はじめに
名古屋グランパスから日本代表初選出となった森下龍矢がエルサルバドル戦で初出場しました。名古屋グランパス出身の選手としては菅原由勢、伊藤洋輝、相馬勇紀(レンタル移籍中)が選出されておりますが、今回は森下のプレーを現地観戦した感想を短くまとめました。
あくまで私が現地観戦して感じたことであり、皆さんの感想とは違うかもしれません。いち名古屋グランパスファンの戯言ということでご笑覧ください。
試合内容
試合は6-0で日本が勝利、開始1分で日本代表が先制、開始3分でエルサルバドルの選手が1名退場し、日本代表の圧勝という内容でした。
果たして日本サッカー協会が国際試合を組んだ目的が達成されたかは不明ですが、出場した選手にとっては今後の選手選考に向けたアピールの場になったのでは無いかと思います。
試合前
名古屋グランパスのホームである豊田スタジアムでの開催とはいえ、ウォームアップの最初で日本ゴール裏から森下コールがあったのには素直に感動しました。いちサッカーファンでしかありませんが「この光景を目にするだけでも現地観戦した甲斐があるな」と改めて思いました。
前半
引用元:
日本代表の配置は4-1-2-3。森下は左SBとしての出場。
開始1分で先制点が入り、3分にエルサルバドルの選手が1名退場という異常事態となり、日本代表が終始攻守に圧倒する内容でした。
前半の短評
森下自身は試合開始直後は緊張が見られたものの、下記のようなプレーも見られ上々の内容でした。
- ボールを受けたら左WGの三笘にシンプルにボールを預ける
- 三笘の長所であるドリブルを殺さない為、三笘に近づき過ぎず距離を保つ
- 守備は三笘の背後のスペースに向け積極的にに潰しに出ていく
- 走力を名古屋と同じく評価されているためなのか、セットプレー時の後ろ残りは日本代表でも任されていた
守備で対面の相手選手を抑えきれずひっくり返される場面もありましたが、守備面では大きな破綻はありませんでした。
攻撃面では前線にガンガン行くというより三笘の後ろで構えてオーバーラップする場面か見極めてプレー選択をしている印象が強く、名古屋サポ目線では消極的に映る方もいたかもしれません。私は逆に考えてプレーする森下が垣間見えて「シン森下龍矢が出現したかな?」と嬉しく思っておりました。
前半に印象に残った森下のプレー
16分、エルサルバドルのペレスが縦突破を図るも、森下が球際の強さを見せて抑えました。
21分、森下がドリブルを仕掛けクロスを上げるもクリアされる。良い仕掛けでした。
26分、森下がシンプルに三苫を使う。お互いのプレーの特徴が良く分かっているのだろう、という場面でした。
36分、エルサルバドルのロルダンにワンタッチで抜かれそうになりましたが、球際の強さを見せて抑えました。
37分、 三笘が森下をシンプルに使い、オーバーラップした森下のクロスから久保や菅原の波状攻撃に繋げました。
後半
引用元:
日本代表の配置は4-1-2-3で変わらないものの、三笘が中村敬斗に交代。森下は変わらず左SBとしての出場。後半も最後までプレーし、終わってみればデビュー戦で先発フル出場となりました。
後半の短評
三笘が中村敬斗に変わったことで、森下も前半と違い中村敬斗と距離が近い立ち位置を取るようになり、名古屋で見られるようなアグレッシブに前に出てパス交換とドリブルで崩そうという意図が大いに発揮されました。
もちろん森下だけの力でなく、前後半を通じて大学時代からお互いのプレースタイルを把握している旗手が左IH起用されたことが大きいと考えています。森下と旗手で試合中も頻繁に会話していましたし、森下の長所を生かす旗手の気遣いと実力が森下の好プレーを呼んだとも言えるでしょう。
後半に印象に残った森下のプレー
48分、自陣深くでエルサルバドルのペレスに突破されかけるが抑えました。
51分、良い崩しで5点目に関与と思われましたが、VARで得点取り消し。
57分、旗手、中村と絡んで相手ゴール前に迫るもアシスト未遂に終わりました。残念でした。
86分、旗手とのコンビネーションから左サイド深くからクロスを上げるもブロックされました。
おわりに
予想外に日本代表が大勝する試合展開となりましたが、その立役者の一人として森下の活躍は欠かせないものだったと思います。次戦で起用されるかは分かりませんが、今後も森下が日本代表として選出され続けるよう、怪我無く活躍して欲しいと思います。応援してます、本気好青年!