忍者「どうも忍者です」
記者「どうも記者です」
忍「いやあ、流石に疲れましたな」
記「異例の試合開始時間遅延でした」
忍「そのせいで試合途中でほぼ日が沈んでしまったし」
記「サラサラと降り続く雨で地味に体力を奪われましたし」
忍「気温的には8〜9℃はあったようなのだが」
記「体感的にはもっと寒く感じましたね」
忍「とにかく疲れた。そして試合は眠かったでござる」
記「現地の皆さんお疲れ様でした。順番に振り返っていきましょう」
忍「この試合のグランパス、出場停止の稲垣の代役として内田スタメン。他にも森島ツカサが久々スタメンで中谷がまさかのベンチでござった」
記「丸山スタメンは花道だったのでしょうか」
忍「試合内容に移ろう。グランパスの両ウィングバックがやたら前に張り出しており、かつ守備時でも可能な限り前残りをしようとしていたように見えたでござる」
記「カウンターと、前進手段として使いたいという監督の意思が見えんばかりでした」
忍「ところが、これがまた上手く行かなかったというか柏にしてやられたでござる」
記「どういうことでしょうか」
忍「柏の両サイドハーフが明らかに意図的な立ち位置をしていた」
記「ほほう?」
忍「具体的にはグランパスWBとCMFの間、CMFの外側でござる」
記「それでどうなったのでしょう」
忍「めっちゃめちゃ柏SHにボール通されてめっちゃめちゃ殴られた」
記「イヤン」
忍「めちゃめちゃやられたからすぐWBを相手SHにつけるかと思いきや、長谷川健太監督はそうしなかったでござるな」
記「何故でしょうか」
忍「合理的に考えるなら、、その守備リスクを許容してカウンター時の攻撃力を高めようということなのでござろうが」
記「うーん、しかし、じゃあカウンターで攻撃できたかというと、できなかったですよね」
忍「ぶっちゃけやがるなこの記者め」
記「ゴホッゴホッ」
忍「それは相手の守備配置であって、攻撃時の柏SHの立ち位置のまま、こちらのヨネ・内田を囲い込んできた」
記「CMF囲い込み大作戦には今年も手を焼かせられましたね」
忍「そのせいで、まあCMFをあんま経由できない」
記「お願い通って! て感じのFWへの縦パスが多かった印象です」
忍「当然そんなパス、出す側にとっても受ける側にとっても難易度が高いわけで」
記「10回に1回くらいの成功度でしたよね、それで前進できたのって」
忍「それでは攻撃が安定するわけもない。WB経由のルートは思いっきりプレスで狙われていたでござるし」
記「うーむ」
忍「と、いうわけで、前半はもう『眠い』の一言」
記「後半はどうだったでしょうか」
忍「柏の脚が止まってきたこと、相手のパスルートにこちらが慣れてきたこと、立ち位置を修正して相手SHをそれなりに消せたこと、そのあたりでけっこう盛り返したでござったな」
記「そんなところで失点でした」
忍「和泉がな~前に出てきた相手の裏を取れたらカウンター・カウンターで大チャンスという狙いは理解できるのだが、ちょっとリスク管理とパス精度が足りてなかったでござった」
記「やっちまいましたねえ」
忍「そこからはとにかく攻撃に圧をかけて、そして相手が5バック化して後ろに重たくしたことでかなり押し込めたのでござったが」
記「そしてPKでしたね」
忍「主審の確認映像を見たら、笑っちゃうくらいな露骨な得点阻止で」
編注「得点」の阻止とは、ゴールに向かっているボールをゴールキーパー以外の選手が手で防ぐなどのようなプレーを指し、「決定的な得点の機会」の阻止とは異なり、問答無用でレッドカードになります。
記「いや~VARいなかったらアレがノーハンドで流されたんだと思うと恐ろしかったですね」
(コッソリ)得点阻止のハンドを生んだ前田のヘッドの前の、貴田遼河のターンからクロスは絶品だと思うぞ。そこは是非見返して欲しい
この試合の良かったところ
- 今日のマテウス・サヴィオについては敵ながら誉めざるを得ない。あんな良い選手でしたっけ?
- グランパスについてはちょっと評価に困りますねえ、というのが正直なところ。負けなかったからいいんだけどさ……
この試合の(´ε`;)ウーン…
- 藤井、久々の真ん中で戸惑ったのか? それともやっぱりまだ独り立ちするにはちょっと早いのか?
- クロスの質がね~~~~~それではなかなか得点には結びつかないのでは
- ユンカーも永井もそれ以外の選手もなんか妙にコントロールミス多かった気がするんですが、二日連続のサッカーの試合でピッチコンディションが実はあんま良くなかったのか?
- 来年のサッカー、どうなるかまったくわからん!
- 内田の刈り取り能力が日に日に上がっている気がするんですが、それだけにパスの視野的なところがもうちょっとどうにかならんものか。そして時々ものすごく危ない刈り取り方をしているのはちょっと……(内田の暗黒面)
最後に
忍「試合全体的には本当に(´ε`;)ウーン…でござったが、『名古屋の盾』丸山のラストダンスを見られたことにはぐっとくるものがあった」
記「次なる名古屋の盾は誰なのか、そして名古屋の剣は誰なのか」
忍「それはまた2024年を見てみなければわからないでござる」
記「早速ストーブリーグが温まりつつあるようですし、出入りからあーだこーだ考えたいですよね」
忍「さて、今シーズンの #やわらかめコラム はこれで最後になります」
記「ざっくり、そしてなるべく爽やかに試合を振り返って、皆さんに気軽に読んでもらおうという当コラム、気づけばやりだして1年半ほど経ちました」
忍「存在意義を示せているのかわからんでござるが、脳を緩くしてまた来年もどうかお付き合いください」
記「おあとがよろしいようで」
忍「それではまた来年お会いいたしましょうニンニン」