はじめに
水曜日の湘南ベルマーレ戦でJ1リーグ2勝目をあげた名古屋グランパス。 今節は北海道コンサドーレ札幌と連勝を賭けて戦います。
札幌はJ1リーグ未勝利ですが、湘南と同じく前線からアグレッシブにボールを奪いに来るスタイルであり、簡単な相手ではありません。
長谷川監督も「まずは先制点にこだわって闘っていきたいですが、札幌は簡単なチームではありません。強い気持ちを持って闘わないと勝負にならないと思います」と警戒しています。
この試合をプレビューします。
両チームの予想布陣
両チームの負傷者などを踏まえ、先発を予想しました。
①名古屋グランパス
名古屋は今シーズンの基本布陣4-2-3-1、自陣での撤退守備時は4-4-2の予想です。
- GK:不動の守護神、ランゲラックと予想します。
- DF:CBコンビは藤井と中谷、右SBは宮原、左SBは吉田豊。中谷は湘南戦でコンディションが良くなさそうな動きでしたので、藤井にDFラインを引っ張る役割を期待したいですね。
- MF:CMは稲垣祥とレオシルバ、OHに柿谷、左SHに仙頭、右SHにカストロを起用すると予想。前節は仙頭が左SHの位置でビルドアップに多く関与していましたので、今節も役割は変わらないと予想します。前節に決勝点をあげた阿部は途中出場で試合の流れを代える役割ではないかと推測しています。
- FW:CFは酒井と予想します。前節は金崎がベンチ入りもしなかったのが気になりましたが、今節は試合に絡むことを期待しています。
②北海道コンサドーレ札幌
札幌は3-4-2-1の布陣と予想します。敵陣では2-3-5に可変し、選手配置で数的有利な状況を狙います。
前線からアグレッシブにプレスを掛けてくる強敵です。
- GK:菅野と予想。
- DF:3バックは田中、宮澤、福森のトリオと予想。この3名はヘディングやフィジカルの強さより、ボール保持時のパスを配給するプレーにより強みを発揮するタイプです。
- MF:CMは深井と高嶺、両WBは金子と菅、SHは駒井、荒野と予想します。特に金子は左利きでドリブル突破も得意なため、自由にプレーさせると危険な選手です。
- FW:Gシャビエルの1トップと予想します。札幌は1トップが0トップ気味にボールを中盤まで下がって受け、空けたスペースをSHやWGに使わせることが多いので、ラストパスを供給出来る選手として先発起用を予想しました。
名古屋グランパスの勝ち筋
①押し込まれる時間帯でも耐えきれるか
札幌は敵陣で2-3-5の布陣に可変し、名古屋の4-4ブロックで数的同数、札幌CBがもう1名ポゼッションに絡むと1名分数的不利になります。
札幌のCFは0トップ的に中盤に下がってボールを受けて前を向く、CFが空けたゴール前のスペースにSHが侵入するなどマークに付くのが難しい状況も発生します。
名古屋が前線からプレスをしボールを奪う状況が90分続くわけではありませんし、数的不利の状況はある程度受け入れるにしても、名古屋側は辛抱強く守備をする時間帯もあるでしょう。
名古屋の両SHが守備時に帰陣する際の戻りが遅ければマークの付かない札幌の選手が更に増えるため、自陣ゴール前で守備ブロックを作る状況では、全員がサボらずにプレーすることが必要です。
②カウンターに加えてサイドから札幌DFラインを攻撃する
札幌が人数を掛けてボールを保持し攻撃するということは、名古屋が中盤でボールを奪い札幌ゴール前までパスを早く展開できれば、得点のチャンスが増えます。
長谷川監督も相手DFラインの裏を狙う動きに関しては手ごたえを感じている様子ですので、名古屋の攻め手として仕込んでいると思われます。
https://www.chunichi.co.jp/article/450368
また、今シーズンの札幌の11失点の内、3割近くの3失点がクロスからの失点です。
https://www.football-lab.jp/nago/preview/
名古屋は前節の湘南戦で阿部のクロスから裏抜けを狙った相馬が倒されPKを獲得するシーンがありました。
札幌は前節の鳥栖戦でもサイドからのクロスで失点しています。
サイドからDFライン裏のスペースを狙う回数が増えれば、札幌の3バックは高さ、強さに長所があるわけではない為、名古屋が優位に立てる可能性は高まります。
期待したいですね。
おわりに
他チームと比べ消化試合数が少ないとは言え、前節の湘南ベルマーレ戦の勝利でホッとした名古屋ファミリーの方も多いかと思います。
まだ2勝目を挙げたに過ぎませんが、本日も勝利して連勝を期待したいですね。
良い試合になりますように。