忍者「どうも忍者です」
記者「どうも記者です」
忍「勝ったでござるー(∩´∀`)∩」
記「2024年初登場ですね、忍者さん」
忍「それもこれも勝てなかったグランパスが悪いので」
記「ゴホッゴホッ」
忍「さて今日の試合、勝利に値する内容だった」
記「えっマジ? えー、順番に振り返っていきましょう」
忍「グランパスでわかりやすい変化としては、稲垣・米本のドイスボランチ復活! というところでござった」
記「信頼と実績ですね」
忍「その結果どうなったかというと、ここまで試行錯誤していた『アンカー脇スペースどうすんねん問題』がサクッと解決した」
記「解決したと言うか棚上げとなったというか」
忍「ただ、それはこの試合の要点では実はなくて」
記「じゃ、ないんかい」
忍「この試合の要点はグランパス右サイドの攻防にあった」
記「柏さんのマテウス・サヴィオ&ジエゴのサイドです」
忍「相手が凄かったと言えばそれまででござるが、まーグランパスの久保&内田がマテウス・サヴィオを捕まえられない」
記「めっちゃ抜かれまくってましたよね」
忍「ボールを持たれると厄介なので、久保がジエゴからマテウスへのパスコース遮断、マテウスへは内田が激しく寄せるという基本守備でござったが」
記「それでもボールは渡っちゃうし抜かれてましたねえ」
忍「しかし、そこにこの試合のアヤがあったでござる」
記「どういうことでしょうか」
忍「まー気持ちよく抜いて行けるもんだからマテウス・サヴィオが前半めっちゃ仕掛けてきたわけで」
記「単純に脅威でしたよね」
忍「その結果、めっちゃスプリントしていたし走っていた」
記「むむむ」
忍「拙者、前半途中時点で『この調子だとマテウス・サヴィオ後半にスタミナ切れを起こすのでは』と勘繰っていたでござる」
記「的中したと」
忍「然様。後半、わりと露骨にパワーが落ちていたので」
記「そんなに消耗しちゃうくらい気持ちよくプレーさせることが、そもそもどうなんだ感なのですが」
忍「おまえのようなかんのいいきしゃはきらいだよ」
記「ヌーン」
忍「確かにそもそも気持ちよくプレーさせちゃいけない選手でござるが、結果的にそれが後半のパワーダウンに繋がり、追い付けなかった柏に繋がったので、ホントこういうのが実戦の面白さというところで」
(俺は現地で見ていたのだが、後半の野上結貴・内田宅哉のタンデム(縦の2枚繋がり)が本当に素晴らしかったから、ということも申し添えておくぞ)
記「相手の選手の話ばかりもアレなので、グランパスはどうだったでしょう」
忍「こんくらいは元々できたでござろ」
記「単純!」
忍「先制してからは、これまた露骨に守備の出足が良くなって、けっこう良い感じにプレッシングをしていたでござる」
記「ポスト×2はありましたが、そんなすごい崩されたとかそういう場面はあんまり無かったですよね」
忍「基本的には米本が広範囲に動きつつ、稲垣が中央を締めるという分担が機能していた」
記「あとはとにかく困ったら右サイド奥に蹴っ飛ばしてましたよね」
忍「ジエゴもマテウス・サヴィオも高い位置取りをしたがるから、その裏が空きがちというのと、そこに蹴っ飛ばしてダメでもその二人のポジションを下げさせられる、という狙いだったと思われ」
記「この辺は確かな分析というか『相手の嫌がることをやり続ける』仕込みを感じさせられました」
忍「まとめると、ポスト×2には幸運もあっただろうが、総じてグランパスが勝利に値する戦いぶりだったと言っても良いのではないだろうか」
記「メンタルだけじゃないですけども、確かに気合は感じさせられましたね」
この試合の良かったところ
- MVPは文句なしでハ・チャンレ。中央の締めとセットプレー時のアタッカーとして得失点に直接的に関与していましたな。カードは、まあ、まあ……。
- デュエル上等! 相手に決して負けっぱなしで終わらない気合を選手からは感じさせられました。
- 日本人でこんだけ収まる選手なかなかいないよねという山岸。
- 戦う姿勢を見せてくれた山中。2点目に繋がったコーナーはナイスキック!
- 監督・コーチ陣の修正力は素直に賞賛すべきではないかと。
- 可変に新たなパターンを見た!
- 敵ながら細谷と小屋松のプレスバックは気が利いててウザかったですね。ただ流石にその強度はもたんやろという。
この試合の(´ε`;)ウーン…
- 誰とは言いませんが色々軽率なカードを貰った組は猛省していただきたい
- 前の試合もそうだったんですけど、久保が下がってDFラインに吸収されると本当にヤバいことになるので気合と根性のトランジションで何とかしてください
- ビルドアップどうすんねん問題、今日はまあちょっと棚上げでも許容してやらあ!
最後に
忍「勝って兜の緒を締めよ、という勝ちでござる」
記「まだまだ満足はできないですよね。内容についても『守備が上手くいって、相手の嫌がることができた』という」
忍「しかし、『無』のロングボールを蹴っ飛ばすのとは違うものを確かに見せてもらったわけで」
記「道半ばどころか道10%くらいでしょうけども、チームの前進を応援してあげたいですね」
忍「ま、日曜日は勝ちに浮かれて、そして次の試合を待ちましょう、でござる」
記「おあとがよろしいようで」
忍「それではまた次の記事でお会い致しましょうニンニン」