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作られたズレ、チーム内の思い込みのズレ 2022年J1リーグ第31節 vs 横浜F・マリノス戦マッチレビュー #grampus #fmarinos

30周年記念試合は厳しい試合に。Jリーグ首位のチームの強さと、自分たちのチームのモヤモヤを突きつけられる日になりました。

試合情報

名古屋グランパス・横浜F・マリノスのスターティングメンバー・ベンチ
名古屋グランパス・横浜F・マリノスのスターティングメンバー・ベンチ

名古屋は酒井が復帰、内田がウイングに入ることに。マテウスも気合の復帰を見せる中でどういう試合になるのか注目を集めました。

プレスを誘われる

名古屋が試合開始から苦労したのは仙頭の前にいる選手の対応だった。基本的には岩田が立つ形で仙頭に小池or岩田のプレスの選択肢を迫る。名古屋は仙頭を横浜の最終ラインに対してプレスに行く形を取る。すると小池には内田が付く形となり、水沼は丸山がつくような形となる。

こうなるとピッチ中央での広いスペースで3対3が発生する。この形が目に付く。

スペースが空くプレス
スペースが空くプレス

岩田が立つだけではなく。小池が仙頭の前に立つ事も。こうなると名古屋は仙頭、永井、マテウスが横浜の最終ラインへプレッシャーへ行くことに。その時に喜田がスッと大外へ流れる。そして内田をいつも通り大外へ貼り付ける。そうすることで渡辺が浮くのでそれに連動して稲垣がプレスに参加する。稲垣までもいなくなった中盤を管理するのは永木ただ一人。永木が守備の時に曖昧なポジションを取っているように見えたのは孤立した状態からなんとか味方が戻ってくるまで時間を稼ぐために相手に振られても気合で付いていく部分の延長だった。

小池→喜田→小池という前進にも対応していた内田も前半からかなりきつそうな印象を受けた。

人を変えてプレスを誘う横浜
人を変えてプレスを誘う横浜

11分45秒にもプレスを剥がされたシーンがあった。このシーンでは中央の狭い場所で横浜の選手が密集していた為にそこへ名古屋のプレス部隊3枚がプレスに行った。前線としては『選択肢を制限した』と感じていただろう。しかし、一列後ろは数的不利、サイドを使って中央をこじ開けられてしまった。

プレスの裏の数的不利
プレスの裏の数的不利

そもそも論として、3421において名古屋がプレスと回収がある程度ハマっていたのは『ボールサイドと逆のインサイドハーフの選手が運動量でセンターをカバーしている』という前提だった。マテウスや重廣の守備に対してのハードワークを担保としていたが、マテウスは怪我明けの責任なのか少しこの試合では自分一人で攻撃の面で打開しようとする気持ちが強く、横浜の最終ラインを誘導した後に横浜の前進の速さについていくことが出来ず、仙頭は最終ラインのプレスに迷う時間が続いた事で後ろへの意識が低くなってしまった。

あと一歩の攻撃が見えた前半

攻撃に関しては右では森下とマテウスが大外に広げた部分に中谷が侵入する形を前半で見せ、左では13分44秒頃、内田が奥を取ることで仙頭が外から中央へのパスを刺し込む。永井のフリック先にマテウスがいれば一点というチャンスだった。

左右での攻撃のアイデア
左右での攻撃のアイデア

失点シーン

1失点目は永木が対応した時点で3対1のシチュエーションが決まり手だった。岩田が仙頭を手前まで引き込んで高岳のパスコースを作った。内田は大外に流れた選手の対応から戻ってフルダッシュ。水沼まで抑えたが、戻ってきた稲垣はプレッシャーに参加しない選択肢を取る。(左側だけきっておけばいい)稲垣と内田が左を絞っている中で、永木としては稲垣or内田が最速でもどってくれているはずだからサイドへ流す誘導を、その時に取れたらワンチャンスというボールを引っかけるチャレンジを交わされた。

横浜のゆったりとしたプレー再開に合わせてゆったりとプレスに入った所を綺麗につかれてしまった。

1失点目
1失点目

2失点目はスローインから。スローインでもプレスでハメ切りたい名古屋は稲垣も永木もボールサイドに寄せる判断。ここを抜かれた時点でどうしようもなかった感じはあるが、中谷が必死に遅らせ、永木と稲垣が戻って来てアンデルソン、水沼のチェックが入ったがその後ろからくる喜田にシャドーの選手がマークにつけなかった事が厳しかった。

どちらの失点も『数的不利を作らせてしまった』部分が共通点。

試合後感想

  • 恐らく選手の中には予想外の部分があった選手もいただろうなと(普段ならマテウスが守備に積極的に入ったり、攻撃では味方を使ったりしてくれる所が今回はそれが明らかに少なかったりしていた)
  • 攻撃から守備の切り替えの時の出力を出す。という部分がどうしても緩くなる選手がいるとそれのフォローで誰かがキツイ時間を過ごしている。(今回のきつい役割で言うと内田と永木)
  • パスが短くなったシーン。ノンプレッシャーでのクオリティ不足だけでなく、この選手はこういう動きをするからこういう工夫をして出してあげよう。というパスや、あの選手がきつくなるから工夫しなきゃ!という部分で受け手がアクションを起こしていないシーンがかなり目立った。プレーの基準がぶれたらクオリティ以前にボールはつながらない。
  • 攻撃では両サイドとも工夫が見られたが恐らく観てる人達はその次のクオリティを求めている。あと一歩
  • 酒井、マテウスおかえり!
  • 2失点した時点で「点を取り返しに行く」という決断をした中で残りの2失点をどういう評価にするのか?は難しい所。

さいごに

今シーズンはもちろんのこと10年、20年、30年、前の事。済んだことを変える事は出来ません。

今を見つめて、どう後押しするか。僕らにできることを探して。

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