5試合勝ちなしで大荒れに荒れたグランパス界隈。3万7000人に爪痕は残せたのか。同じくゴールデンウィークで注目を集めるだろう試合で、熱いプレーを魅せられるかで一時的な客を定着させられるかが決まる。その試合をプレビューする。
スターティングメンバー予想
名古屋グランパスの予想スターティングメンバー
- 長澤和輝が今シーズン絶望。明らかに交代要員が足りなくなったセントラルMF陣で、交代要員に吉田温紀がとうとう候補に。リードしている展開なら出場もあり得るかも。
- 宮原和也が原因不明の離脱中。甲田英將も怪我との情報。
- 酒井宣福がようやく復帰。
- マリノスのサイド攻撃に対して左サイドを吉田豊にしてくる可能性もあり。
- 中3日なので比較的コンディションは悪くないと思われる。
- 3バックとマテウス・カストロを中心に組み立てしてくる予想。
- 出場停止はなし
横浜F・マリノスの予想スターティングメンバー
- 出場停止はなし
- ACLで勝ち癖をつけて帰ってきている。ターンオーバーをしっかりとしてきたのでサブメンバーを含めて万全の状態で臨んでくると思われる。
- そのため、スターティングメンバーは読みづらいが現時点でのベストメンバーを予想。
- 角田涼太朗がACLを経てレギュラーを奪取か?
- 4-2-1-3で組み立ててくると思われる。仲川輝人とエウベルは逆になることもあり。
横浜F・マリノスの戦績
5勝3分2敗と、4位につけている横浜F・マリノス。平均得点:.1.7(名古屋グランパス:0.8)は、驚異的。鹿島アントラーズが3失点で大敗を喫したところからも1度乗せてしまうと危険な相手である。一方で平均失点:1.1(名古屋グランパス:1.1)は名古屋グランパスと並ぶ。得点が上回っているところが現在の順位を表している。
横浜F・マリノスの戦い方
横浜F・マリノスはピッチの幅を広くとってスキマを作ってくる戦い方をしてくる。
サイドでボールを持てば、そこに2人くらいの人が集まる。そうなると本来そのポジションを守る以外の人間が参加するわけで、余分に守備に参加した選手の分のスペースが空く。
通常それをフォローするのが周囲の選手で、ズレてそのスペースを埋める。(=スライドする)
川崎フロンターレはボールを素早く回すことでズレが追いつかないようにすることで相手を打破するが、横浜F・マリノスは空いたスペースに後ろから守備の選手が参加することで、そのスキマを突いてくる。守備の選手の攻撃参加、特にサイドバックの攻撃参加が横浜F・マリノスの攻撃力の秘密だ。
横浜F・マリノスのチームスタイル
マリノス | グランパス | |||
シュート率 | 指数 | 指数 | シュート率 | |
-24.60% | 65 | 攻撃セットプレー | 54 | -21.10% |
-9.20% | 59 | 左サイド攻撃 | 52 | -14.40% |
-38.30% | 65 | 中央攻撃 | 49 | -28.40% |
-17.40% | 74 | 右サイド攻撃 | 37 | -13.30% |
-23.40% | 62 | ショートカウンター | 45 | -20.30% |
-18.60% | 62 | ロングカウンター | 55 | -8.60% |
-21.20% | 63 | 敵陣ポゼッション | 43 | -27.50% |
-9.30% | 70 | 自陣ポゼッション | 45 | -3.60% |
グランパスと比較してみるとわかるが、ボールを保持することもできるし、相手に持たせてカウンターをすることもできる。
なんの対策もしないで向き合ったらまずやられてしまう。データだけみるとそれだけの差がある。
引用元: 名古屋グランパス 2022プレビュー | 5月7日横浜FM vs 名古屋 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB のデータをもとに表化
横浜F・マリノスのチャンスビルディングポイント
引用元:名古屋グランパス 2022プレビュー | 5月7日横浜FM vs 名古屋 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
グランパスに比べてこれも圧倒的な数値。守備の値は攻撃特化型であるために低いだけである。
横浜F・マリノス対策
3バック+森下龍矢・相馬勇紀でゴール前にスペースを作るな
横浜F・マリノスはスペースを作って攻めてくる。しかしグランパスは3バック+ウィングバックでスペースを埋めた戦い方をしている。マリノスとしては実はやりづらい相手のはずだ。
実際ACLでも3バックの全北現代に攻めあぐね、カウンターからPKを与え、敗戦を喫している。
そう、グランパスがそのゲームを再現しようじゃないか。流れの中での得点?それよりもPKであろうと点を取って、勝利が欲しい。
伝家の宝刀セットプレーに気をつけろ
引用元:名古屋グランパス 2022プレビュー | 5月7日横浜FM vs 名古屋 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
17得点中10得点が、クロスとセットプレーで生み出されている。そこに不安のある名古屋グランパスとしては、藤井陽也の高さに期待したい。逆にマリノス目線で言えば、高さのある藤井陽也を外した狙いでキックを蹴ってくると思われるので、守備側としては狙いは絞りやすいはずだ。集中して守りたい。
マリノスDFの攻撃参加を裏返せ
鹿島アントラーズ相手に3-0で勝った試合だが、実は前半は鹿島アントラーズのほうが決定機が多かった。その理由は、DFが攻撃参加をする裏を、サイド攻撃で突いてクロスに選手が飛び込むようなプレーを繰り返していたからだ。丁度京都サンガ戦で森下龍矢とマテウス・カストロの2人でカウンターをしかけてシュートに持ち込むようなプレーがあったが、あれを想像してくれれば良い。
惜しくもゴールはならなかったが、1つでも決まっていれば試合展開はまったく逆になっていたかもしれない。
良い試合になりますように