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中谷進之介トリビュート #grampus

中谷進之介の移籍、驚きの情報でした。そして長良川で見た、腕を組んでピッチを見守る姿。

「ああ、彼は行ってしまうんだな」

そう悟ったと思います。

マンネリとかなんだとかいろいろあるとは思いますが、同一カテゴリーのチームに送り出さなければならない悔しさ。

感謝と悔恨の入り交じった気持ちで、リリースを読みました。

ビジネスに関しても、野心的な中谷進之介。きっと今よりもっとチャレンジしたいという思いがこの移籍に込められているんでしょう。

そんな彼に贈るメッセージを何名かの方にいただきました。想いは本当に人それぞれです。

ご紹介させていただきます。届け!中谷進之介に!

キリさん @pk_always_right からのメッセージ:芯を貫く

僕はいわゆる”箱推し”サポーターである。

特定の選手に過度に入れ込むことはなく、どの選手にも、質は異なれど同じ量だけ期待する、

そんな心持ちでいようと思っている。

毎年のように買うユニフォームの背番号とネームも、

「今年は誰にしようかな」と、まだ買ったことのない選手のものを選んで、

ほんの少しだけその選手を推す気持ちで購入している。

そんな中で、唯一”2枚目のユニフォーム”を買おうかどうか悩んだ選手。

それが中谷進之介だった。

あの2018年の夏、名古屋を救いに来てくれた選手たちにはやっぱり特別な思い入れがある。

鯱の大祭典での快進撃とその後の少しの停滞を経て辿り着いた、最終節の劇的な残留劇。

一連の出来事を共有した僕たちは、どこか特別な絆で結ばれたような気がしていた。

2019年、第3節のガンバ戦。

ギリギリのクロスをクリアし切れずのオウンゴールと、

アデミウソンをわずかに深追いしてしまって与えたPK。

チームは勝ったものの、中谷個人としてはとても悔しい試合だっただろうな…と思い、

なんとなく気にしてその後の試合を見ていた。

すると、それ以降の中谷のプレーは、一段階レベルが上がったような印象を受けた。

「二度とあんなことを繰り返してなるものか」という気迫と、

「そのためにどうプレーするべきか」とその頭脳をフル回転させているようなプレー選択。

「ああ、この選手は悔しさを糧に成長できる選手なんだ」

と思い、彼の姿に自然と惹きつけられるようになった。

2020年、中谷進之介は新たに4番を背負うことになった。

新ユニフォームの購入にあたって、僕はほとんど迷うことなく

「4 SHIN」

の背番号とネームを選んだ。

果たして、彼は”名古屋グランパスの背番号4″になんら恥じることのない、

闘志あふれるプレーを随所に見せてくれた。

僕らは多くの出来事と感情を共有したと、そう信じている。

出会い、別れ、喜び、悔しさ、タイトル獲得の達成感、思うように勝てない葛藤。

いいことも、悪いことも。

中谷が得点を決めた時にしばしば見せる、

感情が昂り過ぎてスマートとはあまりにもほど遠い不恰好なガッツポーズ。

僕はそれが大好きだった。

「ダッサイなあ・・・」なんて笑って軽口を叩きながら、それでも本当に本当に大好きだったよ。

いつだったか。

シーズン前の新ユニフォーム購入にあたって背番号とネームを検討している時、ふと、

「2枚目の4番ユニを買うのも、アリかもしれないな」

そんな考えが頭に浮かんだ。

実行にこそ移さなかったけれど、それ以降、ユニ購入のタイミングでは

常にそのアイディアは僕の頭の中にあった。

検討の結果、他の選手にしたり。

予算の都合上、限定ユニの購入自体を見送ったり。

その度に僕は、

「まあいっか、そのうち買おう。いつでも買えるし」

そんなことを漠然と考えていたように思う。

丸山が負傷による長期離脱となり、稲垣に引き継がれたキャプテンの肩書。

僕は中谷にそれを引き継いで欲しいと思っていたし、

キャプテンを稲垣が引き継いだ後も、

それを稲垣から引き継ぐのは中谷であって欲しいと、ずっと願っていた。

気付けば、

「中谷進之介は僕らが望む限りずっとこのクラブでプレーをし続ける」

僕はそう思い込み、それを疑うことすらなくなっていた。

2023年シーズン終了間際、中谷退団濃厚の報道が出る。

「まだ何かが決まったわけじゃない」

「そもそも移籍の必然性がないじゃないか」

僕は平静を装って自分に言い聞かせていた。

日に日に増える報道。

早朝のタイムラインの確認。

名古屋公式LINEの通知。

色んなものがずっと怖かった。

2023年12月21日。

夕方5時に仕事を終えてスマホを覗くと、名古屋公式LINEから通知が来ていた。

中谷進之介のガンバ大阪への完全移籍が決定した。

僕が2枚目の4番のユニフォームを買うことも、

彼がキャプテンを引き継ぐことも。

思い描いてた物語は、叶わなくなった。

本当は少しだけ、ほんの少しだけ予感はあったんだ。

3バックの中央でプレーする中谷は、

どこかやりにくそうに、余裕がなさそうに僕には映っていた。

僕はそれを”チームのために慣れない難しい役割をこなしているんだ”と受け止めて、

無意識のうちに悪い予感をかき消していた。

たったひとつだけ、僕らに共有できなかった感情。

僕の心で色んな気持ちがごちゃ混ぜになる。

その決断を理解はできても、納得し切れてはいない。

だけどこの5年半、中谷がこのクラブのためにずっと貢献し続けてくれたこと。

その事実は、ずっとこの目で見て来たんだ。

それが嘘だったとも無駄だったとも思わないし、

そのことに対しての僕自身の気持ちは、

ただ、感謝でしかあり得ない。

そっか。

人間なんだから、一種類の感情だけで割り切れるはずがないんだ。

色んな種類の感情が混ざったこの気持ちは、

名前を付けずに心の中にしまっておくことにした。

名古屋からのリリースの本人コメント。

移籍すると決めたことと、今までのことに対しての感謝。

それ以外の余分なことは、彼は何も言わなかった。

決断の理由も迷いも言い訳も一切言わず、彼は前に進むつもりなのだろう。

中谷進之介は名古屋の選手である最後の瞬間まで、芯を貫いたんだな。

正直、今この瞬間は大きな失望感、絶望感を抱えている。

けれど僕は忘れっぽいから、この気持ちも日が経つにつれて少しずつ薄れていく。

来季が始まればきっとまた僕は、

名古屋に残った選手、新しく来てくれた選手をただひたすらに応援している。

そしてそのかたわら、だんだんあまり思い出さなくなった中谷進之介のことも、

きっと少しだけ気にかけている。

活躍していれば「へー、頑張ってんじゃん」などと謎に上から目線で語りつつ、

きっと心のどこかで誇らしく感じるだろうし、

そうでなければ「あーあ、移籍なんかしなきゃよかったのにねえ」と、

冷笑したふりをしながら、やっぱり少しだけ心を痛めているんだろう。

中谷進之介の名古屋での物語は、ひとまず幕を閉じた。

この先、また何かしらの後日譚が生まれることもあるかもね。

それもまたフットボール。

さらに月日が流れたら、いつかそれすらも笑って話せるさ。

そうやって生きて来たんだから、これからもそうやって生きて行く。

僕というサポーターは、そういう生き物なんだ。

中谷進之介選手、名古屋に来てくれてありがとう。

この5年半を一緒に闘った記憶は、僕の心の中、芯にずっと在り続けます。

4 SHIN
4 SHIN

BLUEブルーぶるーす @BLUE36133094 さんからのメッセージ

中谷進之介選手へ

5年半の間名古屋グランパスの一員として

闘志を燃やし、熱い心で名古屋の最終ラインの芯となって闘ってくれてありがとうございました!

苦しくて光が見えない絶望感しかなかった2018シーズン夏。あの時新たに名古屋の仲間になってくれてから、グランパスの大反撃が始まり見事奇跡の残留劇を演じましたね。

あの時ガムシャラにミッチ、丸と共にゴールを死守していた若武者が、今では名古屋の中谷としてチームの顔になり、J1史上最高峰とも言える堅守を築くまでになったなんて本当に感慨深いです!

多分沢山のファミリーが思ってるはずですが、僕は馬鹿正直に吉田麻也、田中マルクス闘莉王にならぶ名古屋の闘将として名古屋で骨を埋めてくれると期待してました!笑

なんでだよー進ちゃん!笑

せめて丸よりおじさんになってからでもいいじゃんかよー!笑

進ちゃんのせいで名古屋ファミリーみーんなやけ酒ですわー🍶奢ってね?笑

もちろん、進之介選手の名古屋への愛はよく伝わってます。本当にプロは大変ですよね。チームへの愛とキャリアを天秤にかけるんですから。

自分や家族の将来のため辛い決断もしなきゃいけない。

それに対して本当に心無い言葉を投げつける奴もいる。

けどそれほど深く愛する人がチームを去るのは悲しいですね。

それでも、僕は漢・中谷進之介と歩んだ5年半のROSSO GIALLO VIAGGIO(赤黄の旅)は本当に色濃くてかけがえのないものでした!

これからの旅の道は別れますが、またいつの日か仲間として会うまではバチバチにやり合いましょう!

豊スタや吹田で青黒に染まった進ちゃんにあっついご挨拶を送ります!

勝つのは名古屋!

また名古屋に帰りたくなる様にガンバ戦はたくさんゴールを奪います!御覚悟!

そのためにもご家族と共に幸せに元気でいて下さい!

いつでも待ってるぞ!

名古屋グランパスを愛する男

BLUEブルーぶるーすより

愛を込めて

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Wagakki @takagi83 さんのメッセージ

なかまの為に体を投げ出し

かつ為に誰よりも声を出して

たくましく最終ラインを統率した

にんきもの中谷進之介

芯を貫く男❹

のぞんだ結果に届かなかった今期

すすむ道を分けることになったが

けついを受け入れ送り出します

今までありがとう

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きー @key_gr4 さんのメッセージ

2018年8月5日、誘われるがまま行った初めての豊田スタジアム。

「初めてサッカーを生で見た、この試合であなたを好きになりました!」って言えたら、1番美しいんだろうけど。

サッカーのことなんて何も分からなかった私には、そんなことは起きるわけもなく。

あの日のことで覚えていることといえば、ハーフタイムのただならぬ空気を分からないなりに察して、連れて行ってくれたパートナーになんとかポジティブな言葉をかけようと試行錯誤していたことと、試合後のスタジアムと私自身の心を包む、”地鳴りのような”興奮だけです。

そこから気づいたらグランパスの試合結果を追うようになって。

試合を見にいけば中谷選手のことを目で追うようになって。

いつのまにか死ぬまで追いかけていたい選手になっていました。

私の「初めてのサッカー観戦」に当たり前に存在していたように、私の見るサッカーの中心には、いつでも当たり前のように中谷進之介がいました。

それはきっと、これからも変わることはないのだと思います。

でも願わくば、「うちの」中谷進之介を。

「赤黄魂を貫く」中谷進之介を、もう少しだけ見ていたかったです。

次、あなたのいるチームと戦うときは、私が初めて見たあの日と全く同じシチュエーションで、3-2で逆転を。いや!そうとは言わず大勝を!名古屋グランパスがさせていただきます!

私が初めてみたあの日の試合のように、心の底から震えるような、地鳴りのような興奮渦巻くフットボールを、あなたと再びできますように。

自信はあるけど決して驕らず、いつだって冷静に己を見ていて、そして深く自分を知っている。

イベントごとにも手を抜かず、生粋のエンターテイナーでもあるあなたが、心の底から大好きです。

これからのサッカー人生に幸多からんことを。

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ぴろし @ooyamahiroshi さんのメッセージ

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最後に

年が明けたら、中谷進之介はガンバ大阪の選手。(慣習的に、1月の契約は破棄されたものと見なす)

これからは味方ではありません。

ただ年内は名古屋の選手。どうか、彼のことを想う人がいることも許してください。

じゃあね。

中谷進之介
中谷進之介

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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