はじめに
今回は小ネタです。
良い選手と評する基準は、人によって違います。
人によって評価が違う、ということは、自分の抱いている選手のプレーの印象と実際のデータを集計しているデータサイトでは評価が違う点があるはずです。
というわけで、2021/9/30時点のデータですが、名古屋グランパスの選手についてFootball LabとSofascoreの評点を並べてみました。
名古屋ファミリーの皆様それぞれが考える「ぼくのかんがえたさいきょうのなごやぐらんぱす」を妄想していただく一助になれば幸いです。
Football LabとSofascoreにおける名古屋グランパス所属の選手の評点
参照したサイト
選手の評点に関しては下記サイトを参照しています。
Football Lab https://www.football-lab.jp/nago/
Sofascore https://www.sofascore.com/team/football/nagoya-grampus-eight/3136
指標について
Football Labプレイスタイル指標
全体の3分の1以上出場した選手を対象に、90分換算したデータから計算しています。
Rateは1-20段階、リーグの平均は7点とのことです。
- 決定力
- ワンタッチシュート力
- ヘディングシュート力
- ロングシュート力
- セットプレーシュート力
- パスレスポンス力
- ドリブルチャンス力
- クロスチャンス力
- パスチャンス力
- ビルドアップ力
- 敵陣空中戦力
- 自陣空中戦力
- 守備力
- ボール奪取力
- カバーエリア
各項目の詳細な説明を知りたい方は下記リンクからご確認ください。 https://www.football-lab.jp/pages/playing_style/
Sofascore Rating
SofascoreのRatingは下記リンクに説明があります。
Sofascoreの選手Rating平均は6.86点とのことです。
https://www.sofascore.com/news/sofascore-player-ratings/
名古屋グランパスの選手の評点
両サイトの評点をまとめると下記になります。
出場時間が少なくても評点するSofascoreと一定時間の出場時間がないと評点を付けないFootball Labでは若干評点の傾向に差があります。
個人の感想ですが、Sofascoreの方が若干厳しめの評点に思えます。
チーム全体を見た個人の感想は下記です。
- DFラインの選手は持ち場を大きく離れることをマッシモ監督が嫌うため、カバーエリアの評点が低い
- 中盤の真ん中を担当している選手はカバーエリアの評点が高く、広範なエリアをカバー可能なことが試合出場メンバーに入ることの必須条件
- 中盤のサイドを担当している選手はドリブルチャンスの評点が突出しており、ドリブルで仕掛けられることを重視している
- FWは決定力だけでなくカバーエリアの評点が高いことから、攻撃から守備の切り替え時や守備ブロックを作るときに自陣ゴール前まで戻れる走力も要求されている
皆様はどのような感想を持たれたでしょうか?
GK
J1リーグ戦に出場しているのがランゲラックのみですが、Football LabはGKの評点はありません。
しかし、Sofascoreでは7.04点と平均以上の安定したパフォーマンスを発揮していることが分かります。
クリーンシートのシーズン新記録を大幅に塗りかえることを期待しています。
DF
ビルドアップ、守備の評点が高い選手が多いですが、木本、キム ミンテの自陣空中戦の評点の高さが目立ちます。
また、森下のカバーエリアの評点、吉田豊以上となっている守備の評点や出場時間が少ないながらもSofascoreでは高得点を叩き出している藤井など、若手も含めて全般的に評価点が高い傾向です。
MF
カバーエリアの評点が高いのは共通していますが、米本、稲垣のボール奪取の評点の高さが目を引きます。 稲垣はSofascoreでの評点が名古屋グランパスの選手の中で1位です。
また、長澤は特に低い評点の項目がなく、その点が最近の試合でマッシモ監督が起用を増やしている理由の一つなのではないかと推測します。
FW
Sofascoreで評点が高いマテウス、相馬はFootball Labでも評点が高いです。
ビルドアップには関与している選手は少ないですが、カバーエリアが平均の7点より多い選手が多いのはFWにも守備での貢献を求めているマッシモ監督らしいとも言えます。
また、山﨑の敵陣空中戦の高さは改めて評点をみると素晴らしいですね。
個人的には、シュヴィルツォクがFootball Labの基準出場時間をクリアした際に決定力の項目がどの程度になるのか、その点に興味があります。
選手の評点を見て生じた個人的疑問
阿部の起用について
阿部は今シーズンの出場時間が少ないですが、データ上のカバーエリアは稲垣、米本、長澤と遜色ありません。
ポジション的にOHかSHという攻撃的ポジションの選手であり柿谷やガブリエル シャビエルとの競争になるのかも知れませんが、前線からのプレスによる守備で失点を防ぎたい場面でも十分チームに貢献できる選手であると考えます。
まだまだ連戦は続きますし、阿部の出番がまた増えることを期待しています。
相馬と森下の同時起用は成立可能か
相馬と森下のドリブルチャンス、クロスチャンスの評点の高さを見ると、左SHでどちらかを起用するだけでなく、左右のSHとして同時起用、または左SHに相馬、左SBに森下という縦関係で起用したいと思う人もいるのではないかと思います。
マッシモ監督は攻撃より守備を重視し、無失点で試合を進めることを前提でチーム戦術を構築しています。
実際の采配で見られることはないでしょうが、得点を取りに行く際のオプションとして個人的にはアリなのではないかと思います。
おわりに
今回はデータサイトの評点から現在の名古屋グランパスの選手の評価、そして選手起用についての妄想を膨らませて書いてみました。
皆さんも試合の先発を予想する際や選手の数字的評価を調べる際にFootball LabやSofascoreなどのデータサイトを覗くと面白い発見があるかもしれません。