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グラぽ編集部座談会(1) 前半戦の振り返り #grampus

グラぽ編集部座談会(1) 前半戦の振り返り #grampus

7月も終わり、ということで長かった中断期間も後数日です。ここまでとこれからのグランパスについて、普段記事を書かないメンバーを含めてグラぽ編集部のみんなと座談会をやりました。前編は前半戦の振り返り。お読み下さい!

グラぽ
それでは皆さん、お集まりいただきありがとうございます。
前半戦を振り返り、後半戦の展望を語る座談会ということで、皆さんに聞いていきたいと思います。
では、最初のお題は、前半戦の感想からということで。最初に青井さん、いかがですか?

Nacky(青井)
そうですね、良くも悪くも「キャスパーがハマるかどうか」という布陣だったように思うので、「賭けに勝ったな」というのが第一印象だと思っています。

グラぽ
キャスパー・ユンカーは現在11ゴール(7月27日現在)望外の成績ですよね。彼を活かせていた、と?

Nacky(青井)
はい、彼から逆算出来るようになったのは大きかったかなと。

グラぽ
彼に届けるように、戦術が組み立てられていた、という印象なんですね。そうなると、彼へのパス出しというのは上手く行っていたという評価になりますか?

Nacky(青井)
まだ試合中に要求のすり合わせを行っているシーンもあるので100%ではないと思いますが、それでも決め切ってくれるのが流石ストライカーかなと。

グラぽ
なるほど。ありがとうございます。ではラグさん、前半戦の感想はいかがですか?

ラグ
端的に言うと「誰が点取るんやろ? カストロかな?」という昨シーズンから、「ユンカーが点取ってくれるという信頼」がチームに芽生え、それが「チームとしての自信」に変わった前半戦って感じでしたね

グラぽ
なるほど。確かにストライカーに繋げられればどうにかなる、というのは心のよりどころになりそうですね。自信を付けたな、と思った典型的なシーンはありましたか?

ラグ
一番直近では福岡戦でしょうか。後半に1-1に追いつかれちゃって、イマイチな時の近年のグランパスならそのまま崩れちゃいそうなところが、サクッとユンカーで反撃して勝ったんですよね。
それは自信の表れだと思うし、またそういう事実の積み重ねでしか自信は得られないので、良い循環なんじゃないでしょうか。

グラぽ
たしかに。実際今年は逆転勝ちが多いんですよね。マリノス・レッズに次ぐ3回あったはずです。点を取られたら終わりじゃないっていうのはデカいですね

ラグ
2021でしたっけ。FC東京が確かリーグで逆転勝ちが一番多かったので、長谷川健太監督のカツ入れはなんか効き目あるんでしょうね笑

グラぽ
なるほどw ラグさんがよく言う、分析チームの働きと、あとは中島大嘉が「怖いって聞いた」という長谷川健太監督の喝と、2面作戦なのかもですね
orca さんは前半戦の感想はいかがですか?

orca
ユンカーが続いてるので少し流れを変えると、序盤は独善的なプレーで空回りしてたマテウスがチームプレーを行うことで6.7月に勢いを落とすことなく行けたかなと思います。

グラぽ
6・7月は本当にいいゲームが続きましたね。東京戦と京都戦は残念でしたけど。マテウスが最大の要因ですか?

orca
最大というと語弊があるかもしれませんが(笑)
やはり彼の個はリーグでも抜きん出ています。
ただ、シーズン前半戦では、持ちすぎたり、変なとこでサボることを相手チームに狙われてチーム全体が疲弊してたように思います。
以前グラぽの記事でもあったようにマテウスロールが見れるようになると安定してきたように思います。

グラぽ
このデータがまさにそうかもしれないんですが、これくらいボールを運べるのは、マテウス・カストロ以外には、金子・紺野・汰木・ジョルディ・クルークスくらいなんですよね

DFライン突破プレー頻度x突破プレーのドリブルキャリー比率
DFライン突破プレー頻度x突破プレーのドリブルキャリー比率 引用元:https://www.football-lab.jp/column/entry/848/

Nacky(青井)
去年までは自分で運ぶしかなかった選択肢が今年は前にキャスパーがいることで、相手が迷って効果が上がってる印象です。

グラぽ
昨年のドリブル・キャリー率を見てみたいですが、実際かなりドリブルは減ってますね

orca
運べる上に、パスなどの基礎的な技術も高水準なので、今より周りが見え、周りが使えるようになるといよいよ止めれないかなと。
そういう意味では京都戦のプレーは少し残念でしたね。

グラぽ
確かに京都戦は、うまくハマっていた今までとちょっと違うプレーぶりでしたものね。ありがとうございます。
つぎ、 ダンコバ さんいかがですか?

ダンコバ
強く印象に残ったのは米本と内田ですね。元々ボールを狩る能力が高い米本があれだけ鋭い縦パスを刺せるようになってたり、米本が離脱しても元々の運動量の豊富さとボール扱いの技術の高い内田が中盤の真ん中でセカンドボールを拾って試合を落ち着かせるようになるとは。ちょっと想像を超えていました。

グラぽ
たしかに、米本・内田は良い意味で予想外でしたね。やはり躍進の立役者は中央が締まった、という解釈でいいでしょうか

ダンコバ
そうですね。昨シーズンは中盤のCH、稲垣の相方選びで苦戦したのもありましたので。

グラぽ
山田陸
が後半戦からメンバーに加わってきそうですが、彼についてはいかがでしょうか

ダンコバ
縦パス、ボールの配給などはルヴァンカップ広島戦でも証明されているように技術は高いと思います。後はボールを狩る能力と運動量が米本に伍するようになれば後半戦は先発として活躍してくれると信じています。

グラぽ
なるほど。ちなみに中央以外で前半戦、気になった選手はいますか?

ダンコバ
ユンカーはほかの方と被るので河面の名前を挙げます。あの左足の精度はやはり素晴らしいです。CBとしての守備面も丸山と比較しても負けない水準になってきているのでは。

グラぽ
なるほど。丸山祐市も黙ってないでしょうし、そこでいい争いができるといいですよね。

orca
全盛期の丸山に追いつければ代表もありますよね。(現状ではまだ届いていませんが)

ダンコバ
精度の高い左足を持つCBが2名もいるなんて、近年にないくらい、ちょっと贅沢な悩みです。

グラぽ
そうなんですよね。右は野上と藤井で争いがあるし、競争があることは望ましい。あとは中央で行徳が突き上げできるようになったらいいですよね

yutty
加入決定の時に即購入したユニフォームをいよいよ堂々と着ることが出来るシーズンになりました

ダンコバ
吉田陽紀もCBの中央ができますし、行徳も頑張ってほしいですね。期待してますので。
静学出身のCBというだけでロマンです。

グラぽ
DF陣はうまく世代がばらけていて、期待大です。
yutty さんはいかがですか

yutty
正直な所、前半戦は出来すぎていたと思います。
22年のシーズン終わりから明確にトップ下の選手(特にマテウス)がビルドアップに関与したり、米本の復帰でリーグ最下位の保持率でも「ボールを離すしかない選択をする」所から「早くチャレンジして終わる結果のボールを早く離す」にシフトした感覚がある事と、その後の守備の部分もハイプレス一辺倒ではなく、構える事とのハイブリット型のような守り方で相手が攻めあぐねる時間が増えている感覚があります。

Nacky(青井)
マッシモ時代の引いて守る経験も無駄になってなくて素晴らしい。

グラぽ
たしかに、失点も増えましたが平均よりは失点数は少なく、変化が感じられます。

yutty
そして何よりもキャスパーの加入で「ボールを離す」に「意味」が濃くついたことも大きい前半戦だったと思います。

ボール保持率
ボール保持率 引用元:https://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j1/?year=2023&data=expected

グラぽ
これなのに、
得点数4位ですからね

得点数
得点数 引用元:https://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j1/?year=2023&data=expected

yutty
出来すぎている要因の一つとして「剥がして運べる選手」の数が増えたことが大きく影響してるようにも感じます。
マテウスを筆頭にそういった色の選手である和泉、内田といったメンバーの計算が立ったことで、「ピッチ全体で相手を裏返す形」から「狭い局面での裏返しの連続」に変わった部分、
それが中央でもサイドでも出来るようになった事でマテウスの役割の変化が大きくなってるのではと推測してます

orca
和泉の復帰は本当に大きいですよね。
剥がす意味をわかってる

グラぽ
相馬みたいな目立つ武器はないけど、戦術的な選択肢を増やしてくれるという、もっと使い勝手のいい武器がありますからね。和泉竜司は。

Nacky(青井)
近いとこで剥がすことができるとそこに引力が発生して、キャスパーや永井が走るスペースが生まれるんですよね

yutty
以前のシーズン、名古屋が調子を崩した時に相馬がボールを受けたら縦ではなく横に動く動き(剥がす)を付けた事でボールをチームで運ぶ事が出来るようになった試合がありました。それの上位互換のような形が出来てますよね。

グラぽ
そうなんだよね。和泉の場合は、剥がして、引きつけてパスを出せる、これは大きい。

yutty
3バックを採用する以上ボールの逃げ先になりやすいのはウイングバックのポジションですし、そこに安心して預けられる。というのは今シーズンとてつもなく安心感があります

グラぽ
3バックが本格的に形ができてきた証拠ですね。
最後に コンウェン さん、いかがですか?

コンウェン
一番はやっぱり点が取れるようになったなぁというところなんですが、そこはもう語られているので、若い戦力の躍動を楽しめるいいシーズンだと感じています

グラぽ
一番楽しめた躍動はどこでしょうか

コンウェン
貴田選手、甲田選手など若い選手が結果を残すため戦っている姿はとても応援のしがいがあります

グラぽ
やはり、ルヴァンカップの若手が躍動した試合ですか?
僕も興奮しました

コンウェン
そうですね。カップ戦などもしっかり勝ち残って公式戦でチャンスがあるのはとてもいいことですね
神戸戦は面白い試合になることが見えていたので頑張って仕事を終えて豊スタに向かいました(笑)

グラぽ
それはいいものを見ましたね。U-18の選手でお気に入りはできましたか?

コンウェン
鈴木陽人選手ですね。私はユースまで追いかけていないのであまり詳しくなくうまく表現できませんが、うまさを感じました

グラぽ
代表の試合で大怪我を負ってしまったのが残念でしたが、今後に期待したいですね。ありがとうございました。

明日はこの続きで座談会「後半戦の展望」をお送りします!お楽しみに!

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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