー
グランパス・アントラーズのスターティングメンバー

鹿島アントラーズの先発から見た狙い

編集A:前回対戦時から、左サイドバックが杉岡大暉から安西幸輝に、永木亮太から三竿健斗に、小泉慶からアルトゥール・カイキ、ファン・アラーノから上田綺世、というように4人を入れ替えています。

デスク:前回のアントラーズは前線の6枚をフルに使ってグランパスの後ろ6枚が手も足も出ないようにした。犬飼智也のラッキーパンチで先制されていたのも大きい。グランパスはディフェンス陣がヨレヨレになったところで杉岡大暉に2点目を決められ、試合終了だった。

編集A:前田直輝のゴールがオフサイド判定になったのも辛かったですね。

デスク:とにかくこの試合は小泉慶が鬼神のごとき働きだった。今シーズンの彼のベストパフォーマンスだったんじゃないだろうか。

編集A:小泉慶と、得点を取られた杉岡大暉がいなくなった代わりに、上田綺世が復帰しています。

デスク:全体的に、中盤の構成も、サイドの構成も守備向きの構成ではない。アントラーズ的には「とにかくアウェイ・ゴールを獲って、リードしたい」という意思が強く感じられる。

編集A:アルトゥール・カイキはかなりオフェンシブなプレーヤーですからね。

デスク:湘南ベルマーレ戦の再現を狙っているだろう。こちらは中2日で、アントラーズは中3日、しかもターンオーバーを大胆にやっているところが怖いところだ。

編集A:なんとか前半を0点で抑えたいところですね。

名古屋グランパスの先発から見た狙い

編集A:グランパスは前回対戦時に比べて、丸山祐市、山﨑凌吾と齋藤学が傷病でベンチ外。代わりにキム・ミンテと柿谷曜一朗、そして前節3試合ぶりに復帰した相馬勇紀がスターティングメンバーです。

デスク:意外なほどに変更しなかったな。前節から比べると宮原和也→成瀬竣平、森下龍矢→相馬勇紀だけだ。成瀬竣平の起用は、またハイプレスを食らうことを想定して、ビルドアップの出口になれることを期待したから、だと思う。対面のアルトゥール・カイキと安西幸輝というのは結構守備面で重いタスクになりそうだが。

編集A:ヤクブ・シュヴィルツォクが2戦連続ベンチ外です。

デスク:前節清水エスパルス戦で、スタンドでの観戦もしていなかったということなので体調不良なのではないだろうか。PCR陰性だったけど、発熱している、とか。軽い怪我ならスタンドで観戦をしているだろうからな。

編集A:たいしたことがないことを祈ります。

前半

編集A:受けに回ると思われたグランパスが、序盤攻めたてます。

デスク:前回対戦時(2-0で敗戦)と同様、アントラーズは沖悠哉か、センターバックが成瀬竣平のところを中心にロングフィードで狙った。

編集A:そこは予想がつきそうなところでした。なのになぜ成瀬竣平だったのでしょう。

デスク:そこはフィッカデンティ監督が、仕込んできた形ということなんだろう。赤鯱新報の記事を参照してみて欲しい。ハッキリと、「裏を狙う」という意識があったことを語っている

参照先: 成瀬竣平「自分たちが今まで積み上げてきたものを試合でしっかり出せたのかなと思います」【名古屋vs鹿島】試合後の選手コメント

編集A:相馬監督のアントラーズといえば、守備をセットしてのカウンターと、ハイプレスで相手をはめ込むという2つの戦略を使い分けていますね。前回対戦時は後者でやられました。

デスク:グランパス相手の場合はグランパスが引きがちなので、前者、前節横浜Fマリノスを撃破したやり方が通用しないという判断だろうな。前からはめ込もうとすれば、必然的に裏にスペースができる。得点には繋がらなかったが、右サイドの空いたスペースのところに成瀬竣平が何度もスルーパスを出していた

編集A:それができるのが成瀬竣平ということですね。

デスク:そうだ。で、実際成瀬竣平がサイドに引っ張り出されたときは、稲垣祥と前田直輝、マテウスまで降りてきて、中谷進之介が可能な限り引っ張り出されてゴール前を空けないようにしていた

編集A:狙われるのが最初からわかっていれば仕込むことができる。というわけですね。

デスク:当然、それだけサイドに枚数をかけてしまうと中盤が米本拓司1人、ないしは柿谷曜一朗と2人ということになってしまう。

編集A:ディエゴ・ピトゥカが浮いてしまうシーンが散見されました。

デスク:ただ、ピトゥカがペナルティエリア外からいくらシュートを打っても運が悪くなければ入らない、ということだ。とはいえ、ピトゥカにあまりにも好き勝手やらせてしまっていたので、途中から前田直輝にピトゥカをマークしろ、という指示がでていたな。

編集A:あまりマークできていたように見えませんが・・・。

デスク:そういう意識をしているだけで問題ないんだよ。

先制点

編集A:前半12分と、かなり早い時間帯に先制点が入りました。

デスク:この先制点には布石があったな。まず、この試合、1トップのはずの前田直輝が先制までの時間帯、ほとんど右サイドにいた。

編集A:そうなると、これまでのグランパスでよくあったサイドで選手が縦並びになって渋滞してしまうということになりませんか。

デスク:どちらかがボールを受けに回ったら、どちらかがサイドのライン裏に走ることを狙う。そういう約束事を課して、それでサイドの裏を攻略しよう、となっていた。恐らくフィッカデンティがこの試合に仕込んできた形の1つがこれだろう。

編集A:マテウスも前田直輝も、それで裏を狙う形が見えましたからね。

デスク:ずっと縦を見せられていたら、マテウスの急なカットイン(ピッチの内側に切り込むこと)は溜まらなかっただろう。

編集A:三竿健斗が不用意なファールを冒し、FKに。

デスク:ここもフィッカデンティが仕込んできた形だな。初見殺しのやり方だ。

編集A:柿谷曜一朗のインタビューでは、こんな風に語っていました。

マテウスのボールは速いので、抑えられる角度でみんな飛び込むことは意識していたと思いますし、ミンテから素晴らしいボールが来て、僕が決めましたけど後ろにも選手はいましたし、練習でやってきた通りの結果がチームとして出せたかなと思います。

引用元: 柿谷曜一朗「ミンテから素晴らしいボールが来て、僕が決めましたけど後ろにも選手はいましたし、練習でやってきた通りの結果がチームとして出せたかなと思います」【名古屋vs鹿島】試合後の選手コメント (公開部分)

デスク:速いボールがくることを予想しているところに、緩いボールを入れて、キム・ミンテの高さを活かす。何回もは使えないワザだが、鹿島は面白いようにひっかかった。そしてゴール。

編集A:中2日でよく仕込んで来ましたね。

デスク:いや、構想はもともとあったのだろう。だが実はマテウスは緩いボールでコントロールするのはそんなに上手くない。だから、うまくいったのが今回が初めてなんじゃないだろうか。

編集A:ああー、たしかに。ゆるいボールを蹴って変なところに飛んでいくことが多いですよね。

デスク:そういうところが「持ってる」と言えるだろう。

グランパスの死んだふり

編集A:先制後、グランパスはそれまでと打って変わって引きこもります。

デスク:いさぎよいくらいの6バックだったな。でも死んだふりだった。

編集A:え、ただ押し込まれていたわけじゃないんですか?

デスク:押し込ませて、裏にスペースができるのを待つ。2017年とか、2018年によくやられたヤツだ。

編集A:ああ・・・ああ・・・確かに。よくやられてましたよね。

デスク:実際、前半20分に押し込まれている中で前田直輝が独走で沖悠哉と1:1になるシーンがあった。

編集A:あれは沖悠哉のグッドセーブでしたね。

デスク:フィッカデンティは「前半30分までに複数得点できるチャンスがあった」と言っていた。実際これを含めてチャンスはいくつもあったし、死んだふりだったのは間違いない。

「今日の試合に限って話をするのであれば、まず前半が30分から35分ぐらいまでの時間帯まですごくずっと狙いをもった形、用意していた形でチャンスも多く作れてすごく良いサッカーを展開できたのではないかと思います。」

引用元: 「カシマでもしっかりやりきって、次のステージに進みたい」【名古屋vs鹿島】マッシモフィッカデンティ監督記者会見コメント (公開部分)

編集A:押し込まれていたのは前半残りずっとでしたが、なんで30分~35分までは狙い通りで、その後は違ったんでしょうか?

デスク:フィニッシュ(シュート)まで行かれるようになったのが許容できなかったんだろうと想像する。詳細は俺にもわからない。ただ、いくらなんでも押し込まれすぎでは?と思ったのは確かだ。ピトゥカのミドルのうち1本でも決まっていたら展開は変わっていただろう。

編集A:たしかに。ヒヤヒヤでしたものね。

デスク:ただ、あの時間帯、前田直輝とマテウス以外は緊張感で頭は使って、頭が疲れることはあっても身体の疲労は抑えることができただろうな。

編集A:死んだふりというのもまったくわからない話ではなかったですね。

後半

編集A:後半になると、前半最初のような形に戻してきました。

デスク:それでもある程度は押し込まれていたがな。

編集A:グランパスのカウンターが有効に機能していましたね。

デスク:その中で炸裂したのが、中谷進之介キム・ミンテのロングフィードに成瀬竣平が抜けだしたシーン。成瀬竣平はハッキリと、「鹿島アントラーズのDFラインが乱れているのを見て、自分で行こうとした。(意訳)」と語っている。そのクロスを稲垣祥が押し込んでゴール。

編集A:安西幸輝常本佳吾がスライディングでクリアしようとしたのがうまく沖悠哉を外す結果になりました。

デスク:ラッキーな得点ではあるが、2-0になったらもう、また死んだふりでいい。

編集A:たしかに。そして死んだふりからのカウンターで3点目に繋がりそうなチャンスもありました。

デスク:相馬勇紀のヤツな。あれは惜しかった。柏レイソル戦で見せた形を思い出したな。

編集A:その後は和泉竜司、荒木遼太郎、エヴェラウド、永戸勝也と投入され、攻めたてられます。

デスク:やはり荒木遼太郎は素晴らしかったな。

編集A:怖いシーンを何度も作られました。あれだけ守ってるのに。

デスク:スコアから見たら完勝だが、気分的には薄氷を履むような勝利だったな。

編集A:アウェイゴールを与えなかったのも良かった。

デスク:しかしまったく安心はできない。フィッカデンティも言うように、鹿島アントラーズは120%のチカラを出してくるだろう。

編集A:決してもう勝っただなんて思えませんね。

勝ち抜け条件

デスク:勝ち抜け条件をまとめてくれ。

編集A:ルヴァンカップのルールは、 【公式】JリーグYBCルヴァンカップ:About Jリーグ:Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp) にまとめられています。

90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分けとする。各回戦の勝者は2試合の勝利数が多いチームとする。勝利数が同じ場合は、次の順によって決定する。

  1. 2試合の得失点差
  2. アウェイゴール数
  3. 第2戦終了時に30分間(前後半各15分)の延長戦
  4. ※延長戦ではアウェイゴールルールは適用されない
  5. PK方式(各チーム5人ずつ。勝敗が決定しない場合は、6人目以降は1人ずつで勝敗が決定するまで)

デスク:みんなにわかりやすいようにまとめてくれ。

編集A:はい。以下のようになります。

第2戦の名古屋の勝敗

結果

名古屋勝利

勝ち抜け

名古屋引分け

勝ち抜け

鹿島1-0名古屋

勝ち抜け

鹿島2-0名古屋

延長戦+勝敗つかない場合PK

鹿島3点差以上勝利

敗退

鹿島2-1名古屋など1点差負け

2試合の得失点差で勝ち抜け

鹿島3-1名古屋など名古屋得点の上で2点差負け

アウェイゴール数で勝ち抜け

グランパスの勝ち抜け条件

デスク:ありがとう。要するに2点以上取られなければ勝ち抜け確定、ゴールを挙げれば2点差でも勝ち抜け、だな。

編集A:はい。有利なようでも難しいと思いますが・・・

デスク:なんとか頑張って欲しいな。

まとめ

編集A:それではまとめをお願いします。

デスク:これまであまり対策らしい対策をとってこなかったフィッカデンティが中2日でここまで仕込んでくるとは思わなかった。対策勝ちと言って良いだろう。

編集A:ただ相馬直樹監督もこれで終わる監督ではないですよね。

デスク:間違いなく、後半見せた全力攻撃モードでのスターティングメンバーになると思う。おそらく「死んだふり作戦」は通じない。その上でどうするか。ひょっとしたらまた北海道コンサドーレ札幌戦で見せたような5バックを最初から見せてくる可能性もある。

編集A:そうなると、高さのある藤井陽也を最初から使ってくる、という期待があります。

デスク:ボールを引き出すことのできる長澤和輝を起用してくるかもしれない。

編集A:両監督の知恵比べが楽しみですね!

この試合のGood!

  • 前田直輝の復調。カウンターを完璧にこなしていた。やっとマテウスとの棲み分けに解を出せた感じがする
  • キム・ミンテと中谷進之介の獅子奮迅。よくあの攻撃を0点で抑えきった
  • マテウスが途中切れそうになりながらも集中して守備に戻っていたこと
  • 裏を狙う意識を高めた成瀬竣平の成長

この試合のMore!

  • 途中で鹿島アントラーズの圧力に負けてしまった前線と中盤

次も良い試合になりますように

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About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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